「和光3.11を忘れない」主催による、
カンタータ「大いなる故郷・石巻」が和光市サンアゼリア大ホールで演奏されました。



この作品をソリストとして歌うことの重さを感じながら、何故か毎年この日になると体調がおかしくなるのも感じながら、歌いました。


7年前の3月11日…
僕は新宿にある某スタジオで、翌日本番のコンサートの為にリハーサルを行っていました。
揺れの質と長さに驚きながらも、部屋の壁にヒビが入るまで、それが大災害になることを予想もせず、とにかく皆で外に飛び出しました。

同じ施設内で様々な団体がリハーサルなどを行っていた為、僕らも周りの見知らぬ人たちも様々な衣装や稽古着を着ていてまるで仮装行列のよう。思わず笑ってしまいましたが、周りの高層ビル群が台風の時の木のようにしなりながら揺れているのを見てさすがに死を覚悟したのを覚えています。

とにかく翌日のコンサートの為に衣装だけでも取りに帰らなきゃ、ということで帰宅難民になりつつも都心郊外をひたすら歩きました。

東北地方の甚大な被害について知ったのは翌日の楽屋だったと思います。



あれから7年…
僕の人生も大きく動いた7年間でした。
しかし石巻などの直接的な被害を受けた被災地では、物質的なもの以上に心の傷は癒えていない、と聞きました。


この演奏が石巻の方たちを癒やすものにはなり得ないかもしれない。…でも、演奏することで、僕自身はもう一度あの日を思い出しました。そして、今も苦しんでいる人たちがいることを知りました。



終演後
ソプラノの三浦梓さんと、練習ピアノでお世話になった近藤香織さん


美しいお声の三浦さん、とっても素敵でした。



左から、朗読の林龍太郎さん、僕、三浦さん、コンサートマスターの長谷川康さん、近藤さん、合唱指導の佐藤圭くん



石巻出身のテノールの渡邉公威さんと奥様でピアニスタの黒木直子さんと、レセプション会場でお会いしました。

後ろに写り込んでいるのは林さんと、本日のマエストロ佐々木克仁さんの奥様でエレクトーン奏者の小倉里恵さん。
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