恵日山 観音寺(津観音)へ。
伊勢参りの流れで、どうしても立ち寄りたかった場所だ。
ここには聖観音菩薩をはじめ、多くの仏像が祀られている。
中でも『国府阿弥陀如来』は、伊勢神宮の天照大神の本地仏とされているらしい。
昔の人は、この津観音を参らずして伊勢神宮だけを訪れることを「片参り」と呼んだという。
だからこそ、“両参り”という習慣が生まれた。
なるほど、と妙に納得する。
境内へ入る。
空気が変わる。
静かだ。
だが、その静けさの奥に重みがある。
なぜだろう。
歴史を知った上で立つと、建物の見え方まで違ってくる。
堂内の仏像。
どれも圧倒的な存在感だった。
——荘厳。
その言葉が、一番近い。
観光というより、“向き合う場所”なのかもしれない。
そう感じながら、しばらくその空気の中に立っていた

