【青春の轍-1-12】

テーマ:ブログ
2006-11-08 11:07:59

命の時間


命には時間がある


花の命、動物の命、木々の命、人間の命、それに山の命という
いい方もある
そう物にも命があり、全てのものに命があるのだ


花は枯れるものという概念があるから、あまり命を意識しない
が、動物を飼ってみると、そこではいやおうなく命と向き合わ
される


犬や猫を飼ったことのある方ならすぐ理解できるだろう


ドッグイヤーという言葉もあるように、犬や猫の命ははかなく
短い


長年動物を飼っていると、命のはかなさと同時に尊さを教えら
れる


世は空前のペットブームのようだが、飼い切れなくて途中で捨
ててしまう数も相当多いと聞く


そういう家庭や環境で育った子供たちは、どんな大人に育つの
だろう…と危惧してしまう


いま、子供たちは命の尊さを知らな過ぎるのではないかと思っ
ている


命の大切さ尊さを知っていれば、もっと子供の自殺は防げるの
では…とも思っている


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【青春の轍-1-12】


翌年になって俺が小学4年生になると、俺も兄たち同様に牛乳
配達をさせられた。


慣れるまでは早朝5時に起きられず、寝ぼけ眼で牛乳を配って
歩いた。


子供用の自転車は高価で買ってもらえず、大人用の自転車のハ
ンドル左右に、ズック布で作った袋に20本ずつ牛乳を入れて
バランスをとる。


当然小学4年生の俺にはまだ乗りこなせないので、自転車をた
だ引いて歩くだけだ。


俺はまだ始めたばかりということもあって、家の近所の地区を
受け持たされた。


これまで次兄の受け持っていた地区だったので、小学6年生に
なった次兄は少し離れた場所に移動されたのだった。


この牛乳配達の家の手伝いが、俺たち兄弟の小遣いになった。


これまで決まった小遣いというのを貰ってなかった俺たち兄弟
は、給料という名目ではあったが、毎月決まった小遣いをもら
えることが嬉しくて、眠くて辛いのであるが我慢できるのだっ
た。


でも雨や雪の日の牛乳配達は辛かった。


新聞なら配ってお終いであるが、牛乳配達は空瓶回収という仕
事も加わる。
特に雨の日の配達は嫌だった。

空瓶に雨水が入っていて、それを逆さにして中の水を出してか
ら回収するのである。
冬は軍手をして配達するのだが、雨水が溜まっていると軍手は
すぐにぐちょぐちょに濡れて、濡れた手は冷たさで痛くなるの
だ。


時々は濡れた軍手を外し、息を吹きかけては体温を取り戻さな
いと痺れや痛みが取れないのである。
また雨は衣服を下着まで濡らした。
配達から戻ると、冷たさで震える濡れた体を拭き、全部着替え
なければならなかった。


また、当時牛乳配達は年中無休であった。
新聞配達は一年の中で1月1日の元旦の朝だけは休日である。
次第に休日の無い牛乳配達というのに不満がつのってきた。


友達や他の普通の子供たちは寝ている時間に、何で俺たちだけ
が毎朝こんな仕事をしていなけりゃならないんだ…、という不
満であった。
せめて日曜日の朝だけでもぐっすり眠りたいなぁ~という気持
だった。
日曜や祝日の配達は雨が降ってなくとも辛いものがあった。


朝5時に起きるといっても、寝る時間は普通の子供いや大人と
同じ時間なのである。
新聞屋さんは午後8時か9時には眠ると聞いたが、俺の牛乳屋
では毎日午後11時過ぎでないと眠りにつかないのだった。


まだテレビの無い俺の家では、俺たち子供は近くの貸し本屋か
ら連日のように借りてきては兄弟で回し読みして楽しんでいた。
一家で一番早く起きなけりゃならない立場にある父は、そんな
俺ら兄弟を見て最初は怒ったが、それでも朝早くから家の仕事
を手伝っている哀れな子供たちという気持もあったのだろう、
次第に怒ることはしなくなった。
(次号へ)

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