コーチ、カウンセラー、
セラピストのための

「家族連鎖クリア
コーチあまみ悠です。

 


あまみ悠  




「いい年をして毒親とか、
 インチャイとか言ってないで
 現実を生きたら?」




先日そんなような
記事を書いている方を
見かけました。


なるほど...


あなたはインチャイ、
(インナーチャイルド)と
聞くと何を想像しますか?




インナーチャイルドという言葉を
私が知ったのは25年くらい前。



当事、

つき合いづらい母親との
関係をどうしたらいいんだろう、

と悩んでいた私は
その解決策を探して
本を読んでいました。



その後結婚をして
子どもをもったことで

自分の自信のなさや
いうにいわれぬ不安が

自身の親子関係の傷から
きていると知った私は

どうにかしないと
子どもにもつらい思いを
させてしまうのでは…

という危機感から
さらに学びはじめて、


その結果、自分自身も
インナーチャイルドセッションを
提供するようになりました。


だから、この仕事のそもそもは
私自身の親子関係のつらさから
始まっているようなものなんです^^




この10数年、
親子関係の悩みを
たくさん伺ってきました。


相談にくるかたは
20代~70代と多岐に渡ります。


その年齢領域によって
話される内容や雰囲気、感情の
ありかたは違います。



たとえば、

2,30代のかたは
強い怒りを感じていられるか

ご自分を否定しているかたが
多かったです。


40代以降のかたは
人生の振り返りをされているかたが
多いように見受けられました。




若いときであれば、

いつか親が変わって
いつか理解してくれる、

謝ってくれる、

と期待がもてます。



しかし、40代以降は
すでに親が亡くなっていたり

いても、『変わるだろう』と
いう期待は持てなくなっているのです・・・



それよりも、

自分が親になり、

子どもの不登校や引きこもりにより、
結果的に自分を振り返ることがあります。


夫がギャンブルやアルコール、
不倫などの課題を持つことで、

妻は自分自身の
人生を見直せざるおえなかったり


老いた親を見るにつけ、
今まで気づかなかった
ネガティブな感情が
あらわになることもあります。


そんなふうに
生活に密接した中で

ミッシングピース(失われたかけら)に気づく、

そういうことがあるのです。




たとえば、

今までご相談を受けた最年長は
72歳の女性でした。

「こんなこというのはいい年して
 恥ずかしいのだけど.....」


と語り始められたお悩みは、


中学生の孫を叱る、
実の娘を見ていると

怒りで、いてもたっても
いられなくなることでした。


娘の姿を見ていると
なぜか浮かんでくる
子ども時代の自分。


そういったものが
グルグル回って

娘への憎しみと
孫への心配が高じて、
夜も眠れない。



そうおっしゃるその方は
ずっと生きづらさを感じて
生きてきたそうです。


外からは見えないように
常にがんばって

社交に交友関係に気をつかい
落ち度がないようにふるまってきた、


たしかに
年齢よりもかなり若く見える
素敵な方でした。



けれど、もう

この年になってまで
こんなモヤモヤを
抱えていたくないんです!


孫には私のような思いは
味あわせたくないんですよ!


そんなつらいお気持ちを
話してくださったのです……..




この方に限らず

子育てが終わり、
一息ついた、

あとは私の人生と
手があいてホッとしたからこそ

我に返って
自分の人生を振り返る。


そして、

ミッシングピース(失われたかけら)に気づく。


ということは
珍しくありません。



それを、

いい年をして、
そんな昔のことは忘れたら?

いい年をして、いつまで
くよくよしているの?



なんていわれてしまったら
どうなんでしょうか?


私はむしろ、この方たちは

自分の人生と本気で向き合って
誠実に生きようとしているから

悩んでいるのだと感じます。



それに、

若いときには
価値を感じたかもしれない
人から得る称賛よりも、

自分が自分自身をどう見るか?

自分でいることに一ミリでも
違和感はないのか?


そういったことを
大事にする人が

残りの人生を
「この人生でよかった」
と心から思えるものに
していくのではないでしょうか?





人生の時間は
有限です。




本当に
大事なものを大事にする、

それ以上に
すべきことはないはず。






インナーチャイルドとは、
内なる傷ついた子どものこと。


何十年も
内側でひっそり佇んでいます。



もう、放置しない、

その子どもを
大切に育てる。


そんなふうに
思えたとき、

ミッシングピース
最初からあったことに
気づくかもしれません。



それは大人になり
心に余裕がある今のほうが
できること。


そんなふうに思います(^ー^)