
自分の読書的趣向がボンボンに始まり、コロコロコミックや週刊少年ジャンプ、ヤンマガなどを経て、今現在は週刊文春とTV.Brosに落ち着いていることは前にこのブログでも書きましたが、中でもここ最近特にハマって読んでいるのが週刊文春の土屋賢二さんによる「ツチヤの口車」というコラム。
特にコンセプトがあるわけでもなく、毎回自分のことや身の回りに起こった出来事などを淡々と書き綴っているのですが、世の中に対する様々な疑問や鬱憤をでっち上げるだけでっち上げて最後は自虐的なオチで締める、その構成と言い回しのユニークさ加減がとにかく痛快で面白いんです。
こちらのプロフィールを見て頂ければ分かると思いますが、こんなユニークな人が権威あるお茶の水女子大の教授ときてるから、その懐の深さにびっくり。日本の大学業界もまだまだあなどれませんね。こんな教授がいたら、今頃自分の首には皆勤賞のメダルがかかってたのに...
とある日のコラムでも「生活の抜本的改革」と仰々しい題目のもと、
~ 早寝早起きしなければならない理由
~ した方が良いということは分かってるけど、なかなか決心が...
~ 決心して、何度も試みた
~ "100日"続けば定着すると言うものの...
~ 失敗した過去の実例とその理由
~ 遅寝遅起きで生じる睡眠不足ほか様々な弊害
~ 還暦を迎え、精神的にも体力的にも必要を迫られようやく決心した人生最後の早寝早起き
~ 初めて成功した日の朝の喜び
~ 実際に早寝早起きするようになって得た様々な快適な実感
~ 早寝早起きが三文以上に得することの論理的科学的証拠
~ 早寝早起きにおける一考察
を侃々諤々に述べた末に...
「98日後が今から楽しみでしょうがない今日この頃である」
なんて無恥堂々と言ってのけるその構成と展開には愕然。
思わず、本にもかかわらず、「さんざん言っておいて、まだたった2日かよ!!」って本気でツっ込んでしまいました(笑)。しかも、「~である」って感じで偉そうな言い回しで言うから、また笑えるんですよね。
でも、こんな文章が書ける60歳ってなんかカッコ良くないですか?
自分も赤いちゃんちゃんこを着る頃は、こんな一流のジョークをサラっといってのけるような人間になっていたいし、そうなれるように今から日々、精進していきたいと思います。