こんにちは！
一般社団法人ライフエンディング・アシスト
理事・副代表の和田尚久です。
大切な人の死を含め、愛着を抱いていた人物や環境、身体機能などを失う「喪失」に対する悲しみや怒りなどは、人によって示される反応の種類や程度は大きく異なります。
また同じ人でも、時間とともに反応は変化していきます。
京都産業大学学生相談室主任 カウンセラー
グリーフケア カウンセラー
臨床心理士 米虫圭子氏
「グリーフとそのケア ～グリーフカウンセラーの立場から～」
よりご紹介いたします。
【グリーフケアの定義（狭義）】
「死後、遺族への支援を意図した個人あるいは集団による態度や行動、活動のこと」（坂口 2004）
Formal care：サポートグループや追悼会、個別カウンセリングなど
Informal care：家族や友人知人、その他の関係者による慰めや傾聴など
【グリーフケアの定義（広義）】
遺族への直接的、意図的な支援だけでなく、死の前後を問わず、結果として遺族の適応過程にとってなんらかの助けになる行いのこと（坂口 2004）
【学生相談室におけるケア】
・小さい頃の母親の死
・両親の離婚後に父親の急死
・付き合っている相手の事故死
・祖父母との死別
・友人の自殺
・病気・意識不明など
【家族とのコミュニケーション】
・個人の違いを尊重する
・共感理解する
・安心できる時間と空間の提供
・家族の態度・感情に対する評価をしない
・適切で正確な情報の提供
・心理教育
・家族の歴史・ルールを理解し尊重する
・家族の不安や疑問の表出を促す
【広がるグリーフケア提供の場】
・遺族外来
・宗教者によるケア（臨床宗教士）
・クリニックでのケア提供
・遺族宅への訪問ケア
熱烈に愛することなかりせば
深い悲しみもなし
されど、
この愛さずにいられぬことが
悲嘆を和らげ、癒しもする
トルストイ
【参考サイト】
○災害で大切な人をなくされた方を支援するためのウェブサイト
http://jdgs.jp/
○「あいまいな喪失」情報ウェブサイト
http://al.jdgs.jp/
○グリーフ&ビリーブメント研究会サイト
http://gandb.net/
大切な人を亡くした人が、同じ体験者同士で集まり、死別との向き合い方やこれからの生き方をみつけるプロセスを、互いにサポートする遺族の会などがあります。
遺族の精神面に焦点をあてている会
病気や事故の原因究明
医療や社会の変革を目指している会
まで様々あります。
参加条件について
1.死別の原因（がん、交通事故、過労死、犯罪、自死、特定の事故等）で限定している会
2.亡くした対象（こども、親、配偶者等）で限定している会
3.特に限定していない会
全国にどのくらいあるのかは不明ですが、いくつかのキーワードを入れて検索することで、情報の入手が可能です。近隣の遺族の集いの場所や開催日時について、地域の保健所や病院等で紹介してくれる場合もあります。
適応過程になんらかの助けになるものを探してみるといいですね。
自分のことをきちんと伝えることは自分のためであると同時に大切なひとへの思いやりです。
自分のことをきちんと伝え、自分らしく生きていくことに年齢は関係ありません。
私たちは、失われつつある家族とのコミュニケーションや地域とのつながりを再生させるとともに、経済産業省が提唱する豊かなライフエンディングステージを実現するために活動を行います。
エンディングノートを「よりよく生きるためのツール」「大切なひととのコミュニケーションのためのツール」と位置づけ、わたしたちはハッピーライフマップと呼んでいます。
自分らしく生きること、生きているときに役立つハッピーライフマップについてセミナー、体験会、インターネットテレビでみなさまにお伝えしています。
まずは、自分のこと、家族のことをきちんと考えて書くことから始めませんか？
一般社団法人ライフエンディング・アシストでは
西宮市後援
西宮市社会福祉協議会後援
明石市後援
明石市社会福祉協議会後援
「知っておきたい終活セミナー」
として、終活やエンディングノートについて、
テーマを決めて月一回お話させていただいています。
この他にも、地域でのご依頼や、カルチャークラブでもセミナーを受講いただけます。
また企業の福利厚生の一環で従業員のみなさま向け、リタイアされたOBのみなさま向けにお話させていただくこともできます。
お問い合わせは…
lifeendingassist @gmail.comまで