フランス人にとって、スイス・ジュネーブの近くに住むということは、よい面と悪い面を持つ両刃の剣といわれるところ。

 

 

ジュネーブは裕福な都市で雇用市場がよく、給与も高い一方、いわゆるジュネーブ大都市圏(Le Grand Genève)と呼ばれる、フランスでも通勤圏内にある町に住む人々は、高い家賃を払うことに。

 

スイスと国境を接するこのエリアは、フランスの中でも1㎡あたりの家賃が最も高いという話。

 

中でもジュネーブから20㎞のところに位置するディボンヌ=レ=バン(Divonne-les-Bains)が最高で、フランスの中でもヌイイ=シュル=セーヌとパリに次いで、3番目に家賃が高い町であることが、国家機関の調査で明らかに。

 

ディボンヌにおける1㎡あたりの家賃は23.7ユーロ(3,354円)と、フランスの平均値である16ユーロ(2,264円)をはるかに上回る次第。

 

ジュネーブ周辺の家賃(1㎡あたり)マップはこちら:-Étude sur le logement: Comment Genève dope les loyers en France voisine | Tribune de Genève (tdg.ch)

 

総じて、ジュネーブ近郊のフランス15自治体のすべてにおける家賃が、アンティーブとカンヌよりも高いという有様。

 

フランスからの越境通勤者は、同じ職種でもジュネーブで2倍の給与を受け、低い税金の恩恵も受けることができるものの、フランス側にも拡大する、家賃高騰の波にのまれることは必須。

 

これは主に、ジュネーブの地理的条件と人口統計に起因するもの。

 

フランスとジュネーブ湖の間に位置する狭いジュネーブ州では、2010年の530,000人という人口が、2020年には620,000人に増加。新たな住民の住む家が、不足している状態。

 

さらにレマン・エクスプレスが開通し、ジュネーブとフランス近隣都市の接続がスムーズになり通勤時間が短縮。2019年12月の運行開始以来、フランス側、およびスイス側、双方の家賃が一気に上昇する事態に。

 

路線上の45駅周辺において、土地価格は平均して8~9%上昇。エクスプレスの通るオート=サヴォワ県とアン県では、ジュネーブ州とヴォー州と同様、物価が上昇。

 

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給与が高くても、家賃が高いのでは、貯金が増えませんね。。。

 

 

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