職業柄、様々なメディアの対策をさせていただくのですが、
今まで関わった事のないジャンルや商品・サービスのSEO対策をする
場合があります。
そういう状況でもキーワードを抽出すると
ある程度はユーザーが求めているものが分かってきますが、
どういう経緯でこのワードを調べたのか、深い内容については正直分からないです。
例えば、ボルダリングに関するメディアを運営しているとします。
※私は全くボルダリングについて知らないです。
キーワードを見ると「ボルダリング ホールド」はボリュームもあり、
トレンド的にも伸びているので、記事化しようと考えます。
月間880(Googleのみ)のボリュームなので、ある程度ありますよね。
では、あなたは「ボルダリング ホールド」と聞き、
何を示しているワードかイメージできますか。
私はボルダリングを全く知りませんので、
メージできませんでした。
ちなみにホールドとは、このことをさすようです。
壁を登るときに手で掴み、足をひっかけるところのことですね。
ホールドというのが何なのかが理解できた!
では、実際にこのワードで検索してきた方は、
どういう背景で検索をしたのか分かりますでしょうか。
これも全くわからないですよね。
掴み方なのか、欠損したからホールドを購入したいのか、
それとも、ホールドのメーカーを調べたいのか、思いつくだけで
色々な背景で調べていますね。
記事の構成を作るにもユーザー像が見えないと
何を求めているかが分かりません。
僕がユーザー像を固めるために
行っているのは、当事者の声を聞くことです。
ここでいう、ボルダリングを日ごろからしている方になります。
周りに経験者がいない場合は、素の状態を書き込んでいる場所を見て
ユーザー像を膨らませます。
例えば、Yahoo知恵袋なんかは、
ユーザーの声が拾えるので良く見たりします。
それでは、「ボルダリング ホールド」と調べてみましょう。
知恵袋に投稿されていた質問内容と私なりの背景をそれぞれ書いていきます。
【知恵袋に投稿された内容】
この画像のボルダリング・クライミングホールドのメーカーを教えて欲しいです!
→ホールドのメーカーを調べている。おそらく、使用しているホールドのメーカーが分からず質問しているのが分かりますね。
ボルダリングで、滑るホールドにはどうやって立てばいいんでしょうか? 小さいホールドってだけなら上手く靴引っ掛けたりして乗れますがツルツル滑るやつは引っ掛けようがないです。でもそこに足を置かないと次に行けないし、手で体重を支えられるほど持てるようなホールドでもないし。
→ボルダリング初心者なのでしょう。またホールドには様々なタイプがあり、今回は小さく・ツルツルと滑るホールドの攻略方法を知りたいのが分かりますね。
ボルダリング 小さいホールドに立ちすぎて、つま先あたりを曲げると痛くなったんですがこれは筋肉痛だと思いますか?
→こちらもボルダリング初心者なのでしょう。ただ、先ほどとは異なり、ホールドにつま先をかけた時に起こる症状や正しい足の使い方について知りたいのが分かります。
現状平らな壁は結構登れましたが斜めの壁や、掴みにくいホールドのところは全然登れません
→こちらは、ボルダリング経験者でさらに難しい壁を登るためにホールドの掴み方や足の使い方について知りたいのが分かります。
ボルダリングをしているんですが、保持力がもっと欲しいです。 鍛えるためにカチホールドにぶら下がったりするのですが、先に指先の皮が痛くなって落ちてしまって、筋肉がそれほど疲れ無いです。 どうすれば良いですか?
→ホールドでも「カチホールド」の掴み方を知りたいようです。
※カチホールドは、ボルダリング用のホールドで、薄く指先だけで持つことができる形状のホールド
ボルダリングについて。 最近初シューズとしてイボルブのデファイを買いました。足裏がフラットなタイプで初心者に履きやすいってやつですが、上級の課題になるとダウントゥタイプのほうが小さいホールドに乗りやすいんですよね?どれくらいに買い替えたらいいでしょうか?今は5級に挑戦し始めたところです。
→シューズ選びについての質問ですね。上級の内容をクリアする為におすすめのシューズを知りたいようです。
「ホールド」というワードだけでも複数のニーズが隠れているのが分かりますね。
更に「ボルダリング ホールド 掴み方」と深堀したキーワード用の記事作成をする場合は、
初心者であれば、ツルツル滑るホールドの掴み方や足の使い方で悩んでいることがあるし、
上級者であればガチホールドを攻略する方法で悩んでいるというのが分かります。
このように調査する前よりは、記事を読んでくれるユーザー像がくっきりしてきませんか。
ライバルの記事からユーザー像を推測するのも良いですが、こういうSNSで
生の声に触れることでユーザー像を固めるのもおすすめです。
ぜひ、構成案を作成する前段階で調査をしてみてください。
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