「割り勘にしよう」
という時の英語として、
"go Dutch"
が良く知られているように思います。
しかし、このDutchという単語には
ネガティブ(差別的)な意味が含まれているために、
使用には注意が必要とも言われています。
Dutchを英和辞典で調べても、
このことが分かる説明があります。
辞書『スーパーアンカー英和辞典』
の記述を紹介します。
Dutch [形容詞]
1.オランダの
((1)もとはドイツ語のdeutschと同じく
「ドイツの」の意味。
(2)オランダはHolland、正式にはths Netherlandsという。)
《参考》
17~18世紀、オランダとイギリスは世界の貿易の主導権を
巡って激しく争った。
そのため、イギリスにとって敵国であったオランダを
表す形容詞Dutchには軽べつ的意味を含む表現が多く
残っている。(→熟語)
2.オランダ人[語]の
do Dutch
費用を各自持ちにする;(~と)割り勘でいく
〘語法〙
(1)この表現はオランダ人に対して差別的に響くので、
最近は例えば
Let's have separate checks [bills].
「別々の請求書をもらいましょう。」
または、
Let's split the bill.
「割り勘にしましょう。」
のように言う人も多い。
(2)Dutchの付く他の慣用句も言い換える方が無難。
この説明の中に、「(→熟語)」とあります。
この辞書に紹介されている熟語も確認してみます。
Dutch auction
逆ぜり(高値から値段を徐々にせり下げていく競売)
Dutch barn
(干し草用の)屋根だらけの納屋
Dutch courage
酒の上からの元気
Dutch treat
(費用各自持ちの)割り勘式会食
(⇒差別的な表現)
これらの熟語は、
どれもネガティブな意味合いがあるようです。
使うことには注意が必要です。
他の辞書を確認してみると、
上記以外にもDutchを含んだ
要注意の表現がありました。
in Dutch
困って、問題を起こして
I'm a Dutchman.
首をやる。
Dutch uncle
ずけずけと[厳しく]批判[非難]する人
talk to a person like a Dutchman
人を厳しくしかる
また、この二番目の辞書に、次の説明がありました。
Dutchman
《米》では(「オランダ人」を意味する言葉として)
Hollanderの方が一般的。
かなり昔ですが、
私自身、「割り勘」の意味でアメリカ人などに
Let's go Dutch.
という表現を使っってしまったことがあるように
記憶しています。
幸いオランダの方にはこの表現を使ったことは
ないと思いますが。
Dutchという単語の使用には、注意したいと思います。
