老人の一言に唖然 | Life Essence(Care diary)

Life Essence(Care diary)

何かおかしい。。。
そう思い始めてから半年後、
アルツハイマー初期と診断された父。
そして私は乳がん発覚。。。
認知症が発覚した当初からの、
父の日常と私の思い、
そして乳がんのことを綴った日記です。


時刻は午後6時ごろ。

もうすっかり日は暮れていましたが

街灯やマンションなどが立ち並んでいるため、

そこそこ視界は明るい。


年のころは70代の後半くらいでしょうか。

おばあさんが

私の左方向から一人で歩いてきます。


自転車に乗って

信号待ちをしていた私のところに向かって

ただただ直進あるのみ。



一瞬目が不自由なおばあさんなのかと思い、


危ないですよ


と声をかけました。


そのおばあさんは

私のギリギリのところまで歩みを止めず

私はハラハラ。

半ば寸止め状態で

そのおばあさんは立ち止ったのですが、

そのまま私の顔をジロりとにらみつけ、





私は左側を歩いてるだけや!

邪魔やからどけ!!




唖然とする私。


そう言いながらも

自分から私の自転車をよけるようにして

また歩き始めた。

そして、

左側に軌道修正。

そのまま暗闇に消えていきました。




はぁ~~!?



思わず目で追ってしまいましたよ。



この時私は、

憎まれ口をたたく父を思い出しました。

それと同時に、



あのおばあさんは

もしかして認知症なのか!?



あたりで見かけるお年寄りが、
皆、
認知症に見えてくる。





父が認知症になってから、

お年寄りに対してはかなり気を遣うようになりました。

見守りの心が強くなったものです。


お年寄りを見ると、

手を貸さなくとも、

遠目で ”大丈夫かな” と

何気なく見届けている自分もいます。



このおばあさんにだって、

本当に

目が見えていないのでは。。。と

そんな気持ちで

やさしく声をかけたつもりでしたが。。。


さすがにこんな言い方をされては

いたわりの気持ちもぶっ飛びますね。


お年寄りへの心遣いに対しての裏切られた感

ハンパないです。



所詮

どこの誰だかわからない人に対して、

これから先、

会うか会わないかもわからない人に対して

イライラ、ムカついても仕方のないことですが、

また一つ、

年寄りの嫌なところを植え付けられてしまった気がして

心が萎えます。



こんなことで腹を立てている自分も

なんかイヤ。

病んでるな。



そして、


いやなこと全てが

父とリンクしてしまう現実に

ますます、これから先の介護生活の不安が募る。。。





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