少し前の収穫物ですが、都内D店でこれを見つけたのです:
Phoebe Snow – Phoebe Snow ( Shelter Records SR 2109 ) US LP シュリンク付き (インナー・スリーブなし)1974年 330円
レコを買い始めの頃、行きつけのレコ屋のお姉さんにこのレコを薦められて、国内盤を買った覚えあり(確か1,000円位)。良いですよね、このアルバム。Jazz Vo系のSSW ( Singer Song Writer )の1stアルバムにして名盤…と紹介されてるし、今も自分はそう思ってます(…しかし時は流れて、何時しかその国内盤は売却)。まぁこのレコはどこにもあるしと。
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忘れかけていたこのアルバムが、確か『初盤道』で
「USオリジナル盤は音が良い」
と書かれていて、再度入手しようと。
この本ですね。オリジナル盤原理主義者はマストの一冊?
どうせ買うならそのUSオリジナル盤だよな…と探してみるも、ホイホイ見つかるのは再発を繰り返した国内盤ばかり。え~?このジャケはどこでも見るのに、意外とないのか…と思ったら、都内ブックオフの棚に紛れていたわけです。その時のお値段が1,100円。シュリンクなしでしたが、歌詞付きインナー・スリーブも入った美品。特に盤はピンピン状態だったので本当は3桁で欲しかったけど、エイヤッ!と。いやぁ、どこにでもあるかと思ったら、結構探したな~。
それから1か月後、悲劇は起こった。ある日都内レコ屋を巡回パトロール中、上の写真のシュリンク付きUSオリジナル盤が、ひょっこり新入荷にあるではないか! シュリンク付きで330円だぁ⁉ヌアアアァ!許せん!これを探していた奴は、ワイの1/3以下の値段で買うのか、このシュリンク付きを?怒りに震えた男はサクッとレジに近寄り、
「おネェチャン…検盤や…」
と押し殺したような声で呟く。盤を見れば…埃まみれだけど、洗えばピンピン!…まぁ出て来てもUS盤あるあるの紙スレ跡くらいか?と購入決定。330円で大騒ぎする男であるw。シュリンク左上の油性マーカーの落書きが気になるものの、
「これって…落ちるんじゃねぇ?」
と希望的観測が根底にあったと言っておこう。インナー・スリーブは入ってなかったことは、帰宅後知りました(涙)。
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その後、この油性マーカー on the シュリンクは落とせるのか?…とググれば、どうやら除光液(マニキュアを落とすのに使うらしい)でイケるという情報が!マジか?やっぱりイケるのか?そしてダイソーで見つけたこれで、先程トライしてみました:
ネイル・リムーバーという名前らしい。
コットンに十分浸み込ませ、10秒抑え込みで拭き取れと。それで落ちるなら話は早い。
早速やってみるが…
1.
少し掠れ(かすれ)ただけやん!F*CK!! やっぱアカンか?
実は2日前、TVで油性マーカーは練りわさびで落ちる…と言う衝撃的な内容を見た!マジかよ?これが本当なら全世界の落書きレコに悩むコレクターが狂気乱舞だぜ!…とこれを実践することに。
2.
これを…
3.
少し付けてテスト。すると…
4.
左下辺りが消えた?…正確には薄くなったw。除光液よりはイケる!
5.
ならばと全体的に広げて2~3分放置。ティッシュで擦れば…
6.
ウ~ム…やっぱワサビはあかんか?
7.
今度は、除光液を直接油性マーカー上に DRIP ON!!…多分シュリンクを通過し、ジャケットへ浸み込むのでやらない方が良いと思いますが、怒りに打ち震え、燃え上がる炎の行き場所を失った男は躊躇しない!すると…
8.
全体的に薄くなったけど、ジャケへの浸み込みが…。懸念は実態となる(涙)。慌てふためく男は、急遽ドライヤーで乾かし、ジャケとシュリンクの隙間から扇風機(最強)でクールダウン!そして…
9.
何とかなった…様な気はすれど、何だかなぁ…(トホホ)。
今聴いても良いアルバムです。全9曲中7曲を彼女が自作。B-4 "No Show Tonight" で、Dave Mason が客演。
特別な刻印(Masterdisc, Bell Soundとか) はマトに無かったんですが、確かに素晴らしい音です。ただし彼女の Voは楽器に比べて引っ込んでいるような感じ。因みに盤を洗ったら…紙スレが沢山出て来ました…(完!)。
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そして、我がレコード・コレクションにおいてトラウマな1枚もトライすることに。それがこちら:
Toad – S/T ( Hallelujah – X 616) Switzerland LP 見開きジャケット 1971年
20世紀末頃に海外のレコ屋から買った1枚。スイスの Hard Rock で当時有名な1枚でした。
当時は Discogs もないし、eBayもあることはあったらしいのですが、自分はその存在すら知らず。ADSL(当時光はなかった)通信で、海外の小さいレコ屋(業者)のHPをはしごするのが日課でした。ネットが無かった時代は、紙のリストでやり取りしてたわけなので、ADSLとはいえネットで決済…あの頃はPayPalを使ってたっけ?直接カードで決済だったかな?今思えばかなり危ない買い方でした~。イヤイヤ、紙リストでのやり取りなんて、現金(ドル紙幣)を直接郵送したり(=これは違法やで、みんな!)、他にはIMO(=International Money Order ) で郵便局から送金したり。あぁ、今となっては懐かしいな。今みたいな円安じゃなかったし(当時は1ドル=100円くらい?)。
あるとき、上のレコがリストに150ドルくらいで出ていて、相場的に安いな…と思ってオーダーしたわけです。たしか VG/EX ( Cover / Disc ) でしたか。そしたら、上のジャケが来たわけですよ。確かに盤はきれいでしたが…でかでかと前所有者のイニシャル?がジャケットに(涙)。
海外の連中って盗まれる恐れがあるからって、レコードのジャケに名前を平気で書いちゃうんですよ。信じられんな、マジで。気が利く奴は、ジャケットの内側(レコードの入る部分)に書くんですが。
この落書きが少し掠れているのは、当時あっけにとられた自分が消しゴムで擦ったから。色落ちしたけど、それでも最初よりはベターかな?…と思いたい。
そう、これをある程度効果を確認した除光液でトライしようと。
色落ちは覚悟の上や!小さくドリップして2~3分待つ。そして…
円形に色落ちしました…(涙)。
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総評: 人の歴史は失敗の上に成り立っている。それを忘れたらあかんで、みんな!F*CK!!(完)
良いアルバムでっせ(涙)!
★動きます★ ↓↓↓