2017年の映画化作品まとめの下半期編です。

【7月】

メアリー・スチュアート原作「メアリと魔女の花(原作原題「The Little Broomstick」/原作邦題「小さな魔法のほうき」/「メアリと魔女の花」)」

新訳 メアリと魔女の花 (角川つばさ文庫)/メアリー・スチュアート

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「メアリと魔女の花」予告2

原作は、1950年代から80年代にかけて活動したイングランドの作家メアリー・スチュアートの1971年発表の児童書「The Little Broomstick」。
夏休みに田舎の叔母さんの家に滞在中、森で見つけた魔法のほうきに乗って魔女の学校に行ってしまうヒロイン・メアリーの冒険を描いたファンタジー小説。

1977年に「小さな魔法のほうき」の邦題であかね書房から掛川恭子による邦訳が出ていましたが、現在はそちらは絶版。KADOKAWAから映画と同じタイトルに改題されて新訳が出ました。

とてもジブリに似ていますが、スタジオジブリではなく、新たなアニメ製作会社スタジオボノックの作品。
7月に公開され、初登場2位。


監督は「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」の、元スタジオジブリ米林宏昌。
脚本は「かぐや姫の物語」の坂口理子。



住野よる原作「君の膵臓をたべたい」(実写版)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)/住野 よる

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「君の膵臓をたべたい」予告

原作は、新人作家住野よるの2015年発表のデビュー作。
偶然日記帳を拾ったことからはじまった、孤独な高校生の少年と日記の持ち主である秘密を抱えたクラスメイトの少女との交流を描く感動作で、50万部突破のベストセラーになりました。
来年はアニメーション映画化の予定があります。

7月に公開され、初登場3位。


監督は「黒崎くんの言いなりになんてならない」の月川翔。
脚本は「ホットロード」の吉田智子。

主演は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の浜辺美波&「陽だまりの彼女」の北村匠海。
ほか出演は北川景子、小栗旬など。

【早期購入特典あり】君の膵臓をたべたい Blu-ray 豪華版(オリジナルクリアしおり付き)/浜辺美波

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サラ・ザール原作「Story of A Girl」(原作未訳)

Story of a Girl/Little, Brown Books for Young Readers

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Story of a Girl: Official Trailer | Lifetime

原作は、日本では「ルーシー変奏曲」で知られるYA作家サラ・ザールが2007年に発表したデビュー作。
13歳の時に兄の友人と性的関係を持ち、その動画がインターネットに流れてしまったために苦しむヒロインが、家族や友人たちとの関係を修復していく姿を描く成長物語のようです。
2007年全米図書賞YA部門最終候補作品。


監督は、「クローザー」などで知られる女優キーラ・セジウィック。
脚本は「シェリーベイビー」のローリー・コルヤー。

主演はTVドラマ「Banshee/バンシー」のライアン・シェイン(Ryann Shane)。
ほか出演は、セジウィック監督の夫でもある実力派俳優ケヴィン・ベーコン、セジウィックとベーコンの娘のソジー・ベーコン、「パワーレンジャー」のサラ・グレイ(Sarah Grey)など。

6月にロサンゼルス映画祭で上映されたほか、2017年7月23日にアメリカの女性向けTV放送局Lifetimeで放送されたようです。日本公開(放送orDVD発売?)は未定。



【8月】

ロジャー・パルバース原作「STAR SAND 星砂物語(原作タイトル「星砂物語」)」


星砂物語/ロジャー・パルバース

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吉岡里帆は若き日のオードリー・ヘップバーン!? 日豪合作映画『STAR SAND ─星砂物語─』予告編

原作は日本で活動するオーストラリア人作家ロジャー・パルバースが2015年に発表した歴史小説。
現代の東京に生きる女子大生が手にした古い日記から、1945年の沖縄の離島で暮らした沖縄人の少女、日本人&アメリカ人の脱走兵2人の悲劇が明らかになる、というストーリー。

監督&脚本は原作者ロジャー・パルバース。これが初監督のようですが、過去に大島渚の助監督をしていた経験があるそうです。

主演は「秘密 THE TOP SECRET」の織田梨沙。
ほか出演は「幕が上がる」の吉岡里帆、「無限の住人」の満島真之介、寺島しのぶ、石橋蓮司など。

8月から全国順次公開されました。



ジャネット・ウォールズ原作「The Glass Castle(原作邦題「ガラスの城の子どもたち」)」

ガラスの城の子どもたち/ジャネット ウォールズ

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The Glass Castle Trailer #1 (2017) | Movieclips Trailers

原作は、アメリカの人気コラムニスト・ジャネット・ウォールズによる2005年のベストセラー。著者ウォールズが芸術家の両親からネグレクトされていた自らの子供時代を描いた回顧録。
2006年の全米図書館協会アレックス賞(YA世代に読ませたい一般書に贈られる賞)を受賞しています。
河出書房新社から邦訳が出ていましたが、現在は品切れ重版未定。

映画は今年8月にアメリカでやや小さめの規模で公開され、初登場9位。


監督&脚本は学生映画やインディ映画の世界で高い評価を受けている若手デスティン・クレットン(Destin Cretton)。
脚本に「アイ・アム・ナンバー4」のマーティ・ノクソン。

主演は「ルーム」のブリー・ラーソン。
ほか出演はウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツ、「New Girl / ダサかわ女子と三銃士」のマックス・グリーンフィールドなど。

日本公開未定。



ズデニェク・スヴェラーク原作「Po strnisti bos」(原作未訳)


Po strništi bos - Teaser

原作は1996年アカデミー外国語映画賞受賞作品「コーリャ 愛のプラハ」の脚本家兼主演俳優として知られるズデニェク・スヴェラークが2013年に発表した同名の自伝的小説。
第二次世界大戦中、プラハからスラヴォニッツェという田舎の小さな村へ疎開した少年の、家族や新しい友だちとの交流を描く成長物語のようです。

著者のズデニェク・スヴェラークはもともと2002年にこれと同じ話を映画化脚本として書いていたものの、当時は映画としての製作が難しかったため、息子(で本作の監督)のヤン・スヴェラークから「小説にして出版したほうがいいのでは?」と言われて先に小説で出した、という成り立ちの作品のようです。


監督&脚本は「コーリャ 愛のプラハ」のヤン・スヴェラーク。原作者ズデニェク・スヴェラークの息子です。

主演は新人アロイス・グレック(Alois Grec)。
ほか出演はドラマ「ザ・ミッシング ~消えた少年~」のテレザ・ヴォリスコヴァ、今年9月に亡くなったチェコのベテラン俳優ジャン・トリスカ(Jan Tríska)、「ダークブルー」のオールドリッチ・カイザーなど。

8月にチェコ共和国で公開されています。日本公開未定。



【9月】

赤城大空原作「二度めの夏、二度と会えない君」


二度めの夏、二度と会えない君 (ガガガ文庫)/赤城 大空

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映画『二度めの夏、二度と会えない君』予告編

原作は、ヒット作「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」シリーズで知られる赤城大空によるノンシリーズのライトノベル。
不治の病で亡くなった少女に恋をしていた少年が、彼女が生きていた半年前にタイムリープ。彼女の人生に悔いが残らないように自分の思いを押し隠しながら二度目の夏を生きる、という切ない青春物語。

9月に小さめの規模で公開されました。


監督は「青い鳥」の中西健二。

主演は「忘れないと誓った僕がいた」の村上虹郎&吉田円佳。
ほか出演はAKB48の加藤玲奈、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の山田裕貴など。

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中村航原作「トリガール!」

トリガール! (角川文庫)/中村 航

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映画『トリガール!』予告編

原作は、「100回泣くこと」、「デビクロくんの恋と魔法」などで知られる中村航の2012年発表の作品。
琵琶湖で毎年行われている実在の手作り飛行機の大会「鳥人間コンテスト」に出場する人力飛行機サークルの女子大生を主人公にした青春小説です。

9月にわりと大きな規模で公開されましたが、成績はトップ10圏外の惨事に。


監督は「ヒロイン失格」の英勉。
脚本は「ミュージアム」の高橋泉。

主演土屋大鳳。
ほか出演は高杉真宙、間宮祥太朗、池田エライザなど。

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マーガレット・マーヒー原作「The Changeover(原作邦題「めざめれば魔女」)」

めざめれば魔女 (岩波少年文庫)/マーガレット・マーヒー

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The Changeover - NZ Trailer - Coming 28 September 2017

原作はニュージーランドの国民的児童文学作家マーガレット・マーヒーの1984年発表の作品。
奇妙な刻印を押されて病に倒れてしまった弟を魔女の上級生やその家族の手を借りて救おうとする中で、自分に秘められた力を見つけ出していく少女ローラを、ファンタジーとリアルな青春物語を融合させて描いた作品です。
1985年カーネギー賞受賞。現在は岩波少年文庫から邦訳が出ています。


監督をつとめるのは「ホビット」などの映画やいくつかのドラマに小さな役で出演しているニュージーランド人女優で、これが監督デビューとなるミランダ・ハーコート(Miranda Harcourt)&ニュージーランド映画「For Good」のスチュアート・マッケンジー(Stuart McKenzie)。

脚本は監督のスチュアート・マッケンジーが執筆。


主演は、これが劇場映画初出演の新星エレナ・ジェームズ(Erana James)。

ほか出演は「Handsome Devil」のニコラス・ガリツィン(Nicholas Galitzine)、「ラブリーボーン」のステファニア・ラビー・オーウェン、「宇宙空母ギャラクティカ」のルーシー・ローレス、「乙女の祈り」のメラニー・リンスキー、「ハリー・ポッター」シリーズのティモシー・スポールなど。

9月に中程度の規模でニュージーランドで公開され、初登場10位。日本公開未定。



武田綾乃原作「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~(原作タイトル「響け!ユーフォニアム」)」シリーズ)」

【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)/武田 綾乃

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『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』本予告

原作は「今日、君と息をする」の武田綾乃が2013年にスタートした高校の吹奏楽部を描く青春小説のシリーズ作品。
現在までに7巻が宝島社から刊行されています。

大ヒットしたTVアニメーション化作品が有名。こちらの映画はそのTVアニメーション版に一部新カットを加えた総集編のようです。


総監督はTVアニメーション版の石原立也。
監督は小川太一。
脚本はTVアニメーション版のシリーズ構成担当花田十輝。

主演(声の出演)黒沢ともよ。
ほか出演は寿美菜子、早見沙織、櫻井孝宏など。

9月にやや小さめの規模で全国公開されました。このシリーズは来年も劇場版映画の公開予定があるようです。



【10月】

竹吉優輔原作「レミングスの夏」


レミングスの夏 (講談社文庫)/竹吉 優輔

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映画『レミングスの夏』90秒予告編

原作は江戸川乱歩賞受賞作家竹吉優輔が2014年に発表したデビュー2作目。
仲間を失った中学生の少年少女たちの復讐劇を描く青春ミステリのようです。


取手市在住の竹吉優輔の原作を、原作の舞台である取手市と同市教育委員会、市民ら有志による「映画『レミングスの夏』を応援 する会」などが後援に付き、一般から寄付を募りつつの映画化、もちろん主要ロケ地は取手市――という、地域の人たちが頑張って作ったご当地映画。


監督、脚本は「スターティング・オーヴァー」の五藤利弘。

キャストは前田旺志郎、菅原麗央、平塚麗奈、瑚々、モロ師岡、大桃美代子など。

10月1日から全国順次公開されました。



ブライアン・セルズニック原作「Wonderstruck」(原作未訳)

Wonderstruck: A Novel in Words and Pictures (Sc.../Scholastic Pr

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Wonderstruck Official Trailer [HD] | Amazon Studios

原作は2011年アカデミー賞最多ノミネート作品だったマーティン・スコセッシ監督「ヒューゴの不思議な発明」の原作者ブライアン・セルズニックによる2011年発表の児童書ファンタジー。

1977年に生きる、会ったことのない父親を思う少年ベンと、その50年前の世界に生きる、スクラップブックの中の謎めいた女優リリアン・メイヒューに惹かれる少女ローズの物語が時を超えて交錯する、というストーリーで、「ユゴーの不思議な発明」と似た手法で書かれて(描かれて?)いる作品とのこと。

この映画はセルズニック作品の映画化2作目。
原作は、ストーリーの半分を文章のみ、半分を絵のみで語るという異色の作品のようですが、映画のほうは、半分を普通の映画、半分をサイレント映画にする、というアレンジがされているようです。

10月にまず全米4館で小規模公開され、初登場39位。その後120館程度まで上映館を増やしました。


監督は、「キャロル」のトッド・ヘインズ。
脚本は原作者ブライアン・セルズニック自身。

主演は「Pete’s Dragon」のオークス・フェイグリー&新人ミリセント・シモンズ(Millicent Simmonds)。
ほか出演はジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、「GOTHAM/ゴッサム」のコリイ・マイケル・スミスなど。



【11月】

米澤穂信原作「氷菓」


氷菓 (角川文庫)/KADOKAWA

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映画「氷菓」予告編

原作は、直木賞作家米澤穂信が2001年に角川スニーカー文庫で発表した彼のデビュー作品。
高校の古典部に所属する部員たちが、部長の伯父さんにまつわる33年前の謎を探り出していく、というストーリーの学園ミステリ。
現在まで続いている大人気シリーズ「古典部シリーズ」の1作目です。

映像化されるのはこれが初ではなく、2012年にTVアニメ化され、舞台になった岐阜への所謂「聖地巡礼」を巻き起こしたヒット作になっています。

しかし今年11月に日本公開されたこの実写版は、わりと大きめの規模での公開だったにもかかわらず初登場トップ10圏外の惨事に。

小説→アニメ→実写の順で作られたラノベ(寄り)原作映画は「ハルチカ」、「サクラダリセット」(これはアニメとほぼ同時期でしたが)、「氷菓」と今年3本公開されて全部こけています。
来年は小説→実写→アニメの順で映像化の「キミスイ」が待ってますが、これはどうかな?


監督、脚本は「バイロケーション」の安里麻里。

主演は山崎賢人。
ほか出演は広瀬アリス、小島藤子、岡山天音など。



ダーフ・バックダーフ原作「My Friend Dahmer」(原作未訳)

My Friend Dahmer (Movie Tie-In Edition)/Harry N. Abrams

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My Friend Dahmer - Teaser

原作は、アメリカの漫画家ダーフ・バックダーフ(Derf Backderf)が2012年に発表したグラフィックノベル。
のちに17人を殺して遺体を食べたシリアルキラー「ミルウォーキーの食人鬼」として世界に名を知られることになるジェフリー・ダーマーと高校の同級生だった過去を持つ作者が、同じ教室で学び、同じ廊下を歩き、一緒にドライブしたクラスメイトの少年「ジェフ」の思い出を語る青春回顧録。

2013年全米図書館アレックス賞(YAにお薦めの一般書に贈られる賞)受賞。同じく全米図書館協会YAサービス部会が選ぶ2013年ベストグラフィックノベルのベスト10作品に選出されるなど、YA向け作品としても高い評価を受けています。


監督&脚本は「How He Fell in Love」のマーク・メイヤーズ(Marc Meyers)。

主演は人気ロックバンドR5のボーカル・ロス・リンチ。
ほか出演は「Jumanji: Welcome to the Jungle」のアレックス・ウルフ、アン・ヘッシュなど。

11月にアメリカで小規模公開されたようです。日本公開未定。



アガサ・クリスティ原作「Murder on the Orient Express(映画邦題「オリエント急行殺人事件」/原作邦題「オリエント急行の殺人」/「オリエント急行殺人事件」)」

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/早川書房

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Murder on the Orient Express | Official Trailer | 20th Century FOX

原作は、アガサ・クリスティの1934年発表のミステリの古典。雪で立ち往生したオリエント急行の中で発生した殺人事件の謎を解く名探偵ポワロシリーズの1作。
「オリエント急行の殺人」または「オリエント急行殺人事件」の邦題で早川書房、東京創元社など複数の版元から邦訳が出ています。
児童書版は偕成社文庫版、講談社青い鳥文庫版などが存在しています。


11月にイギリスで公開され、初登場1位。すでにケネス・ブラナーのポワロが続投する続編「ナイルに死す」の企画が始動しています。


監督は「マイティ・ソー」のケネス・ブラナー。
脚本は「グリーン・ランタン」のマイケル・グリーン。

主演は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のケネス・ブラナー(監督兼任)。
ほか出演はジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ウィレム・デフォー、ペネロペ・クルス、大ヒットミュージカル「ハミルトン」のレスリー・オドムJr.「美女と野獣」のジョシュ・ガッド、デレク・ジャコビなど。

現在日本公開中。



マイケル・ボンド原作「Paddington 2(原作邦題「くまのパディントン」シリーズ)」

くまのパディントン/マイケル ボンド

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PADDINGTON 2 - Official Film Trailer (International)

2014年の大ヒット作「パディントン」の続編。

原作「くまのパディントン」は、今年亡くなったイギリスの児童文学作家マイケル・ボンドが1958年にスタートしたロングセラー児童書シリーズ。暗黒の地ペルーからイギリスにやってきたくまのパディントンとブラウンさん一家との交流を描いた作品。福音館書店から全10巻の邦訳が出ています。


11月にイギリスで公開され、1作目に引き続いて大ヒットしています。3作目の予定もあるそうです。


監督&脚本は1作目を手がけたポール・キングが続投。
共同脚本に「Mindhorn」の脚本家で、1作目に出演していた俳優でもあるサイモン・ファーナビー(Simon Farnaby)。

主演(声優)のベン・ウィショー、
そしてヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジム・ブロードベント、イメルダ・スタウントンらが前作から続投。
新キャストとしてブレンダン・グリーソンとヒュー・グラントが加わります。

日本公開は2018年1月19日の予定。



R・J・パラシオ原作「Wonder(原作邦題「ワンダー Wonder」)」

ワンダー Wonder/R・J・パラシオ

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Wonder (2017 Movie) Official Trailer #2 - “Brand New Eyes” – Julia Roberts, Owen Wilson

原作は新人作家R.J.パラシオが2012年に発表したベストセラー児童文学。
重大な障害を顔に負っている少年オーガストが上級小学校の普通学級の生徒として学ぶことになり、クラスメートとの関係に苦しみながら成長していく、というストーリーで、いじめというテーマをオギーやその友達、お姉さんやその彼氏など、複数の登場人物の視点から描いた感動作です。
2013年カーネギー賞ショートリスト選出など、高い評価を受けました。
ほるぷ出版から邦訳が出ており、日本でも好評。

11月にアメリカで公開されており、同日公開の大作「ジャスティス・リーグ」に次ぐ初登場2位とヒットしています。


監督は「ウォールフラワー」のスティーヴン・チョボスキー。
脚本は「LIFE!」のスティーヴン・コンラッド。

主演は「ルーム」の天才子役ジェイコブ・トレンブレイ。
ほか出演はジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、舞台「ハミルトン」でブレイクしたダヴィード・ディッグス(Daveed Diggs)など。

日本公開未定。



アンドレ・アシマン原作「Call Me by Your Name」(原作未訳)

Call Me By Your Name/Atlantic Books

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Call Me By Your Name (2017) - Official Trailer

原作はアメリカの作家アンドレ・アシマン(Andre Aciman)の2007年の作品。
1980年代イタリアを舞台に、大学教授の父が夏の間滞在させるために招いた客である年上の学者の男性に恋をしてしまう17歳の少年を描くラブストーリーのようです。
2008年ラムダ賞ゲイ文学フィクション部門受賞作品。


監督、脚本は「ミラノ、愛に生きる」のルカ・グァダニーノ。
共同脚本に「モーリス」のジェームズ・アイヴォリー。

主演は「インターステラー」のティモシー・シャラメ。
ほか出演は「コードネームU.N.C.L.E.」のアーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグなど。

今年1月のサンダンス映画祭を皮切りに多くの映画祭で上映されており、とても好評。オスカーも狙えるのではと見られています。
アメリカでは11月に公開。全米4館での小規模公開ながら、初登場14位と好成績。
来年には日本公開してもらえる予定のようです。



デボラ・エリス原作「The Breadwinner(原作邦題「生きのびるために」)」

生きのびるために (外国の読みものシリーズ)/デボラ エリス

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The Breadwinner [Official US Trailer]

原作はカナダの児童文学作家デボラ・エリスが2000年に発表したYA小説。
タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、父を失ったあと少年のふりをして生きのびようとする少女パヴァーナの姿を描く社会派作品。続編「さすらいの旅」とあわせてさえら書房から邦訳が出ています。


この映画は、2015年オスカー長編アニメーション賞ノミネート作品「Song of the Sea ~海の歌」を手がけたアイルランドのアニメ製作会社Cartoon Saloonほかによるアニメーション作品。


監督は「ブレンダンとケルズの秘密」のノラ・トメイ。
脚本はカナダ映画「The End of Silence」(日本未公開)のアニタ・ドロン(Anita Doron)。

主演(声優)はドラマ「Max and Shred」のサアラ・チャウドリー(Saara Chaudry)。
ほか出演(声優)はドラマ「Degrassi: Next Class」のソーマ・バーティア(Soma Bhatia)など。

11月に全米3館で小規模公開されているようです。日本公開未定。



【12月】

ニール・ゲイマン原作「How to Talk to Girls at Parties(原作・映画邦題「パーティで女の子に話しかけるには」/「壊れやすいもの」所収)」


壊れやすいもの/ニール・ゲイマン

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『パーティで女の子に話しかけるには』予告編  12月1日(金)ロードショー

原作は、ベストセラー作家ニール・ゲイマンの2006年発表の短編作品。
1970年代ロンドン、2人のティーン男子ヴィクとエンが女子と話したくてパーティに潜入。ヴィクはなんなく女子と歓談するが、内気なエンは、外国から来たというそこにいる女の子たちが人間ではないことに気がついてしまう…
というストーリーのユーモアSF。
2006年ローカス賞短編部門受賞&2007年ヒューゴー賞ノミネート作品。

KADOKAWAから出ている(いた)短編集「壊れやすいもの」に収録されています。が、この短編集が現在品切れ重版未定で入手困難。
映画が日本に上陸すれば文庫化でもしてもらえるかと思ってたけど、どうやらだめっぽいです。

なぜか世界最速で日本で12月1日に公開されており、現在公開中。ジョン・キャメロン・ミッチェルが秋に舞台出演で来日していた関係でしょうか。
本国イギリスやアメリカでは未公開。


監督&脚本は「ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリー・インチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル。
共同脚本に「天才画家ダリ 愛と激情の青春」のフィリッパ・ゴスレット。

主演は「夜中に犬に起こった奇妙な事件」の舞台化作品で昨年のトニー賞演劇主演男優賞を受賞した若手実力派舞台俳優アレックス・シャープ(Alex Sharp)。これが映画デビュー作。
ほか出演はエル・ファニング、ニコール・キッドマン、「ウォルト・ディズニーの約束」のルース・ウィルソン、「アリス・イン・ワンダーランド」のマット・ルーカスなど。



ジョイ・ニコルソン原作「Tribes of Palos Verdes(原作邦題「波のかなた」)」

波のかなた/ジョイ ニコルソン

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The Tribes of Palos Verdes - Official Trailer l HD l IFC Films

原作は、これまでにたった2作しか出していない寡作のYA作家ジョイ・ニコルソンによる1997年発表の作品。
関係の破綻した両親とドラッグにおぼれる双子の兄を持つ14歳のヒロインが、海辺の町でサーフィンと出会って成長していく、というストーリーのビターな青春&家族物語のようです。
ソニーマガジンズから邦訳が出ていましたが、現在は出版社ごと消滅しちゃってて絶版。


監督は「クールボーダー」のマロイ兄弟(エメット・マロイ&ブレンダン・マロイ)。
脚本は「アドミッション -親たちの入学試験-」のカレン・クローナー。

主演は「フィフス・ウェイブ」のマイカ・モンロー。
ほか出演はほぼ新人に近いコーディ・ファーン(Cody Fern)、「Jamie Marks Is Dead」のノア・シルヴァー(Noah Silver)、ジェニファー・ガーナー、アリシア・シルヴァーストーンなど。

12月にアメリカ公開されているようです。日本公開未定。



トーベ・ヤンソン原作「Muumien joulu((映画邦題「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」/原作邦題「ムーミン」シリーズ)」

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)/トーベ・ヤンソン

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新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)/トーベ・ヤンソン

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映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』予告

「劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション」を手がけたポーランドの会社Animoonとフィンランドの会社Filmkompanietが製作するトーベ・ヤンソン「ムーミン」の映画化の新作。

「劇場版 ムーミン谷の彗星」と同じく、1980年代に製作された古いパペットアニメーションの映像を利用した映画になるようです。これを再編集して4K映像に作り替えるとのこと。


監督はヤーコブ・ヴロンスキ(Jakub Wro?ski)&イーラ・カーペラン(Ira Carpelan)。
脚本はイーラ・カーペラン、Piotr Szczepanowicz、Malgorzata Wieckowicz-Zyla

出演(声優)は「IT それが見えたら終わり」のビル・スカルズガルド、「リリーのすべて」のアリシア・ヴィカンダーなど。

2017年12月フィンランド&スウェーデン公開予定。12月2日から日本公開されています。



サム・マンソン原作「November Criminals」(原作未訳)

The November Criminals/Saga Press

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November Criminals Trailer - On Digital 11/7 & In Theaters 12/8

原作は雑誌ライターとして活動しているサム・マンソン(Sam Munson)が2011年に発表した小説家デビュー作。
ワシントンの高校を舞台に、大学への進学、クラスメートへのドラッグ販売、親友との複雑な関係など悩み事を色々抱えた主人公の少年アディソンが、殺されたクラスメートの死の謎を探ることになる、という筋の青春ミステリのようです。


監督、脚本は「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシ。
共同脚本に「イースタン・プロミス」のスティーヴン・ナイト。

主演は「きっと、星のせいじゃない。」のアンセル・エルゴート。
ほか出演は、クロエ・グレース・モレッツ、デヴィッド・ストラザーン、「アバウト・レイ 16歳の決断」のテッサ・アルバーソンなど。

当初2017年4月7日アメリカ公開予定でしたがその後何度か延びて、11月にネット配信&2017年12月8日からアメリカ劇場公開されるようです。



マンロー・リーフ原作「Ferdinand(原作邦題「はなのすきなうし」)」

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))/マンロー・リーフ

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Ferdinand | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX

原作「はなのすきなうし」はアメリカの絵本作家マンロー・リーフによる1936年の大ベストセラー絵本。
闘うよりもひとりで花の匂いを嗅いでいるのが好きな変わり者の牡牛フェルディナンド(ふぇるじなんど)が突然闘牛として連れて行かれてしまって…
というストーリー。
岩波書店から邦訳が出ており、今でも(とてもお手頃価格で)買えます。

1938年にディズニーで「牡牛のフェルディナンド」の邦題で1度アニメ映画化されているようですが、今回は他社(20世紀FOX)での再アニメーション映画化です。


監督は「アイス・エイジ」シリーズのカルロス・サルダナ。
脚本は「ベイマックス」のジョーダン・ロバーツ。

主演(声優)は人気プロレスラー・ジョン・シナ(John Cena)。
ほか出演(声優)はケイト・マッキノン、「Wonder ワンダー」のダヴィード・ディッグス、ジーナ・ロドリゲスなど。

2017年12月15日アメリカ公開予定。日本公開は未定です。



クリス・ヴァン・オールズバーグ原作「Jumanji: Welcome to the Jungle(映画邦題「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル/原作邦題「ジュマンジ」)」

ジュマンジ/クリス・ヴァン・オールズバーグ

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JUMANJI: WELCOME TO THE JUNGLE - Official Trailer (HD)

原作はクリス・ヴァン・オールズバーグの、奇妙なゲームを題材にしたベストセラーファンタジー絵本。
ほるぷ出版から邦訳が出ていましたが、現在は品切れ重版未定のようです。映画の上陸前には復刊するかなあ?

1995年に一度、ロビン・ウィリアムズ、子役時代のキルステン・ダンストらを起用して実写映画化されている作品ですが、今回はその続編になります(当初はこの企画は「リブート」と言われていましたが、95年版の「続編」だそうです)。


監督は「バッド・ティーチャー」のジェイク・カスダン。
脚本は「ハイ・フィデリティ」のスコット・ローゼンバーグ&「フィフス・ウェイブ」のジェフ・ピンクナー。

主演ドウェイン・ジョンソン&ケヴィン・ハート。
ほか出演は「House of Tomorrow」のアレックス・ウルフ、「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」のカレン・ギラン、ジャック・ブラック、ニック・ジョナスなど。

最初の予定から1年延びて2017年12月22日アメリカ公開予定。前評判はかなり良いようです。
日本公開は2018年春。