前回の記事の続きです。

●膵臓機能低下によるビタミンK欠乏について

 

ビタミンKの特徴です

・体内に貯蔵できない

・胎盤を通過しない

・カルシウム代謝、血液凝固、血糖調節に関与

・グルタミン酸を抑制し骨/歯に正しくカルシウムを運搬する

・胆汁不足で吸収低下

・膵臓に最も多い

・グルタミン酸をGABAへ変換する酵素の共同因子

・不足により神経炎症に繋がる

 

大事な栄養素ですね

プロトコルでは初めから摂取されるよう指示されます

 

●消化管ホルモン(コレシストキニン・セクレチン)について

セクレチンの働き

・胃酸の分泌抑制

・膵液の分泌促進

 

コレシストキニンの働き

・膵液の分泌促進

・胆嚢の収縮

 

膵臓機能低下によりコレシストキニン/セクレチンも減少しますし、膵液減少、胆汁酸減少、これら消化液の減少により脂溶性であるビタミンK減少に繋がります。

 

胆汁酸は栄養界隈で結構取り沙汰されますね。肝臓で作られる胆汁の主成分で脂肪を吸収しやすくします。胆嚢に貯蔵、コレシストキニンによって収縮、分泌します。

 

これらのことから膵臓は大事なのでサポートしていきたいところですが、プロトコルの膵臓用サプリでは動物の膵臓抽出物が入っています。中医学ていうところ同位同食というやつらしいです

 

 

今回はVDR Fokです。同じVDRでもTaqはドーパミン合成に関わる酵素でしたが、Fokは膵臓に関わります

 

以前この記事でFokの詳細はよく分らないと書きましたが少し勉強したので記事にします。といってもyoutube動画の内容をメモしただけなんですが。

 

VDR Fokの遺伝子変異はダウンレギュレーションで膵臓機能低下に繋がります。グルタミン酸/GABAのバランスにおいて、グルタミン酸過剰になり細胞死を招く恐れがあります。

 

変異があるとグルタミン酸→GABAの代謝酵素GADがうまく働かないようです。なお、遺伝子変異によりGAD活動性低下が起きるのか、遺伝子変異とGAD低下の間に別の因子があって結果的にGAD低下が起きるのか、明確にちゃんと書いてある書物や記事を見たことがありません。分かったら追記したいと思います

 

グルタミン酸蓄積やGADは脳だけでなく膵臓に多いです。もし膵臓のβ細胞がダメージを受けたら、インスリン分泌低下や糖尿病に繋がりますね

 

膵臓は血糖調節だけでなく、神経的/精神的な問題にも関わっているのでとても重要な臓器でエイミープロトコルを受ける方や自閉症の方では膵臓機能低下が良く見られるようです。自分の母親は変異があり、膵臓サプリを2種類摂取しています

 

メチレーションがうまく機能していない方でワクチンなどで免疫低下した場合、弱毒性ウイルスの慢性増殖を起こすことがあり、風疹ウイルスが前述のGADを阻害します

 

プロトコルの中盤以降では風疹ウイルスに対する取り組みを実施します。

 

膵臓機能低下を整理すると以下のようなことが考えられます

・グルタミン酸濃度上昇とGABA減少

・セクレチン減少

・コレシストキニン減少(不安とパニック)

・ビタミンK減少(前述のGADの共同因子)

 

膵臓機能低下は便検査で膵臓酵素であるエラスターゼ量を確認します

 

次回記事に続く

GI360(便検査)と尿ヨウ素検査の結果が返ってきて、半年ぶりにサプリメントの更新です。ひさしぶりとなりましたが結果がなかなか返ってこないんですよ

 

GI360は便検体の採取が大変ですが、以前のCSAやGMに変わる検査のようです

 

CSAは培養検査で毒性の弱いが成長の早い菌を検出しやすく、GMはPCR検査で毒性強く成長の遅い培養検査で見つかりにくい菌を検出してくれます。GI360がそれらを統合した感じでしょうか

 

連鎖球菌、クロストリジア、真菌、ボレリア/ウイルス/寄生虫など検出してくれますが、ピロリ菌とマイコプラズマの2つだけはGI360で見つからなかった場合、別検査によって無いことを確定させるようです。

 

サプリは26種類追加で、これまで飲んでいたものは5種類程度減っています。計60ぐらいですね

 

Apple Cider Vinegar・・・腸のph調整

Iodine Drops・・・リチウム摂取で減ってくるヨウ素の補給

Ultra Dairy Digest・・・Special digestive enzymesに加えて消化酵素サプリ追加

Pancreas(Pork)・・・VDR/Fokに加えて膵臓サプリさらに追加

ButyrEn・・・酪酸。腸内の短鎖脂肪酸バランス改善

Biotin・・・短鎖脂肪酸バランス改善

Air Power

Seasonal Support

Triphala・・・便通改善(AloeLatex&LeafもしくはCascara Sagradaでも可)

 

・抗菌ハーブ類

NaturoMycin PVB capsules

NaturoMycin PVB Spray

Oregamax

Grapefruit Seed Extract

Cranberry capsules

Uva Ursi

Ice Chips Lemon

Juniper Berries 

 

・RNA

Microbial PSX Nucleotide blend

Microbial KLX Nucleotide blend 

 

・プロバイオティクス類(7種を朝夜ローテーションしていく)

Acidophilus

Femdophilus(冷蔵)

Lactbacilus(冷蔵)

NutriClean

Probiotic-5(冷蔵)

Protectis(Gut Comfort) 

Theralac(冷蔵)

 

今回はビタミンB12の選択についてです。

この記事でも書いたようにB12はメチレーションにおけるカギとなる栄養素です

 

ビタミンB12は4種類あります

・ハイドロキシB12

・アデノシルB12(ディベンコザイド)

・メチルB12(メチコバ)

・シアノB12

 

基本はハイドロキシB12で体内では必要に応じて3種アデノシルB12とメチルB12に代謝されます。メチルB12はメチレーションで使われ、アデノシルB12はクエン酸回路に関わるところに使われます。

 

シアノB12はこの記事でも書いたように使用しません。シアノB12以外を使うとなるとサプリの値段は必然的に上がることになりますが仕方ないですね

 

シアノ以外の3種の使い分けですが、メチル基の許容を考えます

簡単に書くと

・メチル基の消費が少ないのならメチルB12は使用しない。ハイドロキシB12のみ使用

・メチル基の消費が多いのならすべてのB12を使用する。メチルB12も使用する

となります

 

その1の書き方で併記すると

 

COMT VDR Taq

++    --

分解少 合成多

消費少 消費少

メチル基消費が少なく必要量少ない→→→ハイドロキシB12のみ使用

 

COMT VDR Taq

--    --

どちらも変異無し→→→ハイドロキシB12とアデノシル12を使用

 

--  ++

分解多 合成少

消費多 消費多い

メチル基消費多く必要量多い→→→すべてのB12を使用

 

*「分解/合成」はドーパミンの合成分解の意味

*「消費」はメチル基の消費の意味

 

以上が目安となります。

あくまで目安なのでバイオケミカル検査の結果次第で変更されるかもしれません

 

次の記事へ続く

COMTその2です。

 

変異とメチル基、ドーパミンの関係について、

前回と内容が重複しますが分かりにくいところなので書いていきます

 

簡略化のため、VDRTaqは外してCOMTだけに絞ります。

COMTの変異+はダウンレギュレーションでドーパミンの分解が減ります。

COMTはメチル基を使う酵素です

 

COMT+の場合

メチル基量↑

ドーパミン量↑

*SAMeがあまり使われないので余る。それによりドーパミン増える

 

COMT-の場合

メチル基量↓

ドーパミン量↓

*SAMeは消耗する。それによりドーパミン減る

 

前回記事でメチル基が含んだサプリを載せましたが、それらの服用は特に++の人には少な目に。++ですとサプリに対しての反応が良く、過敏に反応しやすい可能性あります

 

また++では解毒が進みやすくウイルスの解毒排泄に使用するRNAサプリも半分でいいそうです

 

メチルB12やメチル葉酸などのメチル供与体をどのくらい服用させるか、変異の確認が必要なんですね。

 

次回記事に続く