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買い物弱者と商店街


こんばんは!足立です。
約10日ぶりの更新ですが…ご覧くだされば幸いです。


さて、皆様は「買い物弱者」という言葉をご存知でしょうか?
高齢者や過疎地にお住まいの方で、「車がない」「足が痛い」などの理由により
日常生活に必要不可欠な「買い物」に不便を感じておられる人々のことを
特にそういうそうです。


近年はこのような人々を支援する取り組みが盛んであり、

鳥取県などの、昔ながらの行商という手法を活かした取り組み
ヤマト運輸が参入した過疎地の日用品などの買い物を支援するビジネス  
 (しかしネットショッピングで商品を購入しなければならなかったため、
  高齢者の人には操作が難しく、なかなか定着せず…)

など、様々な取り組みがなされてきました。


そこでご紹介したいのが、本日(2010/09/16)付けの新聞に紹介されていた
京都・宮津市の「御用聞き」

宮津市では、食品スーパー会社と民間事業者が、地域の商店街と連携して
電子商店街の仕組みを構築し、市内の一人暮らし高齢者を対象にした宅配サービスを展開している
そうで…。

  「市民から募集する御用聞きがパソコンなどを持ち、定期的に高齢者宅を訪問。
  必要な商品を聞き、センターに送信する。センターでは受け取った注文をまとめて商店街の組合に送り、
  組合が一括して注文のあった高齢者宅に商品を届ける。」(2010/09/16 日経新聞・近畿経済B面より)

…という活動をなさっているそうです。


読んでまず思ったのは、こういう取り組みで商店街の必要性が見直されると良い!ということ。

そして、デジタルディバイトの解消につながるということ。
 (システム作成側の自分が言うのも何ですが、システムやWeb機器を使いこなせない人が
  取り残されてしまう商店街活性化ってどうなんだろう、
  情報機器を使うことで、新しく外部から来る人を増やす、という形での外需拡大は
  確かに本意だろうけど、それだけでよいのかなぁ、ということは常々考えていたので。)

高齢者とコミュニケーションをとりながら、システムを使える人が使えない人の補助をして、
情報の力を活かして生活を便利にする、というのはすごくよいと私は思います。


では、これまで買い物弱者の救済のための商店街活性化のモデルはないか?と思い探しては
みたのですが、なかなか見つからず…(´m`;)


商店街活性化は「施設建設やイベント開催に依存しない継続性」が大切、とはよく言われることですよね。

今回のこのニュースが示すように、
高齢者が増加していく現代において、こういった商店街の取り組みは有効であり、
仮に宅配物の供給元を商店街の店の商品にするとしたら、
(利益は大きくないかもしれないですが)継続的な商店街の取り組みになっていくのではないかなぁと。


考えが足りないかもしれませんが、商店街の活性化として参入してもよい分野なのではないでしょうか(^^)



以上。足立でした。