フランスの自然保護団体(France Nature Environnement:FNE)は月曜日、オオカミの増加を抑制すべく政府が新しく提案する規約は「容認できない」とし、政府協議から身を引くことを発表。

 

 

「政府が農業組合、羊農家団体、農業会議所の意見ばかり聞くのは、今に始まったことではないけれど、これほどアンバランスでは我々がいても何の役にも立たないわけで、政府が責任を持って好きにやってくれとしかいいようがない」と、FNEのアベル代表は発言。

 

今年初めに提案された環境活動家らの意見は、今回の政府文書に何一つ反映されていたかったということ。

 

かつて絶滅の危機に瀕したオオカミの個体数管理に関する政府協議は、環境活動家、政府役人、農家、猟師を集めて開催。2024年から29年に向けた政府計画は、環境活動家だけでなく、農家の欲求をも満たすことができず。

 

オオカミは一度、フランスから姿を消したものの、1990年代より復活。農家は昨年だけで、12,000件の家畜が襲撃される被害に遭ったことを報告。

 

フランスには1,104頭のオオカミがいると推測されており、現在この個体数の19%(最大)を処分することが許されている次第。政府筋の話では、「オオカミはもはや絶滅の危機に瀕しておらず、このままでは羊飼いが淘汰されてしまう」と。

 

しかし羊農家団体の代表も、今回の政府提案に対し「畜産に掛ける野心が見られない」とし、「オオカミを撃つだけしか方法はないのか」と。農業組合も、「提案が弱すぎて、農家を侮辱するものと感じざるを得ない」とコメント。

 

オオカミに関しては、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が今月、「ヨーロッパの一部で見られるオオカミの群れの集中は家畜にとって、そして潜在的には人間にとって危険なものである」と警告。

 

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保護するのか、抑制するのか・・・オオカミもえらい迷惑でしょうが。家畜被害は、農家にとって生計を左右する大きな問題ですね。

 

 

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