裏切りライブショー | 自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

華やかな理想的街で、庶民的な現実生活を Enjoy する方法! 好奇心と向上心だけで生きる。合言葉は、「やったモン勝ち!」 仕事、恋愛、アメリカンドリーム、日々のつれづれ語ってます。


裏切られた時、そこを どう乗り切るかで、人間、よくも悪くも成長できる。


逆恨みだって出来るけど、それじゃ、マイナスな成長だよね。


期待過剰も、危険だね。



夕べのライブも、学ぶ事、多かった。 (さすが、学びのジャンル所属。)



昨日のライブコンセプトは・・・


「貴方の人生 彩りまショー」 だった。



はぁ?  なんじゃ、そりゃ?



ローカルバンドの観客って、友達のわけで・・・、


ウチラのバンドって、3ヶ国混合移民バンドだから、

友達少ないわけで・・・

 

客引きだって、そんなに望めないわけで・・・


 

そんな中、ラッキーな事に、こりんごちゃん、

とある筋から 日本人観光客の方々との接触に成功!


5日間のNY旅行を満喫され、翌日帰国との事だった。


こりんごちゃん、思わず!


「NY最後の夜を、ライブ鑑賞なんて いかがでしょうか?」


(ちっぽけローカルバンドだが、観光客など足を踏み入れる事のない、地元ライブハウス体験だけでも楽しんでもらえるだろう と、踏んでいた。)


彼女達は、「是非に!」 と、好感触!


こりんごちゃん、プライベートでは、日本人の方々と接触する事なんて、ほとんどないから、ライブですら緊張しないのに、ライブお誘い、手震えちゃったよ。(なんで?)


誘った後に気がついた・・・。


NY旅行の閉めを、ウチのバンドのライブが担うわけで・・・、

 

責任重大だわ!


終りよければ全てよし だもの・・・、

ココでウチラがポシャったら、彼女等のNY旅行は台無し!



その後、EXからも、電話があり


「Yo! 今日、ライブだろ? マジソンスクエアーガーデンでやるんだよな?」


マジソンスクエアーガーデンとは、東京ドーム、武道館クラスのBig会場。)


「Yes!」 と、当たり前に ジョークは交わされてゆく。


「今日、見に行くから、ガーデンのバックパス、用意してくれよな。」


「えっ、今日来れるの! OK、OK、バックパス用意しとく!」


EXは、こりんごちゃんと付き合って以来、すっかり日本人にハマッテしまい、

こりんごちゃんと別れた後も、日本人のガールフレンドを探していた。


最近メールで知り合った子に、こりんごちゃんのライブに誘ったら OKされたようで、初デートになるらしい。


「でかしたっ! OK、OK! 今日は、お前と彼女のために演奏するから! いい夜にしてくれよ! (お持ち帰りか?)


こりんごちゃん、恋のキューピッドを買って出る。


さっき、日本人観光客の方々にも、「今夜は、皆様のために演奏します!」って言ってたよね。(調子いいね。)


フロリダから、マークの元バンドメイトがNYに来ているらしく、彼女も見に来てくれるらしい!


観光客の皆様の 思い出作りのために!

EXの 恋の成就のための!


「貴方の人生、彩りまショー」ってわけよ。



今回のライブは、いつもと違って、ライブハウスに全ての機材をバンドが持ち込まなくてはならない。 (通常、ギターベースアンプ、ドラムセット、は設置されてる事が多い。)


こりんごちゃんは、ドラムハードウエア(シンバル等)しか持っていないので、リハーサルスタジオのオヤジからレンタル。


ウチラと、オヤジはスタジオからライブハウスまで、機材を運ぶ。


その道中。


オヤジは、完全なる NYミュージシャンで、オモロイ!


マンハッタンの込み合う道路、マナー違犯のドライバー&歩行者、路面の悪さにキレまくり、見事な F Word の連呼である。


かと思えば・・・


道ゆく 黒人女性を、運転しながら あご指し、

「あのブラック、いい女だろ、昔付き合ってた女に似てる。 

ミッシェルって言うんだけどさぁ・・・」

 

オヤジ、別に聞いてないからさ・・・、ミッシェルとか言われても・・・


「親類どもは、ブラックと付き合うなんて!って言ってたけど、

ウチの Mom は 超クールだからさ・・・。」


そんな人種差別がらみの話・・・、移民バンドに対して、

しかも聞いてもいないのに話し続ける そんなオヤジ、割りと好き。



10時 出番の1時間前、9時にライブハウス入り・・・


しかし・・・ココからが、裏切りライブの幕開けでもあった・・・


サウンドguy に、「お前等、8時に来ててくれなきゃ!」って怒られた。 (聞いてないし・・・)


そそくさと、setup に徹するが・・・


こんな時間のないときに限って・・・、

フルドラムセットのセットアップを一人でやるハメに・・・


本日、マークは10時に来る予定。(涙)


いつも彼に おんぶに抱っこで、そのツケが回ってきた。


しかも、自分のスタンドじゃないから、勝手がわからない上、

壊れてるじゃねえか!


くっそ~~~! オヤジめ! やりやがったな!


 

そんな時、EXから、「Sorry, Sweetie 仕事で行けなくなった!」との電話。


ムッとしたが、大方、日本人の女の子に、ドタキャンされたのだろうと推測。


 

こりんごちゃんの、ただならぬさっきを感じるバンドメンバーも、恐る恐る・・・


「Do you need my help?」 (手伝おっか?)


強がって、「No thank you.」っと突っぱねる。


もうじき、前のバンドが終了してしまうのに・・・


どうするよ、この Fucking drum set・・・



そんな時、コーギー、もとい、マーク参上。


結局、バンドメンバーにも手伝ってもらい、迅速にドラムセットアップは行なわれる。


とは言え、いくらマークの力をもってしても、壊れたモンは直せんよね。


少々グラつく ドラムチェアー、

高さ調整不可のスネアドラム、

ネジの締まりが不完全のライドシンバルスタンド・・・


そんな、危なっかしい状態で 演奏開始。


 

すったもんだは すれど、セットアップされ、スポットライトが当てられたら、こっちのもの。


焦りも、もたつきも消えうせ、さあ、やったるでぇ~!!!



あれ? レノン君、君の服装は・・・


コイツは、バンドのコンセプトが彼なりにあるらしく、

ライブを ブッキングした当初、


「ウチラは、Tシャツに ジーンズっていう いかにもパンクバンドじゃないから!」 と、白のシャツ、黒のパンツを指定された。


ライブを重ねていくうちに、ジーンズはOK、白の長袖TシャツはOKと、

徐々に解禁されていったが、Tシャツは 許しがもらえなかった


でも、正直、ドラマーは、ギター、ベースよりも5倍はハードワークだと思う。 

スポットライトもあたって、汗だくだよ。


だから、ピチピチのタンクトップなんかで、自慢の怒り肩を披露したいわけよ。


なのに、レノン君! なんだよぉ~! 裏切りじゃん!


lit lounge

(↑)それは、まぎれもなく Tシャツですよね。


しかも、ポール君まで! 二人で 禁じられたはずの Tシャツ着用!

こりんごちゃんは、掟通り、白の長袖 Tシャツ着てたのよ!


ちくしょ~! 次回は トップレスになってやる! (ウソウソ!)


 

とりあえず、気を取り直して、ライブ開始!



ところがさ、夕べの こりんごちゃんは、気持ちが散乱。

全然演奏に集中してなかった。


ライブに慣れてきてる余裕がそうされるのか?


 

演奏中も、キョロキョロ・・・


 

何やってるのよ、こりんごちゃん!


いや・・・、観客の中に、あの日本人観光客の方々の姿を探しているわけで・・・



あは、あは、あはは・・・、いねぇ~よ・・・!(汗)

 

日本人の姿なんて、我が友、トロちゃんの姿しか見当たらん・・・(涙)



人生、こんなもんよ。

期待しすぎた自分が悪いンだけどサ・・・。


NY思い出作りも

恋のキューピッドも


勝手出た割りには、全然不要だった・・・(汗)


いいんだ、別に・・・、興味がある人だけで・・・(しょぼん。)



サウンドチェックしたのに、ポール君のマイク、アンプは、音が通らず・・・


あのサウンド guy の野郎~~! 

ウチのポールのサウンド台無しにしやがって!


バンバンバンバン~ジャジャジャ~~ンってシンバルがうなる!

(ポール君の腹いせを、こりんごちゃんが代理。)



裏切り続けられたライブだったけれど・・・


フロリダから来た、マークの元バンドメイトが


「Yooooow!こ~り~んごぉぉぉぉ~~~うぉう!」って黄色い声援!


ちと、照れ笑い出ちゃうよ。 (エヘッ。)


しかもさ、夕べの こりんごちゃんは、余裕綽々で観客 見回してたから、気づいたの!


結構、観客って、興味ないと、露骨にストレートな反応するのよ、

さっさと帰ったり、おしゃべりしてたり・・・


だけど、


夕べそこにいた観客って、他のバンド見に来てた人の方が多かったんだけど、

なんか、みんな、結構、ウチのライブもしっかり見ててくれて・・・いい感じ。


んじゃ、後半に入って盛り上がるぜ! 


って、時に・・・


「Thank you, guys・・・」


サウンド Guy が、なんか言ってますけど・・・(汗)


えぇぇぇぇ~~~!? 終わりかよっ!


今まで、ドコのライブハウスでも7曲はこなしてたのに・・・

ゆうべは、たった5曲で・・・


ウチラ、それ理解してなくて、レノン君なんか、次の曲紹介までしちゃったよ。


「今日は、プレイしてくれてありがとう、ご苦労様。」って社交辞令のようにねぎらわれ・・・


そりゃないぜ・・・(涙)


呆然とする、「Behind the Curtain」



そんなウチラに、ある観客が、


「Do you have a CD?」 (君等のバンド、CD出してる?)


「No.」 と、レノン君、答える。


そんな、やり取りを見ていた、こりんご姉さん!


ごぉら”ぁ~~~っ! レノンっ!!!


もう突進で、レノン君に お小言!


「あんた、あの対応は、何! 

CDのこと聞いてくるって事は、ウチラを気に入ってくださったってことよ!

 

確かに、ウチラは、まだCDないけど、出来たら連絡しますのでって、メールアドレスもらうくらいの心構えがないで どうするの!

 

しかも、ありがたい友達以外のファンに、何でもっと Nice に出来ないの!

 

もう一度、あの方のトコ行って、メルアドもらって来なさい!」


 

姉さん、音楽のこと疎いけど、だてに31年も 生きてねぇっつうの!

 

人間関係、大切! ファンは大事に!



夕べのライブ自体は、Not bad 悪くなかったのよ。


期待過剰でコケたり、期待してない、いいハプニングがあったり・・・


音楽よりも、人間的なこと 学んだライブだった。


ライブ終了後。


初めてバンドメンバー3人で、打ち上げ。

(3人では、よく飲みに行ったことはあったが、ライブ終了後の打ち上げは、これが初めて。)

 

いつもは、マークに機材を運んでもらう手前、

参加したくとも出来なかった打ち上げ。



ギター、べース、シンバルを背負った3人は、マンハッタンの夜に消えたのさ。


すごく いい時間を過ごした。


ただ酒飲んで、ああだ、こうだと話して、何変わらぬ飲み会。


なのに、なんとも形容しがたい この幸福感。

文章表現出来ず、もどかしい。


3人で作り上げたものを、ライブという形にした充実感。

この3人しか分かち合えない気持ち。


この子らが、マジ 愛しくてね。 マジ、I love them. だよ。


ポール君も、レノン君も、こりんごちゃんが その席にいたこと、嬉しかったみたい。


「Thank you for spending time with us after the show.

We should be together!」


なんて、メールが届いてたから。



終りよければ 全てよし、だよね。


ちょっとづつ、ミュージシャンっぽくなってゆく

「Behind the Curtain」 で あります。



女神度は?

成長の過程が見られるのならば、星、☆☆☆(みっつ)OKでしょ?