はい グリップを握って…グリップを握る… ~自分にこもって筋トレしなさい~
はい、グリップを握って…グリップを握る…
・・・
グリップを握って、前に押す!!!
・・・
隣でステップを踏んでいる私は、気が気ではありません。
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お盆の間も、市の体育館は開いているとのこと、
そこのスポーツジムもお盆休みはないとのことで、
暑い夕方、
涼しいスポーツジムで少し運動してこよう、と出かけたのでした。
最初に行った時にトレーナーの人に教えてもらった通り、
ルーティンになった順番で、
最初は自転車をこいで、それから、レッグ何とか、というマシン、
次は腹筋で、そして、
50センチくらいの高さにあるステップを踏んでいたところでした。
隣の腹筋を鍛えるマシンのサドルに座った、
ピンクのTシャツを着たお嬢さん、
座ったはいいけれど、下を向いたまま固まって、フンともスンとも言いません。
トレーナーのおじさんは、こちらに背を向けているのですが、
私は50センチも高いところから見下ろしている感じなので、
様子がよく見えます。
おじさんは、手にしたファイルを見ながら、
どうにも手に負えない、という様子です。
なだめてみたり、黙ってみたり、ちょっときつく言ってみたり・・・、
とはいえ、声を荒げることができないのが、今の時代です。
何となく、居心地が悪くなった私は、別のマシンに引っ越すことにしました。
いつの間にか、カウンターにいる人が、
最初についてくれたトレーナーのお姉さんに変わっています。
会えば話しをするようになっていたお姉さんです。
大丈夫なのかしら・・・、と様子を話してみました。
すると、一言、
甘えです。
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空手のお姉さんは、やっぱり厳しい、と思うのは、思い込みでしょうか。
とはいえ、甘え、はその通りです。
とはいえ、ピンクTシャツのお嬢さんも、自分でやってきたのです。
どこでくじけてしまったのでしょうか。
このような場面で、
どう自分と向き合い、どう自分を処していくのか。
維摩会 春秋館での御指導は、
このような時に大きな指針となるように思います。
自分を客観的にみることができれば、
このような姿は、とても恥ずかしいことに思えるはずなのです。
いや、待て待て、とさらに思うのは、
もしかしたら、
恥ずかしいという基準はなくて、
やりたくなくなったら、やらなくていい、という価値観なのかしら・・・。
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トレーナーのお姉さんの厳しい言葉は、今度は私に向けられました。
自分にこもって、筋トレしなさい!