≪開催概要≫
大会名称:ホンダレーシング60周年記念杯 Let'sレン耐最終戦秋ヶ瀬4時間
日時:12月22日(日)
場所:埼玉県 サーキット秋ヶ瀬
天候:くもり
コース状況:ドライ
気温:8.3度

≪開催クラス≫

<4時間耐久>
グロム125クラス     11台
モンキー125クラス    5台
エイプ100クラス     2台

計20チーム
ライダー総数 78名

<スプリント>
スーパーカブ110クラス       11台


<レポート>
今年最後を締めくくるLet'sレン耐はホンダレーシング設立60周年杯として、Moto3やアジア選手権、全日本選手権などで活躍するホンダライダーたちも登場する豪華な設定。
彼らは予選1時間+決勝3時間の変則4時間耐久レースに、#73「Honda Racing Udon」と#77「Honda Racing Akigase」として参戦。さらに、来年度からレン耐に新クラスとして導入されるスーパーカブ110を使ってのエキジビジョンスプリントレースにも出場した。
当日は、午後から雨の予報だったが、レース時間中は幸いにもドライのまま終了。
白熱したレースが最後まで続き、参加者たちは今年最後のLet'sレン耐を心ゆくまで楽しんだ。

 

<レン耐・予選1時間>
今回のレースは、グロム125クラス13台、モンキー125クラス5台、エイプクラス2台の計20台で実施。
予選レースはゼッケン順グリッドで9:26にスタートとなった。
オープニングラップを制したのはグロムクラスの#4「チームモトカドワキ」。だが、すぐにトップは同じグロムクラスの#73「Honda Team Udon」、そして#77「Honda Team Akigase」のホンダライダーたちへと移っていく。
モンキー勢トップは、このグロムのトップ勢に絡んでいった元ブリヂストンの山田宏さん率いる#24「ヒロシ'sキッチン」。#24からエントリーしていた青木治親選手だが、#26「Teamヤングマシン」にも助っ人ライダーとして参加。この世界チャンピオンパワーで#26がクラス2番手につける。
エイプ勢は中盤まで#41「本村ドルオタになるってよ」が前を走っていたが、やがて#42「STEライディングスクール」に交代。
レースは予選1時間と決勝3時間を通してのガソリン管理となっており、ペースをセーブしているチームと、そうでないチームで作戦が分かれる感じでレースは進んでいった。
転倒も数台発生するが、大きな問題もなく1時間を経過して、まずは予選終了。
それぞれのクラストップはグロムが#77、モンキーが#24、エイプが#42が勝ち取ることとった。

<決勝3時間耐久>
予選の総合リザルト順にマシンはグリッド上に並べられ、11:24に再びル・マン式で3時間の決勝がスタート。
 
ホンダライダーチームとなる#77は、予選の勢いそのままに絶好のスタートを決めると一気に全開。まずは最初のライダー交代までトップを譲らず周回を重ねていく。
しかし、予選15番手だったモンキークラス#22「おさわりレッスン生徒会」が決勝では見違えるほど猛烈な走りを見せると、やがて順位を上げていきトップに浮上。
グロムクラスの#5「Super Hot Curry」がそれを追わんとする。
この2台が突出したような感じとなり、総合3番手=グロムとモンキーのそれぞれクラス2番手は数台がひしめく状態となっていく。
エイプクラスも#42と#41が同じような周回数を重ねながら総合17番手あたりで接近戦を繰り広げる。
しかし、レース3分の1も消化していないこの時点から、いくつかのチームに不安の色が現れていた。思ったより燃料ゲージの減りが早いのだ。
ピットではお互いに探りを入れる姿もちらほら見受けられた。
1時間を経過した時点では、グロムクラスが#5=90周、#77=88周、#2「チームのんたん」=88周。モンキークラスが#22=93周、#23「ASKレーシング_耐久Gr」=86周、#24=86周。エイプクラスが#42=80周、#41=79周の順。

レースは2時間目突入にして、いつもより早い展開。
予選で頑張りすぎてガソリンを消費したチーム、一方温存していたチーム、さらに予選結果のプライズでボーナスガソリンがもらえるチームと、それぞれ残り時間に対する余裕がはっきりと現れはじめたのだ。
そんななか総合トップを走っていた#22は、クラス2番手の#24以降に十分なアドバンテージを築いたからかペースダウン。グロム勢に前を走らせるかたちとなる。
そのグロム勢はトップの#5を捕まえようとする#2と#77が1時間目と変わらず2番手争いを展開。
エイプは#41が#42に5周ほどリードするかたちとなっていた。
なお、ホンダライダー勢としてはこの#77が序盤から好位置をキープ。一方の#73は2度の転倒に見舞われ総合17番手で走行を続けていた。
なお、この時間にサプライズとして、1台のモンキーがコース上に出現。
 

なんとレン耐プロデューサー青木拓磨が、鈴鹿8耐やもてぎ日本GPで披露したマシンと同じハンドシフトシステムを組み込んだモンキーを操って走行を始めたのだ。
関東開催のレン耐では初披露のサプライズに、一緒に走れたエントラントたちは驚きとともに大喜びだった。
2時間を経過した時点では、グロムクラスが#5=179周、#2=176周、#77=175周。モンキークラスが#22=175周、#24=167周、#21「YY racing」=164周。エイプクラスが#41=457周、#42=152周の順。

さて、レースは残り1時間。
今回は早い段階から燃費走行が余儀なくされる展開となっていたが、3時間目に突入して間もない残り52分にして、早くもガス欠第1号車が発生。グロムクラスの#8「RT ザ 青梅」が、ここでペナルティ給油となってしまう。
ほかにもすでに燃料ゲージはエンプティサインを示してるのか、コース上はペースを落としているマシンだらけだ。
一方、総合トップを快走する#5やモンキー勢トップの#22は、実は予選でのボーナスガソリンゲット組で、決勝では最初から勝負に出られたのは理由があってのこと。
しかも、ここまで来るとライバルよりもかなりの余裕が保たれている様子だった。
特に#22は完全に走りきれると踏んだのか、再びペースを上げて総合順位をアップしていく。
一方、彼らなりに燃費走行を途中で考えていたようではあるものの全体をとおしてハイペースとなっていたホンダライダーの#77も、最後の逆転を目指してペースアップ。しかし、こちらはボーナスガソリンは与えられていなかったうえにやはり攻めの走りが祟って痛恨のガス欠。
残り32分ということで-32周というペナルティで表彰台圏内から脱落してしまう。
そしてレースはゴール目前。チェッカーフラッグが用意され始めるなか、総合トップは#5が守ったまま、2番手に再浮上した#22も1周ほどの差がどうやらひっくり返せない様子だった。
そんななか、#5が1コーナー先で転倒するというまさかの展開が発生する。
ここで#22が逆転して総合トップに浮上。
直後の14:24。#22はそのまま最初にチェッカーフラッグを受け、モンキークラスでの優勝を飾ることとなった。
グロム勢は、最後に転倒したものの周回数の貯金に余裕があった#5が、総合2番手で通過しクラス優勝。
エイプクラスは3周差で#41が#42を下し、優勝をゲットした。


<スーパーカブ110スプリントレース 10周>
ホンダレーシングの契約ライダーたちによるエキジビジョンレースが開催。
彼らにとっては、これが本年度最後のレースということになる。
午前に行われた予選もレース形式で行われ、最初はクラクションを鳴らしながら走る選手もいたりと余裕を見せる中、次第に本気バトルにヒートアップ。
ここではハルク・プロからJSB1000に参戦する水野涼選手と、ホンダチームアジアからMoto3に参戦する小椋藍選手が最後まで競り合うガチ勝負を見せ、0.031秒差で水野選手が勝利。まずは決勝ポールポジションをゲットすることとなった…はずだった。

レン耐3時間決勝の後に行われたスーパーカブスプリント決勝では変則グリッドで予選結果の逆ポールかつスタート位置が最大で半周近く後ろになるという方式が採用。
そして決勝の1番グリッドは、なんと予選には出ていなかったモンキーに乗る賞典外の青木拓磨という驚きのスタートとなる。
その決勝では、青木拓磨と元ブリヂストンの山田宏選手が好スタート。全開で突入した1コーナーでは青木拓磨がホールショットを奪ってみせ、場内を大きく沸かせるかたちで始まった。
後方では、WGP250最後のチャンピオンで現在はHRCのテストライダー兼ホンダチームアジア監督を務める青山博一選手が、なんと2度の転倒を喫してしまう痛恨の展開。

1周めの途中からトップを奪った山田選手は5周目までその位置を守り続けたが、やがて最後尾から追い上げてきた水野選手が、青木治親選手を従えてこれに交代。
さらに治親選手の後方からは、これまた追い上げてきた小椋藍選手が、ヨーロッパ選手権Moto2クラス参戦の石塚健選手や全日本J-GP2チャンピオンの名越哲平選手らをかわして3番手に浮上すると、一気に全体のラップタイムが上がっていく。

 


水野選手-治親選手の順で迎えたファイナルラップ。
第1ヘアピンで一旦は治親選手が前に出たものの、水野選手は最終コーナーにかけて再びトップを奪うとそのままゴール。
記念すべきホンダレーシング60周年の締めを手にすることとなった。




正式結果は以下のとおりです。


<レン耐>
<モンキー125クラス>

 
1位 #22「おさわりレッスン生徒会」       269周
2位 #24「ヒロシ'sキッチン」          257周
3位 #23「ASKレーシング_耐久Gr」        254周

<グロム125クラス>
 
1位 #5「Super Hot Curry」           267周
2位 #2「チームのんたん」           263周
3位 #9「■Team YSR」             262周

<エイプ100クラス>
 
1位 #41「本村ドルオタになるってよ」      238周
2位 #42「STEライディングスクール」      235周


<人生初レースクラス>
1位 #3「Team Moto Great」
2位 #6「Team PRIDE ONE」
3位 #10「朝がスーパーつら~い!」


※2020年のLet'sレン耐は、
1/12(日)埼玉県・テルル桶川スポーツランド3時間で開幕いたします。