ライフコーチング カウンセリング 電話相談

昨日に引き続き、
番組の影響といえば

番組を見たあとに
リストカットした子や
学校で同級生に
施設にいることを揶揄されて
つらくなったという
話が何十件も出ているそうです。

もちろんそれらは良くない
影響なのですが

それにより番組を批難して
取りやめにしたほうがいいと
考えるのは
いちばん大切なことを
うやむやにしてしまう
恐れがあると私は思います。

なぜならば

番組がリストカットさせた
わけではありません。

番組を見て
リストカットしてしまう
心の傷がそもそもあると
いうことです。

施設を出た女の子が
近所の人から

「あんたは、
 こがもの子だったのね」

と言われて、傷ついた
その子が
問題なのではありません。

傷つけることを意図的に
または無意識に言ってしまう、
言う側の思いやりの欠如が
問題なのだと思います。

番組は媒体であり
本体ではありません。

もうすでにされているとは
思いますが

リストカットなら
治療者や相談者につなげて
その子の心を重ねてケアすること、

思いやりの欠如なら正しい
知識をさらに公布して
無自覚無意識な人を減らすこと。

そういった根本的な対処が
浮き彫りになる
機会でもあったと感じます。

話は変わりますが
以前タイに旅行にいって
テレビニュースを見ているとき

現場の中継で
死体が普通に映っていることに
驚きました。

本当になまなましい、そのままの
姿で、災害を受けた死体が
たくさん転がっていました。

ああ、これがそのままという
ことなんだ。

日本では規制して流さないように
あえて外しているんでしょう。

そんなことを思い出しました。

タブーはそのコミュニティで
変わるものですね。

また、養護施設の背景にある
親のありかたは
とても敏感なテーマです。

施設関係者の発言に
虐待する親を擁護したという
批難などもありますが

当事者でなければ分からない
ことがいっぱいあるでしょう。

ですから
こうすべきこうあるべきと
いう道徳、通念で切り捨てずに

寄り添って解決策を考えて
いきたいものです。