大変長らくお待たせしました。 「性同一性障害の札について語ろう」の開催報告をそれぞれの会場でまとめで紹介させて頂き、今後の方向性をお伝えさせて頂きます。

 

尚、下記の記載事項は参加された方々の意見であります。 皆さんが関わっている、仲の良い当事者も当日参加されています。否定的な意見クレームは、仲の良い当事者へのメッセージになりますので、責任を持って下さいますようよろしくお願いします

 

3会場とも、同じスタイル設問で長所・短所・改善点・親しみを感じる札とはと言う4つの設問でワークショップ形式で沢山の意見を頂きました。わざわざ時間を割いてお越し下さった方々に感謝しお礼を申し上げますとともに、今回の騒動で真剣にこの問題を向き有って頂きた方々にご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございませんでした

 

皆さんの厳しいご意見を全て受け止め、埋没者・パス・パスを目指している方、パスが出来ず埋没も出来ない方も含め、全てのトランスジェンダーが不快にならない形の新しい札を改善して行きたく存じ上げます

 

 

 

 

2月15日(土) 大阪

参加人数は6名でした。大阪会場は非当事者が2名参加されました

 

まず、札の短所を洗いざらしにあぶり出しました

 

 

①そもそも性別は見たらわかる。 わからなくても、「そういう人」として処理される。 一般論として、女性を男性と間違えるのは失礼なので、よほどでなけれは女性とみなされる 誰も気にしていない

②主語がでかい パス出来ている人や埋没している人を「想定していない」そもそもおかしくないですか?

③性に関することを大ぴらに表明する事自体がモラルに欠ける。(週何回性行為をする~)などセンシティブな情報を無差別に公表することなど普通はしない

④近くに居たら「自分のそういう人だ」と思われてしまう

⑤性同一性障害は医療や法的な治療を受けるための建前でしかない。「私は性同一性障害だ」という言い方は本質的におかしい「トランスジェンダー」なら通る

⑥ルッキズムですがMTFの代表のように世間の方々に認識してしまうとMTFのイメージが悪くなる

⑦札に甘えて努力のモチベーションが低下する行為に繋がってしまうのでは?

⑧性同一性障害の表示する人が多く現れるとあの人はもしかして・・・と言う世間の目が多くなり表示したくない人も同じように見られ生きにくいのでは?これから完パス人口が増えるので完パスや埋没者のさまたげになる。

⑨札を見た時に意図が伝わりづらい?

⑩性同一性障害と固定する事で逆に使いづらくなるのでは?

⑪札を表示していない当事者が異質な目で見られることがあるのでは?

⑫MTFでもいろいろな段階の方がおられるので、診断書やオペなどの有る方と自称がごじゃまぜになっているのが問題では?

⑬性同一性障害とか表立って書かれるとちょっと

⑭“障害”を強調したくない人もいる。世間の人からしたら“性同一性障害”のほうか伝わりやすいかもしれないが・・・

⑮“トランスジェンダー”ではなく“性同一性障害(GID)”を使用したのはなぜ?

⑯性同一性障害以外の人は、アライの人、協力者が使用できない

⑰あの人めんどくさいから関わらんとこ となって 人との関わりがなければ衝突も起こりようがない

⑱キャラの好みが分かれる

⑲ルッキズムを批判しているのに関わらず缶バッジがジェンダーがデフォルトされたステレオタイプなアイコンを使っているのは矛盾してませんか?

 

 

反対意見の方からも札の長所を出して頂きました

 

 

①パスが難しい方には、今の形でなくても必要な物でもあるかな。助けになっていると思う

②外出の不安感が減る人もいる

③使いたい人が使う事できもちが楽になれるのは良い所

④性同一性障害者だと周りにわかってもらえる

⑤フックで掛けれる、ラミネートが傷つかないよう工夫が有る

⑥現在の札を大切に

⑦強制的に「だまらせ」られる

⑧あの人めんどくさいから関わらんとこ、となって人との関わりが無ければ衝突も起こりようがない

⑨パス困難の人からすれば。変質者に見られる事が減るかも特にMTF

⑩説明する手間や時間の省略になる事が有ると思う

⑪社会に埋没して生活している人をあえて危険に晒す事で、強烈な問題定義をしようとしているチャレンジャーな所

⑫世の中の認知バイアスを真っ向からぶっ壊そうとしていてかなりロック、挑戦的、挑発的

 

反対賛成関係なく改善点を出して頂きました

 

 

①文言なしで!! 初心者マーク・紅葉マーク・拉致カラー・乳がんカラーのようにイメージレインボーのみにする。

②ネーミングが・・・ トランスジェンダーですが何か?的なデザイン

③多分札を出したところでバカにする人はバカにする。もっとかっこ良い方が

④「性同一性障害の札」で性同一性障害を用いれいる理由を教えて欲しい例えば「多様性の札」「性別違和の札」など

⑤性同一性障害と言う言葉を他の言葉に置き換えることは出来るものが必要

⑥極端な話 文字はなくても良いかも

⑦キーワードは多様性

⑧ネット上でもしたい面でも今回のイベントでもみんなでネーミングやイラストなど「札」の募集してみんなで作る

⑨デザインの募集賛否の投票

 

みんなで出し合った 親しみを感じる札とは

 

 

①現状では「親しみ」をもとめる段階ではないのでは? 認知すらまだまだです

②当事者に絞らない、もう少ししボヤっとしたもの。ジョークのきいたもの・・・

③他の当事者(埋没で性同一性障害表記したくない方など) 表記デザインにいろんな視点で

④デザイン募集賛否の投票

⑤性同一性障害といっても年齢やパスしているかなど人によって状況が色々あると思うので全員が賛同する札を完成させるのは困難ではないかと思います、難しくなければ、いろんなタイプの物を作るのは?

⑥札を付けずに普通にしていれば良いだけだと思いますよ。社会は言うほど気にしていないしバイアスで囚われてます。

 

 

 

以上であります。

 

大阪は東京、福岡に比べて、非常に厳しい意見が沢山出てきました。その中でわざわざ性同一性障害を明かす事は、非当事者にとっても困惑する。埋没やパス、パスを目指す方からしたら本来の性別に馴染もうと埋めれようとしている方が目を付けられ異質な存在とされる不安が見えた。その反面、パスが出来ない方が助けになっている、不安感がなくなる、変質者に見られるのが減る、説明の時間が省ける、周囲にわかってもらえるなど反対意見からも札の良い部分を頂け、改善する部分は文字を入れない、視覚的にわかるデザイン、絞らずにぼかす、あらゆる当事者の多様性のデザインと支援者、協力者も持てるように改善、デザインを応募して募集し賛否の投票をするなどの改善をして、誰にも慕われる札を思案して行きたいと思います。

 

 

大阪会場に参加された方に札の会のまとめの動画を出演して頂きました。

 

 

 

 

 

続いて、東京開催 福岡開催のまとめを掲載させていただきます


 

性同一性障害の札の方向性は3会場のまとめの最後に告知したいかと思います