ちょっと重い話になりますが。
今日、家族の一員のネコが他界しました。
7歳の黒ネコです。
もともと脳に障害があって、最近調子が悪かったんですが、まさかです。
新しい家でも一緒に生活するつもりでキャットスペースなども作っていただいていました。
もともとは、親戚が拾ってきた5匹の捨て猫のうちの一匹でした。
まだ、生まれて間もない子猫たちです。妻がネコの知識もあったことからネコたちの面倒を見ることになりました。
5匹の中で一匹だけ黒くて体も小さく、一番、衰弱していました。
病院に連れて行くと、おそらく脳に障害があり、命も長くはないだろうと言われました。
その時から、このネコとは一緒に生活することになるんんだろうなって家族全員が感じていたと思います。
いろんなことが重なって一緒に暮らすことになりました。
出会いって本当に不思議なものです。
子供に聞くと、我が家に5匹の子猫たちがきた時のことを今でも覚えていると言います。
ダンボール箱の中に入っていた5匹のネコたちが入っていたと言います。
障害の影響で、他のネコのように飛んだりすることはできず、時々、発作も起こしていました。
でも、普段は、穏やかで、尻尾を立てて、足元にすり寄ってくる我が家のアイドルです。
いつも家族を癒してくれる存在でした。
子供は、毎日、黒ネコにご飯あげたり、寝る前には目ヤニをとってあげるのが日課でした。
子供は11歳です。彼の人生の半分以上を、このネコと暮らしていたことになります。
今日、そのネコとお別れをしてきました。
別れ際に子供は、ネコをなでながら、涙をポロポロとこぼしながら
何度も何度も「元気でね」と言っていました。
亡くなってしまったネコに「元気でね」なんておかしいですよね。
でも、その言葉がぴったりなような気がします。
このネコのおかげで、今の彼があり、命の尊さを知ることができ、人として成長できたんだと思います。
帰り際に妻は
「最初に自分が思っていたようにネコ育てることができなかったなあ」
「でも、それって人間の勝手だよね。」
「最初はイライラすることもあったけど、毎日、元気でいてくれるのが一番になった」
「家をよごしたり、スプレーをすることなんてどうでもよくなった」と言いました。
うちのネコは障害があったので、リスクのある去勢手術を避けました。そのため、スプレーをよくしました。また、去勢をすると太ることが多いため、体の弱いうちのネコは動けなくなることも考えられました。
本来、ネコには去勢手術が必要です。でも、それって一般論なんです。
それぞれの個性を見て、育てていくことが必要だと分かりました。
結局、家も家族が主役なんだから汚れたっていいんじゃないのかなって思います。
長くない命と言われたネコは7歳まで生きました。
本当にがんばりやさんのネコです。
ネコのおかげで成長できたのは子供だけではありませんでした。
家族全員が成長できました。
ありがとう。天国でも元気でね。
ところで、あとの4匹のネコたちはどうなったかというと・・・
知り合いに引き取ってもらったり、ボランティアの方に協力していただいたりして、里親を見つけることができました。
ボランティアは津にある「わん・にゃんこ」さんです。
行き場のなくなった動物たちの家族探しをしている団体です。
http://wannyanko.blog114.fc2.com/
もしも、犬や猫などを飼う予定があれば、一度、覗いてみてください。
前は、津のアニー動物病院で月に何回か実際に保護している犬やネコたちを見れたんですが今はどうなのかなあ。
うちも4匹のネコのうち2匹は、こちらで里親を探していただきました。
巣立っていく子たちが2度とつらい思いをしなくていいように譲渡条件がいくつかあります。
大切にしていただける方にしか譲渡してもらえません。
「ある小学生の思い」です。よろしかったら読んでみてください。
http://nekoswans.blog49.fc2.com/blog-entry-491.html
浜口さん。
また、相談にのってください。
よろしくお願いいたします。