2019年1月16日~17日 奈良県広陵町の広陵町役場にて職員向けのLGBT研修の講義をさせて頂きました。

 

開催するにあたって、事前に私と、開催される人権研修の担当者と入念に打合せを行い、どのような講義にして行けばよいのかを話し合った結果、今までのLGBT研修で一番内容の濃いそして、沢山の方々に間違った知識を知って頂き、その知識で当事者が傷ついている現状を リアルな生の声を届ける事で正しい知識を持ちことで当事者にとって住みよい社会になる事を伝える講義にして行こうと今回の資料作成をさせて頂きました。

 

初の試みで、皆さんが講演会前にどのようなLGBTの知識を持ちどのようなイメージを持っているのか現状をアンケートで集計し、結果を見たら、行政だから一般の方たちとは違って理解はされているだろうと私の固定観念があり、実際は一般の方々と変わらない結果でショックを受けました。

 

この世の中は思い込みが一番いけない事が、このアンケートで知り得た。

 

中には、差別用語の「オカマ」と言う表現をされていたり・・・ 更に 私自身が落ち込み 結構精神的に辛い思いがありました。

 

だからこそ、人権研修を開催する意味が有り、研修前のアンケートの回答があったからこそ、間違った知識を改め、正しい知識を持って頂くことが、LGBT当事者にとって住みやすい社会になるのではないかと行動を起こしています。

 

年末年始の体調不良やインフルエンザ後の病み上がりの事もありコンディションがよろしくない中、声も風邪の影響でかすれている中、めいいっぱい心を込めて講義をさせて頂きました。  リアルな当事者の「生の声」を聞く事で、正しい知識を身に付ける必要性をお願いしてきました。

 

2日間で約200人位の職員さんが大切な職務の時間を割いて私の講義をお聞き下さったことに感謝です。

 

 

しかも、真剣にお聞き下さり嬉しかったし、私の話を聞いて大きく頷いて頂いて方も何人も居て嬉しかったです。

 

私のLGBT研修は、どこかの教授やドクターなどが良くしちゃう専門用語を並びたてて解説する講義ではなく、実際にリアルで体験したエピソードを紹介し、その時の気持ちを伝えて、そしてどのように接して頂きたいのかを提案をさせて頂いているスタイルであります。

 

 

書籍や書物でもイマイチイメージが付かない、頭で理解しても、実際にイメージが付かない事が多いかと思います。

 

私のLGBT講義はイメージを持てる講義をお心掛けています。

 

 

講演会後の感想は講演会前の間違った知識を持っていた事に気づき、正しい知識を改めて頂く声が9割以上でした。

 

 

 

その声は

 

「メディアの間違った報道により、性に対する認識に多くの相違があることに気づけて良かったと感じました」

 

「LGBTに関する事で知らなかった部分があり、今回の講演を通しで知る事ができました」

 

「間違って覚えていた知識があったため、正しい知識を得られて良かった」

 

「自分の知識に大きな誤りがあるとわかった」

 

「間違った知識を一つひとつ変えたいと思います」

 

「「○○○なのでお願いします」という表現が多く、LGBTの理解を広めていこうという気持ちがひしひしと伝わってきました。 当事者の方の体験感じている事が聞けて理解を深める事が出来ました。ありがとうございました」

 

「先生がおっしゃった「全てに繋がっている。全ての問題」と言うのが特に印象的でした」

 

「LGBとTは、全く別なのだという事が良くわかりました」

 

「山﨑さんの性的マイノリティの熱い思いが良く伝わってきた。学校における児童生徒へのLGBT研修は必要だとこれまでにもずっと考えてきたが、今回の研修を受けて、それをより強く進めていかなければならないと感じた。 特に現に小学生にもトランスジェンダーの児童がいることから、学校でもこの研修に取り組んでいるが、子供たちの認識をもっとしっかりと定着させたい」

 

「児童生徒への講演もして頂けたらありがたいです」

 

「当事者の話ということでしたが、ごく一般的なことでのお話しだったように思います。大人にはこの内容で理解できるのですが、おそらくこの教育に関しては子どものころからの教育も必要かと思います。そのための子どもに説明する上でのポイントなどがわかりやすい内容のものであればよかったように思います」

 

 

 

 

沢山の感想や私への一言も頂きまして感謝しています。

 

私は、色んな方々と積極的に関わって行く中で、LGBTの知識を間違っている事に気づきました。 差別をしようと意図的に言動をしている方はごく一部であります。

 

ほとんどの方は正しい知識を知らずに言動をしてしまって、無意識に当事者を傷つけている事を全く知らないのです。 当事者が精神的不安定になり、多くの命を自ら落して自殺されている事も伝えました。

 

だから、こそ

 

当事者が傷ついている事を知って頂き、正しい知識を身に付けて頂くだけでも当事者は救われる。

 

1人でも多く、命を落とす行動を減らし、当事者にとって住みよい社会

 

自分らしいく生活が出来る、当たり前の社会へ目指して

 

日々 一所懸命に 

 

後悔のない充実した人生を歩めるように

 

「生きていて 良かった!」

 

全ての人達が思えるように・・・