入院3日目、手術当日① | 甲状腺乳頭がんになりまして

甲状腺乳頭がんになりまして

2011年いきなりのガン告知。まさに「がーーん!」。でも負けてたまるか!このブログが同じ病気と闘う人たちの役に立てますように…。

よく眠れたおかげでかなりさわやかな目覚め。


こんなにぐっすり眠れるとはほんとに意外。


気分も最高。


手術後間もない同室のおばちゃんにも


「あらぁ、なんか元気やねぇ。今から手術に行く人じゃないみたい!」と


かなり驚かれました。



前日夜、寝る前にいつも見ている芸能人のブログのコメント欄に


「明日は手術です、頑張ります」的なことを書きこんだら


それを読んだ他の読者の人から何件かコメントが書き込まれていてびっくりした。


芸能人ブログのコメント欄で応援メッセージをもらって


なんだかうれしいようなはずかしいような・・・。


その芸能人の人も読んでくれてるのかな~なんて。



朝、いつも通り食事をしたんだったか、朝食抜きだったか忘れましたが


8時過ぎには母が来てくれました。


これからの流れの説明が看護士さんからあって、


手術室まで車いすで行くって聞いたような気がします。


で、精神安定剤?を飲むかどうするか聞かれて


気分は上々だったけど、手術室で急に怖くなったりするのもなんなんで


(麻酔科の先生と話すまでは、手術室に入ったらきっと私は大泣きするんだという確信があった)


ま、念のためってことで安定剤?を飲んでから行くことに。


でもこれを飲むと車いすじゃなくてベッドで手術室へ移動することになるらしい。


大げさだ・・・。若干恥ずかしいではないか。


甲状腺摘出の手術ごときに・・・。でもまぁ仕方ない。


8時半になったら薬を飲むように言われた。


その前に、手術着に着替えて噂のT字帯とやらをトイレで着用する。


うーん。なかなかはずかしい。これはまさにふんどしだ!!!


ま、ここまで来てしまえばまな板の鯉。


恥ずかしいとか、嫌だとか、そんな感情とはさようならさ~。



弾性ストッキング?だったっけ?


足の血栓予防のためのストッキングを看護士さんが持ってきてくれた。


ストッキングっていうから薄いのかと思ったら


そこそこ厚みがあるし、そしてすっごい小さい!というか窮屈!


なかなかはけない。


もともと細くはない足。だからよけいに大変!


ほんとに大変な思いをしながらなんとか装着。



さっき飲んだ精神安定剤?は全然効いてる気がしない。


ちょっとふらふらっとなりますよ~って言われてたのに・・・


これなら車いすでよくね?みたいな。



で、時間になる。


看護士さんがやってきて、ベッドを移動し始める。


同室の多メンバー3人から激励の言葉をもらって手を振る。


「いってきまーーーーーーーーーす!!」


こんなに元気なのにベッドに寝たまま運ばれるなんて。なんかほんと申し訳ない。



病室からちょっと行ったところで母と別れる。


「じゃ、お母様はここで」


え?もう?手術室の前とかまで行けるんじゃないの?まじで?


こんなにあっさりしたお別れすsか?


もっとほら、ドラマみたいな


「じゃ、いってくるね」


「頑張っておいでね」


みたいな別れの時間があるんだと思ってたのに!


あっさりと、そして移動しながらの別れ。


私もとっさに顔を起こして母を見て手を振った。


しかも、めがねかけてないから見えないしーーーーーー



ほんと、今となっては直前まで眼鏡をかけさせてもらったらよかった。


この後起こること、全部ぼやけてしまってよく見えなかった。くっそー。



はっきりしない視界のまま、業務用エレベーターに乗って手術室のフロアへ。


手術センター?前でいったん待機。


ベッドに寝てる状態だからさっぱりよくわからん。


しかも眼鏡ないしさらによく見えん。



そこへ、見慣れた女医さんが!麻酔科の先生だ!


「ハーバードさーーーん!」


うわーー!わざわざ来てくれたんや!


この先生は私の手術を担当しないはずなのに、声を賭けに来てくれたんだ!


「ハーバードさん、ごめん、あの曲、見つからんくって


今他の先生に探してもらってるんやけど、間に合わないかも。ごめんね」


って、わざわざ言いに来てくれた!


なんてやさしいんだろう・・・涙。


「いいんです。いいんです。先生がここまでしてくれたことが私うれしい。ありがとうございます」


「頑張ってね、応援してるから!」


という言葉をいただいてその先生とはお別れ。



この後、ほんとなら私を担当する看護士さんをはじめ、


手術室のスタッフ?が総出でお迎えをしてくれるはずなのに誰も来ない・・・



ふと左側を見ると、同じく手術センター前で待機する患者さんと看護士さんが。


車いすだ。いいな。。。


天井しか見えないよりも、車いすでちゃんと前方が見える方がいい。


くっそー。



あれ?この看護士さん、見たことある。この声も聞いたことある。。。


あー!息子を出産した時にお世話になった助産師さんや!


で、声をかけてみた。


でも覚えてるわけもなく、少し話しておしまい。


いっぱいスタッフが手術センターから出てきた。


私の担当の人たち?と思ったら違っていて、隣の人のスタッフだった。


たくさんの人が、その患者さんに挨拶をして


いかにも今から手術が始まります!って感じだった。



なのに私のところには看護士さんが一人来ただけだったように思う。


そんで、すぐ手術室へ。


部屋がいくつもあって、そのうちの一室に入っていった。


私はこういうのを観察するのが大好きなので、


とにかくしっかり目に焼き付けておかねば!!!と頑張ったんだけど


今思うと、すでに精神安定剤が聞いてきていたのか


意識がもうろうとしていたようにも思う。記憶があいまいだー。



手術室に入ってびっくり!!!


あれ?あれ?あれーーー???


音楽かかってますけどーーーーーーーーーーーー!!!


私のリクエストした秦基博の「鱗」じゃん!!!


あれ?さっき無理やったって言ってなかった???



そこへあの麻酔科の女医さんが来たんだったか、別の人から聞いたんだったか


もう記憶があいまいで覚えてないんだけど、


とにかく誰かに、こう聞いた。


他の先生がこの曲をiTuneか何かでわざわざダウンロードしてくれたこと。


それが手術開始前にギリギリで間に合ったこと。



もう、私、うれしくてうれしくて。


私なんかのために、ギリギリまで誰かが動いてくれたなんて・・・


あの麻酔科の女医さんにほんと感謝したい。



気分はすでにMAX。


怖いとかよりもうれしさが勝ってた。


手術室を観察して、スタッフの人に大きな声であいさつして。


乗ってきたベッドから、手術台へ移動。


うーん。自力で移動したんだっけ。忘れた~。


とにかく狭かった記憶がある。手術用ベッド。


そんで手足を固定された気がします。


落ちたら大変だからね~って。


そらそうだな。



で、点滴。


痛かったけど、これから始まることに比べれば大したことないな。


あとは胸とか頭にもいろいろつけられたような気がします。


もうまさにまな板の鯉。


スタッフの人がちゃっちゃと作業してくれます。



いよいよ麻酔開始。


って、その前に医者からの挨拶とかないの?


ないのね。そうなのね。そうですか。



麻酔入れますよ~といわれて


そんときに確か酸素マスクみたいなのを口にあてられた気がする。


ここから麻酔が出てくるのか?点滴からじゃなくて?


てか、私歯医者さんで笑気ガスよく使うけど


あんな感じかな?


なんて考えてたら一瞬で意識がなくなってた。


さすがっす!


笑気ガスなんて目じゃないっす!(当たり前!)



いろんな人のブログ読んだけどまさに同じ。


一瞬で意識がなくなった。


そんで次の記憶は手術後。




「ハーバードさん、ハーバードさん」


という、ま、ありきたりな呼びかけの声で目が覚めた。



おおおおおおおおおおおおお


ほんとに一瞬の出来事のようだ!!!


と感動する。


痛くもかゆくもなかった!もう終わったのか?すげーーーー!


さて、ここからが本番だ!


私、声が出るのか?出ないのか?


ドキドキ。



ということを、声をかけられてから頭の中で一瞬で考えて


そして声を出す


「はーーーーーーーーーい!」



きゃーーーーーーーーーーーー


私、声出てる!!!!!!!!!



「声出てるーーーーーーーー!!うれしい!!!やったーーーー!!!


しかも超さわやかな目覚めーーーーーーーーーーーーーーー!!!


ありがとうございまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!」


と、かなりペラペラとしゃべってた記憶があります。



そして!!!


やだーーーーーーーーーーー!


手術前と同じように、あの曲がかかってた!!!


目覚めたときにすぐに耳に入ってきた!!!



「すごーーーーーーーーーーい!音楽かかってる!!!


うわーーーーーーーーーーーーーーーーー


うれしい!!!!!!!!!!!!!!!!


ありがとうございます!!!!!!!!!!!」



とまぁ、麻酔から覚めたばかりのくせによくしゃべりました。


声が以前と全く変わらなかったのと、


大好きな曲の中で目覚められたことが嬉しくて嬉しくてほんとうに感激しました。



「いやーーーほんと、さわやかな目覚めです!!!」


ってのを連呼していました。


気分悪くないかなど、いろいろ聞かれたけどとにかく気分はサイコーでした。



でも相変わらず眼鏡がないので何も見えず、


ほんとは手術室のこといろいろ見ておきたかったのに・・・残念。



そしてICUに運ばれていきました。


つづく



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