「私は人の言葉をちゃんと受け止めていただろうか?」

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先日、苺さんたちの劇団、Tokyo演joy倶楽部のお稽古を見学に行ったとき、そんなことを思いました。

 

お芝居のお稽古って、ストレッチくらいはするかもしれないけど、後はセリフを読んだり、動きを付けたりすることがメインなんだろうなあって思っていましたが、少なくとも、Tokyo演joy倶楽部は違いました。

 

最初にやっていたことは、仲間を受け入れること。

ウェルカム、ウェルカム、そしてウェルカム。

 

あなたがここにこうして一緒にいてくれて、本当にうれしいよ。

ありがとう。

そんな空気を作ることから始まるんです。

 

それがなんとも心地いい。

 

その後は何をすると思いますか?

遊ぶんです。

 

私も実際に参加させてもらったんですが、二人組になってせっせっせえ~~みたいなことをしたり、輪になって人とかぶらないように番号を言っていったりするんです。

 

これってね、相手や周りの人と呼吸を合わせないとうまくいかないの。

すごく楽しいんだけど、ただの遊びじゃない。

気配とか呼吸とか、見えない空気を感じるトレーニングになっている。

 

その後やっとセリフを使ったトレーニングに入るんだけど、これもまた面白い。

 

同じ言葉を違ったシチュエーションで投げかけられるんですよ。

たとえば

「おはよう」って挨拶でも、遅刻してきた人に言う皮肉を込めた「おはよう」と、

今日は晴れてて気持ちいい日だねってときに言う「おはよう」って違うでしょ。

そのシチュエーションが、3つまでは台本があって決まってるの。

 

だけど4つ目はアドリブ。

どんなシチュエーションなのかは言わずに、相手の言葉のニュアンスを感じ取って、それに合わせて即興で言葉を返すんです。

 

相手がどういう空気感で、何を内に秘めながら言葉を発しているのか「全身で」聞いていると、ピッタリの反応ができる。

相手を感じていないと、ギクシャクしちゃう。

 

そのとき、

あ~~~~、そうかあ。

そういうことかって思いました。

 

これはお芝居の稽古としてやられているけど、

そうじゃないなあって。

これはコミュニケーションのトレーニングなんだ。

もっと言うと、人生のお稽古をしてるんだって思った。

 

いいお芝居って、いいコミュニケーションができないと、きっとできないものなんでしょうね。

自分のやりたい芝居を、他の役者さんを無視して勝手にやっていてもちっともいい芝居にはならない。

自分が同じ役でも、相手役を演じる人が変わったら、ことによっては違う演技で応じた方が、芝居として面白くなるということもあり得る。

そのくらい、その時演じている人たちの絶妙な掛け合いによって命の宿る生き物みたいなものなんでしょうね。

 

人生というステージも、決して一人ではできない。一人やってるようで、味方役も、敵役も、憎まれ役もエキストラもいっぱいいる。

 

そのひとり一人と呼吸を合わせ、相手を感じて、相手の言わんとすることをしっかり受け取って、その上でいい間合いで自分の伝えたいことを言わないと、伝わらないし、人生というシナリオも練り上げられていかないものなんでしょうね。

 

コミュニケーションはキャッチボールだってよく言われているけど、それがどういうことなのか体で感じました。

 

人が何かを言っている時、全身を耳にして聴いてみると、

相手の息づかい、心模様、そして愛を感じる。

この人も、今日までいろんなことがあって生きてきた同じ人間なんだなって思う。それはとても新鮮な感動です。

 

Tokyo演joy倶楽部の女優さんたちは、みんなお芝居の素人。

だけど、素晴らしく個性のエッジが立っています。

 

別な言い方をすると、とても自由にその人らしさを表現しています。

それがとっても魅力的で、美しくて、感動的です。

 

お芝居の素人の彼女たちでも、安心して自分を表現できる空気を作り出している右近さんという俳優さんは、愛の深いすごい人だと思いました。

 

私は同じ舞台でも、人生という舞台が一番好き。

この舞台の結末は決まっていないからこそエキサイティング。

今日の即興芝居によってこの先どうなるかが変わる。

 

私以外の誰かを演じることより、

もっと私自身になることに興味津々。

 

でもね、このTokyo演joy倶楽部って劇団は、人生という舞台を思いっ切り自分らしく演じるためにも、とっても役に立つトレーニングをしてくれる。それだけじゃない。自分を表現する歓びに目覚めさせてくれる。

ちょっとない面白い劇団でした。

 

終わった後、みなさんとの飲み方が

めっちゃ楽しかった~~~\(^o^)/

見て!この美人女優の面々を♪

さすがは右近さん。「ウコンの力」に恐れ入りました。

 

7月に本公演があるそうなんですが、見に行くのがとっても楽しみです。