12/23にミュージカル座公演
ミュージカル「タイムフライズ」が終演しました。

お越しいただきました皆様
ありがとうございました。

関係者の皆様
大変お世話になりました。


素晴らしい仲間たちと一緒に悩み、考え、そして立ち向かったこの超大作に、最後まで挑み続けることができたのは、僕にとってもかけがえのない財産となりました。

全部出し切った…もう、たぶんこれ以上のものは出来ないでしょう。


特に、「古賀脱退」シーンに向かって、少しずつ心理的な変化を進めていく第二幕は、毎回本当に心が痛んだし、そのゴールでもある脱退の瞬間は、僕が今まで生きてきた中でも経験したことがない程の慟哭を発しました。


おそらくあの声はもう二度と出せない。
これだけの中身の濃い、素晴らしい役を他でいただくことは、たぶんもうないでしょう。それほど「古賀光」という人物は演じる僕にとって魅力的でした。


しばらく舞台、特にミュージカルからは遠ざかります。来年はコンサートやオペラのみの出演になる予定です。


今回の経験を生かして、オペラの世界でも頑張っていきます。今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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タイムフライズ:古賀光

テーマ:
1)古賀光は最後のプライドだけは守らなければならなかった。それは僕が今回、たくさんの方にインタビューした中で生まれた感情だ。僕の両親や、その世代の方に、学生運動や全共闘、様々なデモについて質問すると、誰もが表情を曇らせるのでした。何か暗い過去をほじくり返されたような…そんな複雑な表情でした。

2)デモや学生運動に一切参加しなかった人は、同じ世代の仲間たちが命をかけて闘っていたのに、それを外から野次馬のように眺めていた一種の罪悪感を。

実際にデモ等に参加したことがある人たちは、デモが暴徒化していく中で途中辞退。それがあたかも自らのポリシーを曲げてしまった、といった自らへの無力感を。

他にもデモ参加したけど、その学生運動等の顛末が浅間山荘やよど号ハイジャックのような犯罪組織にまで至ってしまったことに、ある意味で加担をしてしまったのではないか、という自己嫌悪を抱いている方もいました。

3)インタビューを始めると最初曇らせていた表情は、徐々に変化します。最後に皆さん口を揃えたように「でもやってる時は真剣だった」と仰るのでした。決してお祭り感情や流行にのって行っていた運動ではないと。

4)古賀の絶叫は、僕のインタビューを受けてくださった全ての方に共通した心の叫びでした。古賀の叫びによって、あの人たちのプライドを代弁し、守らなければならない。その使命感を与えられたのが古賀光という役なのだと、僕はそう思うのです。
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