≪開催概要≫
大会名称:SEV杯 Let'sレン 筑波変則4時間+takuma-gp ST125スプリント
日時:11月24日(日)
場所:茨城県 筑波サーキットコース1000
天候:雨 のち くもり
コース状況:ウェットのちドライ
気温:18.5度
路面温度 20度

≪開催クラス≫

<4時間久>
グロムカップクラス    11台
グロム125クラス     13台
エイプ100クラス     8台

計32チーム
ライダー総数     137名


<スプリント>
ST125クラス       6台

<レポート>
今年最後の筑波開催となるLet'sレンは予選1時間+決勝3時間の変則4時間久レース。
元ブリヂストンの山田宏さん率いる「チームHiroshi'sキッチン」からは、山田さんを筆頭に全日本ライダーの濱原颯道選手と女性バイクタレントの下河原利沙さんらが走るチームAと、J-GP2チャンピオン名越哲平選手と榎戸育寛選手の全日本ライダーコンビによるチームBの2つがエントリーするなど、にぎやかな顔ぶれとなった。
予選と決勝の間には、takuma-gpのST125のほかVespaカップやTMAXカップのスプリントレースも開催。
当日はあいにくの悪コンディションで波乱のレースとなったが、エントラントたちは雨にも負けず楽しい1日を過ごした。

<予選1時間>
今回のレースは、グロムカップクラス11台、グロムクラス13台、エイプクラス8台の計32台で実施された。
予選レースはゼッケン順グリッドで10:46にスタート。
開幕早々から転倒が続出する波乱の幕開けとなる。
このなかで、早々にトップに躍り出たのは、なんとエイプクラスの#42「チームHiroshi'sキッチンB」。名越選手と榎戸選手は、全日本ライダーのため1回の走行時間は15分以内というハンデが課せられているにも関わらず、2番手以降に1周ほどの差をつけるさすが格の違う走りを見せて走る。
一方、2番手以降の争いは#43「Team ALPINESTARS」や#76「チームAKG」、#77「どこどこツインズ」、#74「獣」らが入り乱れるような混戦。
ウェット路面のなか、相次ぐ転倒に順位がまったく読めない展開となる。
そんななか、残り4分の1ほどとなった11:37に、転倒が続出する3コーナー第1ヘアピンにガソリンが広がってしまったため、これを処理する必要が発生。
赤旗が掲示されてレースは中断となり、残り時間も少ないためレースは赤旗1周前の時点で成立。そのまま終了となってしまう。
予選トップはエイプクラスの#42。2番手はグロムカップクラスの#77、3番手も同じく#74が獲得することとなった。

<スプリント ST125クラス 10周>
レンの予選1時間と決勝3時間の間にはST125クラスのスプリントレースを開催。
予選でポールポジションを獲得したのは、ホンダCBR125Rの#26竹廣知生選手で48秒654
2番手はグロムカップレーサーで出場の#71名越哲平選手の49秒155。3番手はアプリリアRS4 125の#31小倉憲二選手で49秒221となる。
10周で行われた決勝では、#26竹廣選手が好スタート。しかし、2周目に#31小倉選手が前に出ると2台はテール・トゥー・ノーズで3番手以降を引き離すトップ争いとなっていく。
その3番手は#71名越選手と#72榎戸育寛選手、#74濱原颯道選手の全日本3人が抜きつ抜かれつのバトルとなった。
トップを走る#31小倉選手は9周めからスパートをかけて#26竹廣選手を引き離すと、そのまま真っ先にゴールイン。
#31小倉選手は筑波と馬瀬で開催された4戦すべてに勝利し、チャンピオンに輝いた。


<決勝3時間久>


午後に入ると雨もやみ、ハーフウェット状態ながらコンディションは改善。
予選1時間レースの順位がそのままグリッド順となる決勝は、13:06にスタートとなった。
ポールポジションの#42は絶好のスタート。しかし、すかさずトップを奪ったのは濱原選手の走る#41「チームHiroshi'sキッチンA」。まずは全日本ライダー同士が先頭を争うかたちでレースは始まっていく。
午後に入ってもやはり転倒がつづくなか、やがてトップを#42が奪い返すと、2番手と3番手にはグロムカップクラスの#74と#76「チームAKG」が浮上する。
1時間を経過した時点では、カップクラスが#74=61周、#76=61周、#17「猫八レーシング」=59周。グロムクラスが#7「TeamPRIDEONE」=60周、#10「なべさんと愉快な仲間」=60周、#8「ガレージ北門」=59周。エイプクラスが#42=62周、#41=58周、#43=58周の順。

2時間目に入ってもトップの#42は快走。ペースを上げられないカップクラスを尻目に全日本ライダーの腕でエイプの目覚ましい活躍が光る。
そのカップクラスは、総合2番手に浮上した#77がクラストップに。総合3番手の#76がクラス2番手につける。
グロム125は総合5番手の#8がクラストップ。エイプクラスの2番手には#47「Affelhansa」が浮上。しかし、トップの#42にはすでに9周差を付けられてしまっていた。
2時間を経過した時点では、カップクラスが#77=126周、#76=124周、#74=123周。グロムクラスが#8=122周、#7=122周、#10=120周。エイプクラスが#42=127周、#47=118周、#46「クニスクールbySTE」=117周の順。


レースはラスト3分の1となる残り1時間。
今回は、予選1時間レースを通じてここまでに転倒したマシン数はのべ40台という、かなり過酷な状況。
地道に無転倒を保っていたチームが、各クラスとも有利といったかたちだ。
そんななか、相変わらず格の違う走りを見せてトップを走っていた#42だが、残り32分にしてまさかというかやはりというかのトラブル。
ガス欠でマイナス32周の救済給油となり、表彰台圏内から脱落してしまった。
さすがにあの走りでは、ウェットコンディションでもガソリンが持たなかったようだ。
同じようにカップクラスを除くグロムクラスとエイプクラスでは終盤で残ガソリンが厳しくなっているチームもちらほら。
そして、グロムクラスでは2時間終了時点で2番手につけていた#7も転倒するなど、最終盤で順位に変動が起こっていた。
最後はガス欠したエイプの1台がコース脇で止まるなか16:00を迎えてレースは終了。
カップクラスは#76が、グロムクラスは#8が、エイプクラスは最終的に逆転に成功した#46が、それぞれ優勝カップを手にすることとなった。


正式結果は以下のとおりです。

<スプリントST125>
1位 #31小倉憲二
2位 #12竹廣知生
3位 #74濱原颯道


レン
<グロムカップクラス>
1位 #76「チームAKG」              181周
2位 #77「どこどこツインズ」          179周
3位 #17「猫八レーシング」           175周

<グロム125クラス>
1位 #8「ガレージ北門」             179周
2位 #10「なべさんと愉快な仲間」        173周
3位 #1「ノックオーバー」            170周

<エイプ100クラス>
1位 #46「クニスクールbySTE」          171周
2位 #43「TEAM ALPINESTARS」          171周
3位 #41「チームHiroshi'sキッチンA」      168周


<人生初レースクラス>
1位 #3「SRC48」
2位 #6「チームAS」
3位 #75「関東じぇんとるまん倶楽部」


<特別賞>
特別賞は、全員が人生初レースだった#48「TTO」の皆さんに贈られました。