大阪市の橋下市長は教育問題において
教員に相対評価が導入されないのは
おかしいという旨の発言をされていますが、
確かに、その先生に教えられている生徒は
中学生活の総括としての
高校受験において絶対評価ではなく
相対評価でその人が判断されることを考えても、
色々と考えるところはありますね。
ところで、こういう話になると、
高校入試においては内申点が重視
(大阪府の後期入学選抜で40~60%の割合)されるので、
一概に勉強だけできれば、いい高校に進学ができるものでもない
という話も出てきますので、
内申点とはどうつけられるかを、ちょっと解説してみます。
(但し、話の内容は私が中学生当時に担任から聞いた話であり、
一般論と担任が語ってましたので、絶対的な話ではないということを
前提としておきます)
まず最初に大阪の高校入試はどのように生徒を選抜するのか?
これは大阪府のHPに出てますので下記を参照ください。
このなかで、一般的な入試に当たる後期入学者選抜の
普通科について説明します。
内申点(調査書)に関しては、
国語、数学、英語、社会、理科が各30点
音楽、美術、保健体育、技術家庭が各50点となってます。
これらの点数のつけ方ですが、
国語、数学、英語、社会、理科は
定期テスト(中間・期末テスト)と普段の授業態度で、1:1に
音楽、美術、保健体育、技術家庭では
定期テストと実技テストと普段の授業態度で
1:1:1に分けられます。
気になる点数のつけ方ですが、
定期テストに関してはずばりテストの点で評価され、
学年で何番目かで点数が決まります。
授業態度に関しては先生の主観がメインですので
評価方法は各先生によって違いますが、
基本として、授業中に私語をしないや宿題を忘れない等
基本的なことができていれば、中央値は保障されます。
後は、先生の好き嫌いで点数が多少加減される程度です。
実技に関しては、ちょっと複雑で、
その先生が何を重視しているかで大きく変わってきます。
(要は体育でいえば、満点を100とするとA先生は
サッカー10、走り幅跳び5、鉄棒5、マラソン40、水泳40
B先生は
サッカー20、走り幅跳び20、鉄棒20、マラソン20、水泳20という感じです。
なお、先生ごとでばらつきが出ないように、
各学年で影響力のある先生の意見がその学年の評価方法になってました)
とはいえ、これも結果の順番で決まります。
ここからが重要ですが、
内申点の振り分けを上記のまま行うと、
頭のよい子が多い中学は内申点(調査書)が低くなってしまいます。
(=頭のよい子が多い中学は受験に不利。)
大阪では、事前に各中学の先生が集まって
希望校へ入れるかどうか調整していくのですが
現状では、学校間の学力差はないという立場をとってますので
頭の悪い子が集まってる学校に通うほうが
上位校に進学しやすいです。
ただし、今後は、中学ごとの学力のばらつきを
認める方向に決まったみたいですね。
(各中学ごとで生徒の順番付けするのではなく、
学区ごとで生徒の順番付けをしていく方向に変更)
最後に当時の担任から言われた言葉を紹介しておくと、
内申点を上げたいなら、授業中私語を慎み
定期テストを重視してしっかり勉強しなさいとのことでした。