しかし、ここから思わぬ試合展開が待ち受けていました。
当時の規定でパ・リーグは4時間を越えて新しいイニングに入らないと定められていたのです。
いったんは近鉄がリードしていたものの、どうしても胴上げを阻止したいロッテオリオンズは粘って追い上げついに同点に追いつく。
そしてその9回裏、2塁走者を投手・阿波野が素晴らしい牽制球でアウト。
映像を確認して、どうみても足が離れた走者が悪いとしか言いようがないのですが、これにロッテ・有藤監督が猛抗議。
長々と9分の抗議が続く・・・
(今なら抗議が5分過ぎたところで遅延行為として退場になるところなのですが。この規定も当時はなかった)
この抗議時間が近鉄に思わぬ不利を呼びます。
抗議が長引いたため、4時間規定の10:44を過ぎてしまい延長戦のイニングが10回までとなってしまったのです。
そして10回表は力が入りすぎたのか、もはや近鉄に勝ち越す力はなくなったのか。オグリビー三振、頼みの羽田も併殺。
この瞬間に近鉄の優勝が消滅します。
優勝はなくなったのに、同点のため9回裏を泣きながら守備につくナイン。
川崎球場にウグイス嬢の試合終了を告げる淡々とした冷静なアナウンスが響いていました。
これは近鉄ファンの間で今も忘れられず語り継がれているゲームです。今見ても涙が出そうになる映像でした。
この映像をきれいに保管して、再度放映してくれた系列局さんに拍手を送りたいです。
野球って本当に素晴らしい。でもやっぱり勝ちたかったと思う。
こんな素晴らしい球団をなぜ消したのか。それぞれ事情はあったと思うけれど、やっぱり悔しい。