誰にでも強みというものがある。
「誰かの話を聞く」ということは私の大きな強みの内の一つだ。
人の話を聞くことは私にとってまるで呼吸のように意識しなくても当たり前にできることなので
まさかこれが自分の強みだなどとは思ってもみなかった。
むしろ聞くことがいくらできても全く役に立たねぇな、などと蔑ろにしてあまり大事にしてこなかった。
ないものねだりとはよくいったもので、
私は話上手な人に昔から憧れている。
自由自在に言葉を操り面白おかしく話せたらどんなに世界が広がることだろう。
たくさんの人に自分の思いを伝えられるなんて
あー羨ましい羨ましい。あーそんな風になりたい。私も己の話術でゲラゲラ人を笑わせ人気者になりたい。
(˙罒˙)ギリギリギリギリ
だが、話上手な人たちはなぜか揃って皆私に言うのだ。
「そんな風に人の話を聞けて羨ましい」と。
話上手な人と、聞き上手な人と。
片一方では世界は成り立たなくて、
皆それぞれに違う強みがあるからこそこの世界はうまくまわっているのだろう。
話上手ではないが、
聞き上手な私は多分ものすごい数の方の深い話や
誰にも打ち明けていない様な秘密や
誰にも見せない心の奥底にある話を知っている。
私は話術を操りたくさんの人をゲラゲラ笑わせることは多分できないが、
誰よりも深い話をし深く心を通わせることはできる。
そして話上手な人は私が知らない世界を知っているだろう。
皆同じだったらつまんないもんなぁ。
話上手しか居ない世界も聞き上手しか居ない世界も全然うまくまわらない。
お互い持っているものを大事にしたいもんですね。
全然役に立たねぇなと思っている自分の一部が意外な所で誰かを笑わせたり誰かの心を温めたりするかもしれないから。
そんなことを思いながら久しぶりになりすぎた投稿をしたためる3月の夜
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