ベル社会に見捨てられた者が、

人生において、

愛と怒りの間で選択を迫られる

大人のためのおとぎ話。

 

 

こんばんは^^

 

コーチ、カウンセラー、 

セラピストのための

 

「家族連鎖クリア」コーチ 

あまみ悠です。

 

 

昨日は

『ボーダー 二つの世界』を観ましたよ^^

 

この映画は

北欧に伝承する生き物

トロールを題材にしたファンタジーです。

 

 

『ぼくのエリ 200歳の少女』の

原作者の短編を映画化です。

 

 

PVを見たときに感じた、

奥の深そうな展開と

暗い森を思わせる映像に

惹かれて観にいきました^^

 

 

 

そこで私はこんなふうに

思いました。

 

 

 

マイノリティの孤独と怒り、

そして希望の映画だね!

 

 

そーいう意味で

ジョーカーともつながるテーマが

描かれていましたよ。

 

 

 

(ここからネタバレです)

 

 

 

主人公のティナの容姿は

このように特殊です。

 

 

 

 

 

さらに

 

「においで相手の感情を嗅ぎ分ける」

 

という特殊能力を持っています。

 

 

恥、罪悪感、そして怒りを

抱える人を嗅ぎ分けられちゃう!

 

 


その力を活かして
税関職員として働き、

麻薬や密輸を防いでいます。



 

そんなティナの住む家は

森の中の一軒家。

 

 

日課のように

森の中を裸足で散歩し

 

生い茂る樹木が広がる空間に抱かれる

ひととき。

 

 

 

(苔を踏みしだいて、気持ちよさそう)

 

 

 

森には

きつねや馬、かもしかが住んでいて

 

ちょっと歩くと

大きな湖があります。

 

 

 

そこで服を脱ぎ捨てて泳ぐティナ。

 

 

動物と森と湖とつながって

すの自分でいられる姿は

とてもくつろいでいます。

 

 

 


 

 

一方で、

 

家には

それほど好きでもなく、

 

他の女性とも会っている

適当なボーイフレンドが

同居しています。

 

 

 

そんなある日、税関に

ヴォーレという男性が現れるのですが、

 

 

なんと、ティナとほぼ

同じ顔をしていたのです。

 

 

 

 

 

 

この映画は

 

醜いといえる外見と

特殊能力を持つ心優しい女性が

 

同じような醜さと特殊能力を

持ちながら

憎しみを秘めた男性と出会い

 

己の出自を知り、

自分の運命を受け入れる

ストーリー。

 

 

 

タイトルの『ボーダー 二つの世界』

 

の"ボーダー"とは

境界線という意味でもあります。

 

 

 

主人公ティナが、

自分の容姿と体を悲観して

愚痴をこぼしたとき、

 

ヴォーレがこういいます。

 

 

「それ(容姿が良いか悪いか)は

 誰が決めたんだ?」

 

 

 

美と醜

 

人間とトロール

 

男と女

 

善と悪

 

 

この映画はさまざまな

ボーダーを突きつけてきます。

 

 

 

私たちは「こう思う」と

信じていることは

 

今までの人生で

人との関わりで

自然と身についたもの。

 

それを基準に

様々な選択をしているのです。

 

 

 

この映画はそのボーダーに

疑問を投げかけます。

 

 

 

あなたの持っているボーダーは

それでいいのか?

 

そもそも

ボーダーは必要なのか?

 

 

 

 

 

途中でショッキングなシーンもあり

 

観ていて気持ちいい

映像ではないのですが

 

世界観やテーマが美しく

玄人受けする映画かもしれません(^^;)

 

 


 

ラストには

ティナのもとに

大きな白い箱が届けられます。

 

その中にいたのは

ヴォーレとの子どもでした。



生殖はするけれど

子どもに愛着をもたないヴォーレと

 

生殖はしないけれど

自然や命とつながって、

それらに敬意を抱くティナ。

 

 

どちらが母親として

機能するのかは明白です。

 


天涯孤独であり、

生殖機能をもたない彼女は

 

このとき、血を分けた
子どもを授かりました。

 

 

 

尻尾のついた小さな赤子を

抱き上げて微笑むティナが

印象的で、

 

このあとにティナが

人間界からトロール界と

移行するのではと

思わせるようなラストシーンでした。


 

 

 

 

 

 

 

 

家族連鎖を知ることで、

余分な殻が外れて

本来の自分の輝きが現れます ニコニコ