毎晩深夜に行っている自主練の成果も活かしたいサルスエラ「パロマの前夜祭」荒通し稽古。



終盤に集中力が切れたけど、難所はクリアできたので、今日のところは良しとしたいです。


とにかく展開が激しいですからね。
テンションに振り落とされないよう、ここからきちんと整理していこう。

サルスエラは日本ではまだあまり知られていないのですが、スペイン版オペレッタといったところでしょうか。


音楽自体は非常に濃厚かつ、めちゃくちや良い曲だらけ。コミカルあり、シリアスあり、ロマンチックだったりもします。


芝居の比重も大きいので、演技力も歌唱力も要求されるので大変。

しかも話の展開が実にテンポよく進みます。
(それは今回の台本を天才、桜田ゆみさんが書き上げているからかもしれないけど)



物語の中にはフラメンコやチュトスといった踊りや歌のシーンが挿入されて盛り上がります。
総合的に、本当に楽しい舞台様式。
しかも必ず最後はハッピーエンド。




そしてサルスエラの特徴の一つ「主役はバリトン」
3大テノールのプラシド・ドミンゴの両親はサルスエラ歌いだったそうで、ドミンゴも元々はバリトンとしてオペラデビュー。その後テノールとして華々しいキャリアを重ねたけど現在は再びバリトンとして活躍している。


テノールとしてこれだけのキャリアを誇る名歌手が、その後バリトンに転向するということは歴史上多くはないと思うけど、そこにはドミンゴの【サルスエラ】への想いがあるのかもしれない。事実いくつかのサルスエラ作品をバリトンとしてレコーディングしている。


音域的には広くて大変なのだけど、オペラでは演じられないタイプの役だし、バリトンとして主役をやらせてもらえる光栄に感謝しながら、レパートリーにしていけたら、と思っています。


9月には別のサルスエラ作品(日本初演)への出演も決まりました。これからもサルスエラを楽しみたいです。(あとスペイン語も、もっともっと勉強したい!)