午後はいつものスタジオでお一人レッスン。
かなり高齢の方で補聴器を付けて歌っているのですが、レッスンは苦戦しています。
良い響きになって声量が増すと、補聴器が「バリバリバリ!」みたいな音になるらしく、僕が「今の良い声!」と伝えても、本人には「汚い音」に聞こえるそうです。
果たして補聴器の性能の問題なのか、それとも生徒さん自身の「声」の価値観なのか…。
これは他の生徒さんにも起こることと同じだとしたら、「自分は良い声」だと思い込んでいる音が、そうではなく、「自分には良い声には聞こえない声」が良い声だったりしますので、その場合は『価値観』が原因です。考え方を根本的に変えてもらうしかない。
一方で(本人曰く)「補聴器のせい」だとしたら、これに関しては、僕にはどうにもできない…。
難しい問題です。