こんにちは!
ライフブリッジの堀岡です。
外国人のお客様を接客するとき、
日本語の接客マニュアルを
ただ英語に訳して話そうとしていませんか。
訳しただけでは、質問の意図が伝わらなかったり
習慣、文化が異なるお客様には
違和感をもたれてしまうフレーズもあります。
たとえば接客の七大用語のひとつ
「お待たせいたしました」
そのまま訳すと、
Thank you for waiting.
(テンキュー フォー ウェイティンッ)
日本では、レジで次の順番が来たお客様への
「いらっしゃいませ」という挨拶がわりにも
使われています。
英語で Thank you for waitingは、
本当にお待たせした、という場面で使われます。
会計の順番がすぐ来たお客様に
このフレーズからスタートすると、
ちょっと違和感かもしれません。
そんなときは、
「こんにちは! いらっしゃいませ」と、
笑顔で明るくスタートするのが一番!
外国人のお客様でも、日本語で挨拶、でいいのです!
こんにちは、のあとに、Hi! や Hello! を添えてもいいでしょう。
お支払いの場面でも、そのまま英語で言うと
かえってお客様を混乱させるフレーズがあります。
「1回払いでよろしいですか」というセリフです。
日本以外の海外では、カードは一括払いが基本です。
この質問をすることで、
かえって混乱させてしまうかもしれません。
外国からのお客様には、省いてしまいましょう!
「1回払いになります」というセリフもなしです!
最後にもうひとつ、同じく会計の場面です。
私が講師をつとめる「インバウンド接客英語研修」では、
参加者の皆さんから質問を受けることがあります。
「『ご自宅用ですか』は英語で何と言ったらいいですか」
と聞かれたことがあります。
英語にカンタンに訳すと、
For yourself?
(フォー ユァセゥフ?)
となります。
ただ、海外で品物を購入したときに
店員さんから聞かれることはあまりないと思います。
買った品物を自分で使おうと、
プレゼントにしようとあなたに関係ない、
と居心地の悪さを感じるお客様もいるかもしれません。
この質問も基本なし、でよいと思います。
もし尋ねるとしたら、
Gift?
(ギフッ?)
「こちらはプレゼントですか」という聞き方がよいでしょう。
こう聞けば「プレゼントなら包装しましょうか」という、
この質問に込められた裏の意味をとりやすいと思います。
わかりやすいのは、ストレートに、
Gift-wrapping?
(ギフッ ㋒ラッピンッ?)
「包装はいりますか」という聞き方です。
このほうが、質問の意図がはっきりしますね。
今回は、日本語の接客マニュアルにはあるけど、
英語には訳さなくていいセリフや、
別の言い方に変えたほうがいい例をご紹介しました。
その逆に、日本語の接客マニュアルにはないけど、
英語でひと言加えてみたらきっと喜ばれるよ、
というセリフもあります。
それについては、次回のブログでお話ししますね!
お楽しみに!