古ノルド語と現代アイスランド語 | NORTHERN SPIRIT

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☆ Historical products for Early Medieval ☆

こんにちは。

 

9月開催予定の 文学フリマ大阪12 の新刊(小冊子)、

テスト本の製本を印刷所に依頼しました。

 

来週初めには出来上がってくると思うので、

到着したらお見せしますね。

 

前回の『ノルウェーとアイスランドのスカルド詩人たち』を

さらに掘り下げた内容になっています。

自己満足の塊みたいな本かもあせる

いや、1月の京都で資料系の本を読みたいと言ってくれた方が

いらしたので、小説が出せない時はそっち系がいいかな、と

思ったもので……(言い訳)

 

 

スカルド詩の原文はケニング(スカルド詩独特の比喩法)

が多用され、それがまた複雑すぎてムズいので、

北欧古典の権威、谷口幸男先生の論文や、

英訳を掲載しているサイトのお世話になっています。

 

 

そして、古ノルド語の学習書はサガがテキストに使われているので

単語や文法の勉強に欠かせません。

 

 

 

上記2冊は英語で書かれているけれど、

解説がわかりやすくて、とても親切な本です。

 

 

日本語で書かれたものでは『古アイスランド語入門』が

ありますが、ちょっと難しいんですよね。

 

 

その点では、こちら ↓ の『アイスランド語文法』は

古語と現代語の違いを解説してあるので、

両方を学べてお得かも。

 

 

私は英語解説の古ノルド語テキストをやりながら、

この本で詳しい文法を確認しています。

こちらは日本語だしね!

 

 

『アイスランド語基礎1500語』は単語力を高めるのによさそう。

著者の森 信嘉氏は『スカルド詩人のサガ』の訳者です。

 

北欧古典を翻訳されている研究者の方々の多くは、

スカンディナヴィアの語学関連書も出されていますね。

やはり研究に必要だからでしょうか。

 

 

SNSで見かけた投稿で、古ノルド語を現代アイスランド語で

発音する意味がわからない、とあって、共感しました。

 

アイスランド人がそれをするのはいいと思うんですよね。

日本人も現代風に古典を読んだりするし。

 

スカンディナヴィア諸国や英国の学者が古ノルド語の

発音を研究していて、音声のテキストもあるのですが、

現代アイスランド語とはまったく異なる発音も多いです。

 

確かに古ノルド語は死語なので、今は誰も正しい発音を

知らないわけだけど、

 

Bjarni (ビャルニ) 「ビャルトニ」

Guðrún (グズルーン) 「グヴュズルン」

 

とは読まないし、サガの邦訳でも( )内の古ノルド語読みで

書かれています。

「 」は現代アイスランド語の発音

 

私個人としては、古典はやはり古ノルド語の読み方で

可能な限り読みたいと思いました。

 

 

 

 

ところで。

インド株式の投資信託、積立設定しました。

8月は間に合わなかったので、9月からになりますが。

 

これで米国株と金(ゴールド)、インド株に分散できます。

あとは日本かな。

債券は勉強不足の為、今は買ってません。

 

 

北方碧