先日、娘の小学校の演劇(というかワンマンショーみたいな子供向けコメディだったが)の鑑賞会の付き添いに行った。まあ軽い遠足である。
出発の時間ちょっと前に学校に着いて「Bonjour!」と先生と挨拶を交わし、すぐにダラダラ出発。。。
普通、「じゃあお母さんはこちらでこの子たちの面倒を見てください。お願いします。」とか説明があるでしょうに。。。
いつも通りテキトー。
2クラス合同参加で近所の劇場までは歩いて行ける距離ということで、みんな仲良く二人ずつ列になって手を繋いで向かった。
ここまではまあ日本でも普通の光景だろうと思う。
私が違和感を覚えたのは、娘のクラスの男の子が右手をクラスメートの女の子、左手を別のクラスの担任の女性教師と繋いでいたこと。
「なんでわざわざ横に広がって別のクラスの先生と手を繋ぐんだろう??」
私は娘の後ろにはついたが、手を繋ぐと計三人が横になって道を塞いでしまうので、それは避けた。
私の仕事は娘と楽しく歩く事ではなく、みんなの列が乱れないようにすることだし、と。
任務を全うすべく、ベトベトしてくる娘を振り払った。
(ここでまた頼まれてもいないのに日本人の生真面目さを図らずも発揮・・・。)
そして、歩きながら娘に聞いてみた。
私「あの男の子、なんで隣のクラスの先生と手を繋いでるの?」
娘 「ああ、あの子ね、ママが先生なんだよ。いっつも一緒にいられていいよねー」とサラリ。
なんと!!
二人は親子だったのだ。。。
ここまであからさまに我が子を特別扱いしていいのか!?
日本人の私はすぐさまそう思ってしまったが、フランスでは全くそのような世間体を気にする感覚はない。
「息子が可愛いのは当たり前。」
(そりゃそーだ。この考え方の方が人間的で健全だ。)
うちの娘もそれを当たり前のことだと受け入れていた。
日本人の私には完全なるカルチャーショック。
幸いこういうちっこい事に対して苦情を訴えるような保護者は、フランスには皆無。
自然体で生きていけるのがフランスなのである。