「アリゲーター2」(1991)

 

傑作ワニ映画の続編をU-NEXTで観ました。初見。

 

 

監督はジョン・ヘス。予告編はコチラ

 

不動産開発で大儲けを企んでいるブラウンが部下に命令して、下水道に化学廃棄物を流しています。これが原因で巨大化したワニが夜中に魚を捕りに来たおっさん2人を襲って、翌日、食いちぎられた足が川を下って湖に流れ着きます。現場に駆けつけたホッジス刑事(ジョセフ・ボローニャ)は、妻クリスティーヌ(ディー・ウォーレス・ストーン)と子供に祝福される誕生日ディナーそっちのけで事件の捜査に乗り出します。鑑識担当者と(たまたま足に付着した成分の調査を依頼されていた)研究者でもある妻の意見によると、ちぎれた足は動物に噛み切られた可能性があって、下水道に何か原因があるのではということで、下水道周辺の聞き込みを開始。

 

その後も被害者がポツポツ現れて、巨大化したワニが下水道、川、湖あたりのどこかに潜伏していることに気づいたホッジスは、週末に開催される土地再発事業イベント中止を署長に提案。しかし、ビジネスに支障が出ることを恐れたブラウンが市長に命令して、ホッジスが警察に拘束されます。ブラウンはプロのハンター(リチャード・リンチ)を雇って、ワニの暴走でイベントが台無しにされないように隠密裏に処分することを画策。ホッジスは自分を拘束した新米巡査のハーモンを騙して脱出に成功。この後いろいろあって、ホッジスとクリスティーヌの夫婦と、ハーモン巡査と仲良くなった市長の娘のカップルが力を合わせてイベント会場を襲ったワニを退治しようとするのだが・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「Alligator II: The Mutation」。"突然変異"といった意味のサブタイトルがついてます。前作から11年経って作られた続編。前作の焼き直しのようなストーリーで、予算も役者陣もスケールダウン。いくつかのシーンは前作の使い回し。"ロボ(一匹狼)"と呼ばれるハミダシ刑事の主人公を演じるジョセフ・ボローニャは脚本家としてアカデミー賞のノミネートされたこともある才人のようですが、地味な初老のおっさんです。妻役のクリスティーヌは「E.T.」のママ役で有名とはいえ、やはり地味です。前作のヘンリー・シルヴァに相当するサブキャラのリチャード・リンチの顔力も往年のキレはなく、地味です。途中で挿入されるプロレスシーンも地味。ホッジズがバズーカで仕留めるラストも地味に終わる映画でございました。