
WOODBLUEが生まれ育った場所、秋田へ行ってきました。
東京はピーカン(古っ!)だったのでTシャツ一枚でラグビーワールドカップの特集本を片手に意気揚々と新幹線に乗り込んだのですが、時間が経つに連れて、少しずつ悪寒を感じる様に。おかしいと思い窓から外を見たら、なんと外はいきなりの暴風雨!車内放送によれば、台風の影響とのこと。まさに青天の霹靂の如く過去に見たことないぐらいの大雨と強風で、さすがの新幹線も徐行運転にもかかわらずグラングランに揺れまくっていました。
その後、盛岡を過ぎたあたりの「赤渕」という無人駅で緊急停止し、そのまま停車することに。突如、陸の孤島と化した新幹線車内は、トイレにかけ込む者、車掌室へ行きドアをどんどん叩く者、スケジュールが大幅に遅れたことで大声で携帯で話しながらいらつくサラリーマンなど軽くパニック状態になっていました。切羽詰まった時の人間ほど醜いものはないかもしれません。
結局、JRが用意した観光バスに乗り換えて秋田へ向かうことになり、ほっと一安心。秋田駅には最終的に予定よりも約5時間遅れた20:30過ぎに到着しました。
気温も16度にまで下がった今回の大雨は、秋田史上最高の雨量を記録したとか...。
行きの移動だけで8時間半。ラグビーワールドカップの特集本も読了し、iPod Shuffleを聴き過ぎた耳には大きなアザも出来てしまいました。
地理感がないだけに疲れはいつもよりも三倍満、いや三倍増でしたが、何とか無事に秋田に着いて本当に良かったです。
秋田駅では迎えに来てくれたWOODBLUEと合流し、彼が予約してくれた「かまくらや」という良い感じの和食屋へ。ハタハタの塩焼きや比内地鶏、きりたんぽ鍋など秋田名物を頂き、疲れも一気に吹っ飛びました。同じ料理でも東京で食べるとの本場で食べるのとでは、当然ですがやはり全然違いますね。全てのベースとなる水の違いなのでしょうか?とにかく、どの料理も新鮮でとても美味しかったです。
秋田の食を一通り頂いた後、WOODBLUE曰く「秋田で一番お洒落なスポット」ことダイニングレストラン「青い鳥」へ。オーナーのヨシロウさんを紹介して頂き、イモ焼酎を呑む。WOODBLUEオススメの秋田期待の若手DJ DJ Shun君も合流しつつ、年末にリリース予定のWOODBLUEのニューアルバムのデモ音源をチェックしました。秋田で生まれた音を秋田で聴くと音の聴こえもまた格別ですね。かなり良い感じに仕上がっているようでした。
次の日起きたら、秋田新幹線が終日運休で東京へ戻るには盛岡から新幹線に乗るしかないとのあり得ない知らせを受けたので、すぐに秋田駅みどりの窓口へ。WOODBLUEの好意により盛岡まで車で送ってくれることになったので、盛岡~東京間のチケットをゲットし、何とか帰路のメドがつく。
WOODBLUEのお母方、TOWER RECORDS秋田店、アルバム"North Source"のジャケットで使わせて頂いた絵を展示していたフリースペース「ココラボ」にそれぞれご挨拶した後、一路盛岡へ。
途中、"みちのくの小京都"こと角館に立ち寄り、武家屋敷街を散歩。江戸時代に想いを馳せる。
盛岡では名物のじゃじゃ麺を食べつつ、ニューアルバムに向けた展望についてミーティング。がっちり色々と良い話が出来ました。
帰りの車内ではWOODBLUEのお父方からお借りしたラグビー本(スクールウォーズのモデルとなった平尾誠司と大八木淳史のエピソード本)をまたもや完読。
初の秋田出張は一泊二日の超弾丸ツアーでしたが、WOODBLUEを始め色々な方々と出会い、秋田そのものを直接見て聴いて触れて匂って感じることが出来ました。
儚く美しい、冷たいけど暖かい、そんなWOODBLUEの音楽が創り出される理由が少しだけ分かったような、とても有意義で楽しかった出張でした。