自閉症児の食事療法として、グルテンフリー※)、ガゼインフリー※)が注目されるようになってきました。
自閉症には大きく分けて3つの特徴があります。
① 対人関係の障害
② パターン化したものへの興味や活動(同一性を守る)
③コミュニケーションの障害
これらの特徴は、幼児期に「人と目が合わない」「他の子どもに関心を持たない」「言葉を話し始めるのが遅い」「ひとり遊びを好む」「表情が乏しい」「落ち着きがない」「よくかんしゃくを起こす」などといった形であらわれます。
現在の患者数は500人に1人程度といわれ、圧倒的に男性が多い。
自閉症患者ではほぼ例外なく腸の状態が悪いのです。
そこで、グルテンフリー、ガゼインフリーの食事法を実践すると、一定の効果が得られています。
その割合は2割という人もいれば、もう少し多いという人もいます。
自閉症患者の腸を内視鏡で見ると、クローン病※)のように激しく腸粘膜に炎症を起こしている患者が多いのです。
アメリカでは、漬痬性大腸炎に処方する薬を自閉症患者にも服用させ、ある一定の効果をだしたという報告もあります。
「乳糖不耐症」と「ガゼイン」の問題は別物
日本人のほとんどが「乳糖不耐症」だという事実があります。
乳糖不耐症では、乳糖の消化酵素であるラクターゼなどが小腸の消化器系に不足していることから起こります。
ラクターゼが不足しているところに牛乳などの乳製品が届くと、それを分解することができず、分解されなかった乳糖を吸収できなくなります。そのため、、下痢などの症状を起こすのです。
牛乳を飲むと下痢を起こす人は、まず、乳糖不耐症と考えていいでしょう。
「私は牛乳を飲んでも下痢にならないから、乳糖不耐症ではない」と思った人も多いでしょう。
ところが目立った症状がないだけで日本人の8~9割は乳糖不耐症です。
給食で毎日子どもたちは、ビン1本200mlの牛乳を飲んでいるます。
人の腸はいろいろな食材が入ってくることが自然であり、それに対応するようにできています。
毎日の牛乳は腸にとって非常事態を招くのではないでしょうか。
給食のメニューを見ると、牛乳とご飯、牛乳と麺類など、普通の家庭では考えられない組み合わせです。
この組み合わせが合わないとして新潟県三条市では試験的に給食から牛乳の提供を停止しました。
その結果2015年9月から、市内の小中学校30校で、学校の給食の献立から外す決定をしたそうです。
栄養面では、ご飯とおかずの量を増やしてカルシウムを多く含む食材の利用などを工夫しました。
給食から牛乳を外しても、カルシウムの必要量を満たせたそうですが、牛乳からの栄養摂取は必要ということで、新たに「ドリンクタイム」を設けて提供することになりました。
給食に関しての根強い「牛乳信仰」は健在のようです。
※グルテンフリーとは、食生活からグルテンを除去することを指す。グルテンとは、小麦などの穀物に多く含まれているタンパク質の一種、パンやケーキなどをふわふわふくらませたり、もちもち感を出したりするのに関係している成分である。
※ガゼインフリーとは、食生活の中からガゼインを除去する。ガゼインとは、乳に含まれるたんぱく質で、その8割が、ガゼイン、残りの2割がホエイです。
牛乳を飲むと具合が悪くなる人のなかに、ガゼインに対して反応している人がかなりたくさんいるのではないかということがわかってきている。ガゼインはもちろん、牛乳だけでなく、チーズやヨーグルトにも含まれる。
※クローン病とは、おもに大腸および小腸の粘膜に慢性の炎症および漬痬を引き起こす原因不明の疾患の総称で、難病のひとつ。
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