新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑲です。前回の花怜のお祭りデートの続きなのですが、ここで一旦回想が挟まります。いつものことながら、だいたいのあらすじと緩めの意訳です。

永安で国師をしていた頃、謝憐のことを恐れない人はいませんでした。いつでも氷や霜のように冷たい顔をして、誰も届かない高みにいるような様子で、ただ暇であちらこちらをウロウロしているだけでも、極めて神秘的な活動と思われていました。でも、本当にただ暇でウロウロしていただけなのです。

 

それに彼は、意味のない神々しい儀式をするのが好きで、よく執り行っていました。ただ自分がすごい人のように見せるためだけの演出だったのですが、それが功を奏して、国王や皇后も含む全ての人をそう思わせることに成功し、彼のことをより敬い、畏れるようになったのです。

 

彼が二つの宮殿を誤って爆破させてしまった時も、誰も彼に何も言いませんでした。反対に、''国師、分かっています。民のためですよね!''と言ってくれたのですが、彼はただご飯を作ろうとしただけだとは言えませんでした。

 

ただ一人だけ、彼のことをそこまで怖がらない人がいて、それが彼の弟子である郎千秋でした。郎千秋が十二歳の時に弟子入りして五年間指導したのです。そうして郎千秋は、寝床から起き上がるのも難しいぐらい弱々しい子供から、木に登って降りなさいと言っても降りないような少年に成長したのです。

 

この弟子は、武術は上達が早かったのですが、興味がない分野、例えば数術などを教えるとよく寝ていました。

 

謝憐も人のことが言えません。謝憐も昔はあまり真剣に数術を習ったことがなく、謝憐の師匠が、陰陽五行、天干地支(占い)は、あなたは高貴な太子なんだから、そんな人を騙すようなものは習わなくて良い、と言ったのです。

 

彼自身が中途半端なので、彼が教えた郎千秋はもっと中途半端なのです。人の子弟を誤らせるようなことをしておいて、高い身分や高い俸禄をもらうことに罪悪感を感じ、それでしっかりと責任を果たそうと思ったのです。

 

例えば、郎千秋が授業中に寝ていたら『道徳経』を写させたり、皇城を走らせたりしました。剣術に関してはことのほか気を配って教え、一手でも間違えたら郎千秋を踏みつけて殴打し、もう二度と同じ間違いをしないようにさせたのです。

 

ある日、十四歳の郎千秋がやってきて言いました。「国師、あなたの秘密を見つけた!」と。謝憐はぎくりとして、無意識に手が銀妖の仮面に触れます。「私に何の秘密があると言うんだ?」

 

郎千秋は机に乗りながら言います。「発見したんだ。国師には二種類の武術が備わっている。違う?」謝憐はホッとしながら言います。「二種類?言ってみて」

 

太子は興奮しながら語ります。「一種類はいつも教えてくれているもので、''天下帰心流''だ。これは王者の風格がある」

 

これは謝憐の言葉なので、きちんと覚えていることに謝憐は満足しましたが、彼を机から蹴り落として言います。「そうです。この一派は神武大帝が創ったもので、王者の風格があるから王室の子弟には向いているんです」

 

太子は飛び起きて続けます。「でも最初に会った時に使ったのはこの一派じゃない!」彼が言う、初めて会った時とは、花枝で妖魔を撃退した時のことです。「あれはめちゃくちゃだけど、何度失敗しても挫けないし、力を千鈞に変えて、無敵なんだ!国師、あれを習いたい!」

 

「太子は鋭いですね。確かにそうです。でも、その一派はやめておいた方が良い」「どうして?」「あれは実用的じゃないんです。少なくとも、君には合わない」

 

「よくわからない」

 

謝憐はきちんと向き合って座ると話し始めました。「殿下、ひとつ尋ねさせてください」「何でも聞いて!でも、曽曽曽祖父が何年に何を制定したとかの問題はやめてね」

 

「そんなの聞きません。私も答えを知らないので。私が聞きたいのはこれです。二人の人が砂漠を歩いていて、喉が渇いて今にも死にそうで、水は一杯しかない状況でした。飲めば生き延び、飲まなければ死にます。お互いがその生きる機会を求めて命を賭けて戦っている時、三人目が来たとします」

 

「三人目は何しにきたの?」「三人目は、二人が喧嘩をしないように説得しにきたんです。この状況で、説得することはできると思いますか?」「できない」

 

「どうして?」「それは二人が生きるために水を必要としているから。道理を説いたところで根本的な解決にはならず、意味がないから」

 

「そうです。原因が解決できないと、誰も道理に耳を傾けようとしない。だから三人目が喧嘩を止めようとするなら、方法は一つしかなく、それは自分の水を差し出すことなのです」

 

「この問いは、さっきまで話していたことと、どんな関係があるの?」

 

「それがどうして君に合わないかを説明しているんです。この一派を習いたいと言いましたが、その長所としては君が言うように、''何度失敗しても挫けない''ところにあります。つまり、ただ生きてさえいれば、最後の一息になったとしても、剣を使う人は立つことができ、戦い続けることができるのです。でも君は''力を千鈞に変えて''と言いましたが、それは間違いです。真髄は、''変える''ことではなく、''耐え忍ぶ''ことにあるのです」

 

「何を耐え忍ぶんだ?」「全てを耐え忍ぶんです。世の中には、力を消す技なんてなく、人に欲があれば満たさないといけないように、剣が繰り出されたのなら、必ず誰かが傷を負うのです。彼らが戦わないようにしたいのなら、自分の水を差し出すしかないのです。

 

この一派は、確かに攻撃と傷害を移すことが可能なのですが、本当はただ自分に移すだけなのです。戦いを止めたいのに、自分自身が全てを被って傷をつく。こんな愚かな技は、どうしようもない時以外は使いません。あなたは高貴な太子殿下なんだから、こんな技を習わなくてもいいのです」

 

太子は分かったような分かっていないような感じで、考え事をしているようでした。

 

謝憐は続けます。「殿下が今習いたいと思うのは、ただ目新しく感じるからに過ぎないので、きっと真意を理解することはできません。それに、めちゃくちゃな野流に過ぎないので、天下帰心流の方が王者の道なのです。

 

王者とは何か?王者とは万人が来ることです。天下帰心流を頂点まで極めるには、飛昇してから万人の信仰を得て、やっと最強に至ることができるのです。殿下、他に何か聞きたいことはありますか?」

 

太子は腕を組み、険しい顔をして答えました。「少しあります」「わからなければ聞いてください」

 

「国師、もし三人目も水がなかったらどうしたら良いのですか?」「・・・」

 

「もし二人とも水をもらったのに、満足せず、もっと欲しいと言ってきたら、その三人目はどうしたら良いのですか?」「・・・」

 

「本当に、手を差し出すのが正しいんでしょうか?」

 

「質問が多い!道徳経を五十回写しなさい!」「国師、あなたがわからなかったら聞いてと言ったんです」

 

「質問が深過ぎて答えられません!」太子は机を叩いて笑い、「国師にも答えられない問題があるんですね!」と言います。

 

「私は神じゃないんだから、不思議ではないでしょう?」太子は笑いながら立ち上がり、謝憐の手を引いて何周も周ります。太子は不意に言いました。「国師はそれが愚かな技と言うけれど、それでも習いたい」謝憐は二人に何度も踏まれた剣を拾いながら「なぜ?」と尋ねます。

 

太子は当然のように答えます。「それは俺が太子殿下だからだよ。天下の水は全部俺の手の中にあるんだから、俺がその第三人目をしなければ、他に誰ができるんだ?」謝憐は一瞬返す言葉に詰まり、剣の埃を手で払います。太子は続けます。

 

「だから、もし機会があればやっぱり教えて欲しい。一人前になったら、まずは蒼城に言って怨魂を度化したいんだ。それに身についているものが多い方が困らないって、国師もいつも言ってるじゃないか。いつかきっと使えるよ!そうだ、どの流派でも名前があるよね。その一派はなんて名前なの?」

 

謝憐はやっと我に返り、少し微笑んで言います。「この道は、無名なんだ」無名の人の、無名の道。

 

後になって、郎千秋は確かにこの技を使うことになりました。ただ思いもよらなかったことに、謝憐の正体を見抜くために使うことになったのです。ここまできたら、当時郎千秋を救ったことを後悔はしませんが、ただやはり、あの技を教えるべきではなかったと思うのでした。

 

 

突然、謝憐は何かを思い出し、顔を下げて門の敷居を見ます。そこには黒いものがありましたが、それでもそれが這いつくばった小人の形をしているのがわかりました。やっぱり見間違いではなかったのです。さっき花城に見られなくて良かったと思うのでした。でないと気まず過ぎます。

 

突然誰かが尋ねました。「蒼城の百姓をそれ以前に守っていた守り神はいないのか?どうして高貴な太子殿下なんかがわざわざ遠くから鬼魂を度化しにきたんだ?」

 

道人が答えます。「良い質問だ。以前にも神官がいたんだが、冴えなくて。前任の蒼城を守っていた神官も太子だったんだ。だけど、度を超えた贅沢を好んで、淫らでだらしがなかったんだ」

 

「あ?」謝憐は思わず声が漏れます。

 

人だかりの中から少年の声が聞こえてきました。「どうしてその人が、度を超えた贅沢を好んで、淫らでだらしがないと分かるんだ?」それは南風でした。その道人は少し驚き「書物は皆そう書いている」と答えます。

 

南風は苛々を抑えながら言います。「じゃあ今ここで、あんたが八十歳の母親を家から追い出したって書物に書いたら、あなたは親不孝者になるのか?」道人も怒ります。「お前何言ってるんだ!」

 

謝憐はそんな様子を見て、このままいくと南風が柱を素手で折るか、風信のように神武街で罵ることになると思い、彼を人だかりの中から引っ張り出して、笑いながら道人に謝ります。

 

「もう良いじゃないですか、何も知らない少年に怒らなくても良いと思いますよ。そういえば道長、先ほど祭天遊と言っていましたが、それは何ですか?私たちに教えてくれませんか?」

 

謝憐が話を逸らすと、道人ももう少年にこだわることをせず答えます。「祭天遊と言うのは、仙楽国で一番盛大な神事なんだ。仙楽太子が十七歳の時、国を挙げて行われ、国主は純金で三百丈の高さの黄金台を作り、八十一頭の馬でそれを引っ張ったんだ。みんな太子悦神の剣舞を見るために.....」

 

皆が口々に「確かに度を超えた贅沢で淫らでだらしがない!」と言う中で、ある少年が口を開きます。

 

「え?三百丈だって?三百丈の純金がどれだけ高くて重いのか分かってるのか?どれだけのものでやっと引っ張れるのかわかってるのか?少なくとも八十一頭の馬では無理だな。

 

それに、この道は当時の仙楽国神武大街があったところだけど、八十一頭の馬が並んで歩くにはどれだけの幅が必要かわかってるのか?この道で入るとでも思ってるのか?」

 

この声は冷たく、謝憐が振り向くと、高い黒衣の少年が腕を組んで人だかりのそばに立っており、それはやっぱり扶搖でした。道人は今晩、二人の少年に邪魔をされて、怒りながら言います。「君たちはどこの観の者だ?今日は邪魔しに来たんだな!」

 

謝憐は扶搖を人だかりの中から引っ張り出して、笑いながら「そんな古い人のことなんて私たちには関係ないんですから、こんなことで争うのはやめましょう。もう行きますね」と言いますが、もう時すでに遅く、道人はもう何が何でも仙楽太子が度を越した贅沢で淫らでだらしがないことを証明したいみたいで、色々言い出します。

 

謝憐も初めは何も聞こえないふりをしていましたが、''布の衣を着ると身体中があざができて痛い痛いと言い出す''と相手が言ったのを聞いて、「そんなにか弱くないでしょう?」と思わず言ってしまいます。彼のことを言っているのか、どこかの公主殿下のことを言ってるのか...

 

扶搖は「いや、そんなことはある!」と言います。「絶対にない!どうして君が知っている?十七歳の私に会ったことがないのに」扶搖は、あ、と一声言い、何か言い返そうとした時に、道人が声を上げてまた何かを言い出しました。

 

「まだある!書物には、太子が生まれた時、ある法師が演出を失敗して驚かせてしまったことで、罪を言い渡されて牢獄の中で死んだことも書いてある!なんて横暴なんだ!」

 

南風は謝憐の手から少しもがいて言います。「生まれた時、ってお前も言ってるだろ!太子には関係ないだろ!お前を殴ることはできないが、罵ってやる!来いよ!」

 

謝憐はそんな彼を押し込めて言います。「そんな話、私だって聞いたことがないのに、そんな真剣に取り合わなくても良いじゃないか。それに、君は堂々たる武神なのに、本当に凡人と街で罵り合うつもりなのか?」

 

そこまで話すと、卵や白菜や、よくわからない銅や鉄のものが槍のように飛んできます。三人は狼狽しながら逃げました。やっと一息ついた時、南風はまだ怒っていて「どうして止めるんだ!」と言います。

 

謝憐は頭の上の白菜の葉を取り除きながら、それが腐り切っていることを確かめてから、残念そうに捨てて言います。

 

「君たちも、わざわざ人のところで罵られるようなことをしなくても」南風「何が人のところだ?元々誰のところだよ。あなたがここで鎮座している時、今あいつらが拝んでる神はまだ生まれてもないんだ!」

 

謝憐は彼の肩の卵の殻を取り除いてあげながら言います。「もういい。君たちはどうしてここにきたんだ?」

 

扶搖が言います。「それは良いとして、他のことは良くない。太子殿下が鬼王とつるんで、禁足から逃げたのは、どんな罪に当たると思うんです?今上天庭と中天庭ではそのことで持ちきりで、半分の神官はあなたが郎千秋を恨んでいて、もう殺して口封じしたと言ってますよ」

 

「私が彼を殺して口封じをしたって?口封じするならとっくの数百年前にしてるよ」「じゃあどうして彼を殴打したんです?」謝憐はそれを聞いて顔色が変わります。

 

「ちょっと待って、どうして彼を殴打したのを知ってるんだ?」扶搖は白目をむきながら答えます。「上天庭全体が知ってますよ。あの夜、あなたたちは霊文殿の銀鏡に見つけられて、仙京は皆全てを鏡を通して見ていたんです。天下帰心流と天下帰心流の対戦、見事でした」

 

謝憐の表情は見ていられないものになります。あの「私は三界で一番だ」みたいな顔を全ての人に見られてしまったのか?少し考えてホッとしながら言います。

 

「半分の神官がそう言ってるのならまだ良かった。少なくとももう半分はそんなことを言ってないってことだし」扶搖がすかさず返します。

 

「何を夢みたいなことを言ってるんですか。半分はあなたが一人で殺したと言っていて、もう半分はあなたが花城と手を組んで殺したと言ってるんです」

 

「はぁ...。そんなことあると思うのか?」

南風「そんなことないと分かってます!だから泰華殿下が現れたらそんな噂も全部なくなるでしょう?彼は今どこにいるんです?」

 

謝憐「確かに花城の手の中にいるんだ。でもどうするつもりだ!」扶搖の上げた手が謝憐に掴まれます。「どうって、仙京に通霊して知らせようかと」

 

謝憐「花城の性格は君たちも知ってるはずだ。仙京に連絡したら、神官がたくさんやって来てだんだん厄介なことになる」

 

扶搖「じゃあどうするつもりなんです?上天庭の神官をずっと彼のところに留めることはできないでしょう」

 

謝憐「数日くれ。花城主に手伝うことを約束したんだ。それが終わったら郎千秋を返してくれる。ただ、イタズラ好きなだけなんだ。大ごとにする必要はない」

 

扶搖は信じられないかのように言います。「花城はどんな狐狸精(男を色香で惑わし誑かす悪い女狐)なんだ?あなたにそこまで匿われるなんて」

 

謝憐「花城は鬼であって、狐狸精ではない。彼には悪意はないんだ」

 

扶搖はしばらくして口を開きます。「もう時間がないんです。物事を小さくすることはもうできないんです」「どうして?」

 

南風「花城があなたをさらった時、仙楽宮の門に細工したでしょう?今神官達は、明日の晩までに泰華殿下が帰ってこなかったら、鬼市を討伐しに行くように、帝君に進言しているんです」

 

謝憐は驚きます。「鬼市を討伐するって?どうしてそんなことを!帝君はなんて?」

 

扶搖「帝君はいつでも落ち着いてるから、鬼市を討伐することには賛成はしていません。でもこんな状況になってるんだから、最後どうなるかはわかりません」

 

謝憐は考えれば考えるほど、事が大きくなっていて、それに全部自分のせいなので、ため息をつきます。「まだ花城主に出会ってそんなに経ってないのに、すでに彼にたくさん迷惑をかけているようだ」

 

扶搖「分かってるなら良いんです」南風はそれを聞いて顔色が変わり、彼を押し除けます。「何言ってるんだ!向こうに行ってろ!」

 

扶搖は南風を押し返し、言います。「間違ってないだろ?血雨探花は銅炉山から出て数百年の間、鬼市は年追うごとに繁栄してるんだ。天界だって何とかしたいけど、今までどうして何もしてこなかったと思ってるんだ?」

 

謝憐は彼が何を言おうとしているのか気がつきました。「理由がないからか?」

 

扶搖は何も憚らずに言います。「そうですよ!花城の行動はとても分別があって、一切弱みを残さない。だから上天庭も今まで討伐する理由がなかったんです。でも彼は神官を勝手に連れ去り、仙京に無断で立ち入ったんです。

 

たった一日の間で、今まで数百年合わせたよりも多くの弱みを残してるんです。上天庭にとって、こんな機会滅多にない。だから友達と思っているのなら、距離をとったほうが良い。でないと彼の疫病神になって...」

 

まだ言い終わらないうちに南風が聞いていられなくなり、「まだ言ってるのか!」と言いながら二人で蹴り合います。

 

謝憐が片手ずつ静止しようとしていると、この時花火が空に打ち上がり、歓声が沸き立ちました。謝憐が振り向くと、大勢の人達がこちらに向かって来ていて、その真ん中には紅い衣の少年がいて、手には金枝を持っています。

 

花城は笑いながら言います。「兄さん、優勝したよ。お祝いしてくれないの?」「それは本当におめでとう」「俺の錯覚かな?さっき水に何か落ちた音がしたけど」「それは錯覚で間違いないよ」

 

さっき南風と扶搖がお互いつかみかかっている時に、謝憐は隅にいて、花城が左から歩いてきて、二人は花城が見えないような場所にいました。

 

もうすぐ四人が鉢合わせしてしまうと思い、謝憐はすぐ横が川なのを見て、その場で南風と扶搖を蹴り落としたのです。そして振り向くと花城が人だかりを散らせて歩いて来ました。

 

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お祭りデートに挟まっている回想が長くて長くて...笑い泣きなかなか甘いところまで行けなくてすみません...。場面もあっちに行ったり、こっちに行ったりで少し分かりにくいですよね。

 

前半は謝憐が国師をしていた時の姿や、心情が追加されていて、より分かりやすくなったと思います。

 

回想部分も、しっかり吟味すれば、杯水二人のあたりとか郎千秋の質問とか、多分物語のどこかを象徴しているような気がするのですが、まだそこまで深く吟味できていません...。

 

もし吟味できた方がいればまた教えてください。私も気がついたらまたご紹介したいと思います。

 

次回はとっても甘い予定です!