庚申塔を探して、突撃インタビューを受けた中島から増森へ向かっています。
葱畑と地平線とエンジェルラダー(天使の梯子)と。何か壮大なドラマが始まるような光景。エンジェルラダーは薄明光線という気象現象です。僕はこれが好きで、子どもの頃には無謀にも「あの光線が当たっている所へ行くんだ!」と延々と走ったことがあります。
もちろん行き着くことは出来なかったけど、自然の雄大さを肌で感じていました。生きることの、一つの側面だろうと思います。からっ風が吹きすさぶ関東平野って、以前はもっと肌を刺すような寒さだったように記憶しています。
アレかな。単に薄着だったからかもしれない。貧しかったですからね。同級生にはムートンのコートを着てくるような子もいたけど、僕は冬でもニットすら着てなかった気がする。逞しいっちゃ逞しいけど、今でも冬に薄着の子を見かけると切なくなります。
丁字路の正面に建つ庚申塔。嘗てのランドマークが、そのまま残されています。舗装されたりカーブミラーが設けられたりして、往年の光景が想像しにくいけど、辺り一面畑だった頃には目立ったでしょうね。ちょっとこの写真だと分かりにくいかな。正面やや右にあります。
県道を更に西へ歩いていきます。松伏って何処だろう。越谷市内でも有名な所なんだろうか。とりあえず矢印に沿って行ってみます。なんか山伏みたいな人が出て来たりして。それはないか。松林があるとかかな。
ムムム。どうしても松伏に行かせたいみたいですね。気になったので調べてみたら、なんと越谷市の東隣は松伏町という町なんですね。北の春日部と南の吉川は知ってたけど、松伏は知らなかった。さっきも「越谷市松伏」でググったし。町民の皆さま、大変失礼しました。
ちなみに松伏町は人口3万人弱で、町民の平均年齢は40.4歳です。さすが埼玉県。町とは言っても若い世代が多いんですね。吉川市との合併の話もあったそうですが、松伏町が拒否したとか。嘗ては下総国だった松伏町には、町としてのプライドがあるみたいです。ちょっと興味が湧いてきました。いつか行ってみよう。
足元に愛らしいキャラクターを発見。越松水仕切弁と刻まれていますね。越谷・松伏水道企業団の略のようです。そしてこのキャラクターは、その企業団のゆるキャラだそうです。「こしまつくん」と名付けられています。
つかみどころの無い大らかな性格で、水を備蓄することが趣味。特技は流れに身を任すこと。好きな曜日は水曜日で、好きな食べ物は水ようかんと、かなり細かくキャラ設定されています。これを決める会議は長引いたことでしょう。ちなみに水の妖精という設定だそうです。
北にある松伏町へは次の機会に譲って、そのまま西へ向かうと国道4号に交わりました。中央分離帯というか、センターがインターチェンジのようになっていて、上下線を行き来できるようになっています。
こちらはレイクタウンの開業に伴い、交通渋滞の緩和の為に設けられた東埼玉道路で、4号線のバイパスになっています。まだ建設途上のようですね。なんとなく閑散としているように感じられるのは、まだ認知度が低いせいもあるでしょう。
なんか雲行きが怪しくなってきました。雨が降らないことを祈りつつ、先を急ぎます。続きは次回に。それではまた!