英文法をいくらやっても偏差値に結びつきません。何か良い勉強方法ありますか?
短い質問ですが、これだけからでもいくつかわかることがあります。1つはこの方が英語を前向きに勉強していること、2つめは現在の英語学習として文法中心にやっていること、3つめは勉強量のわりに成績が伸びていないことです。
実はこの悩みは普遍的なもので、誰でもこうなります。だから、結論としては、悩む必要はなく、そのまま続けていくことです。
でも、せっかく勉強しているのにずっと伸び悩んでいるのでは、最も大事なやる気が減退しかねません。そこで、なぜこのようなことが起こるのか、どうしたら成績が伸びるのかを考えていきます。
文法の勉強は語学力をつけるときの土台となるところです。家やビルを建てるときも土台から造りますが、それと同じです。
土台をしっかり作っておかないと、その上にどんなにすばらしい建材ですてきな家を造ったとしても、時間が経てばすぐに傾いて、壁にもひびが入ってしまうことでしょう。
土台がしっかりしていれば、その上にどんな家でも作ることができます。小さな家でもいいし、大きなビルでも大丈夫です。
逆に言うと、文法は土台にすぎないのです。英語力の下支えにはなりますが、それによって英語力がぐんと伸びたりはしません。
でも、文法がしっかりしていれば、同じ勉強をしても伸び方が変わってきます。
たとえば、同じクラスに、文法をしっかりやったAさんと、手を抜いたB君がいます。2人は同じ成績で、単語力も同じくらいです。
その2人が同じ英語のテキスト100ページを3か月かけて読んだとします。かかった時間も同じくらいです。さてどうなるでしょうか?
もちろん2人とも力がかなりつきます。ただ、AさんはB君より100ページの英語からたくさんの発見をして、そこからたくさんのことを学ぶことができます。この場合、間違いなくAさんはBさんよりはるかに英語力をつけることができるでしょう。
成績を伸ばしたかったら、英語をたくさん読めばいいのです。また、文法をやっても成績はあまり伸びません。ただし、文法の知識を使って英語をたくさん読んだほうが力がつきます。読めば読むほどどんどん力になります。
だから、文法をやることは正しいのですが、現時点でも文法学習だけに終わらないようにしたほうが力がつけられます。読んだ英語の分量だけで力がつくので、励みにもなります。
アドバイスとしては、英語を毎日15分間以上読む習慣をつけるといいでしょう。素材は教科書でもいいし、子供向けの英語の本でもいいでしょう。今の自分の力に合ったやさしいものであれば何でもかまいません。
ただし、1点だけ注意しておいてください。ここからが受験勉強では大事な情報です。
文法という場合、ここに語法と構文が含まれていることがあります。
語法とはconsiderのあとに動詞を続けるとき、doingとなるかto doとなるか、といった知識のことです。こんな知識がなくても英語は読めますし、単語については辞書を引けば大抵のことが間に合います。
ここで言っている「土台となる文法」とは、品詞と文の要素と時制の3つを中心とした「文の構造」に関わる知識のことです。そこだけわかっていれば英語を読むのには十分です。ですから、そこまで行ったら、あまり間を置かずに読む訓練に入ってください。
と言っても、受験生は時間が限られているので、読む訓練をするときに構文の勉強を同時にやると短期間で力を伸ばすことができます。
構文とは「名詞」とか「接続詞」をいった文法知識を活用して、それを読むときに使えるようになることです(→過去ログ)。「英文の構造分析」と言い換えてもいいでしょう。
構文の勉強は参考書でやるとはかどります。参考書に、「英文読解」「英語の読み方」「英文リーディング」などの名前がついたものです。そういった本の中から好きなものを1冊選んで読んでいくといいでしょう。「やさしい英語を読む」以外に、こういった「参考書で構文を学ぶ」という勉強をしたほうが偏差値アップには貢献します。
語法などの細かい知識は後回しでかまいません。国公立大だけなら英作文で使う程度の知識があれば十分です。私立大志望なら問題を解いて覚えればいいでしょう。
ただ、そういった勉強は上でいった「成績を上げる勉強」ではないので、読むことより優先順位は劣ります。単語も読んだ英語の量で増え方が全然違いますので、基本的な文法をやったら、構文を勉強しながらどんどん英語を読むようにしてください。
今のうちにそれをやっておくと、やさしい英文なら文法など考えなくても英語が読めるようになります。将来英語を使って仕事をしたいのであれば、ぜひそこまでを目指してください。あとで得をすることを保証します。

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