形見

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昨日 山口から伯父が来た
母の実家は床屋だ
もう おじいちゃんも
おばあちゃんも
天国にいる

息子である伯父さんは
店を継いでいる

そんな伯父さんが
おじいちゃんの形見を
持ってきてくれた

母は商売屋の娘だから
自営業の大変さを知っている
だからオレには
サラリーマンになってほしかった
大学を卒業したオレは
親の希望を叶えたいと
サラリーマンになった
でもそこはオレの居場所ではなかった

まさかオレが美容師 ヘアメイクの
仕事をするなんて 自分の店を開くなんて
誰も思わなかったはずだ

サラリーマンになってほしかった両親
勝手に会社を辞めて美容の世界に飛び込んだオレ
何年かまともに口をきいてもらえなかった

でも 音楽以外で
あまり色々な事に長続きしないオレが
やっと腹くくって
易しくはない美容の世界で
店を開く様になって
最近は応援してくれてるみたいだ

小さい頃
首の産毛を剃られるのがくすぐった過ぎたり
練習用の首にビビりまくっていたオレ

昨日は初めて伯父さんと
色んな話が出来た

おじいちゃんは無口だったけど
オレには優しさが届いてた
オレはちょっとビビってたけど(笑)

お葬式の時に来たお弟子さんの数に
人望の厚さを感じた

おじいちゃんに美容師になったって
直接伝えたかったな、、、
カットの話聞きたかった

こんなに年月が経っているのに
オレの鋏なんかより
数倍切れそうな刃
鋏の研ぎ
しかもこれ自分達でやってる、、、

道具の綺麗さが
色んな事を物語ってる

無口で一見怖いけど
初孫のオレには優しかったおじいちゃん
自分で床屋さんを開いて
お弟子さん達を食わせてた
尊敬してる

櫛を握った瞬間
涙が溢れ出た

おじいちゃんを支え続けた
看板おばあちゃん
カットは出来ないけど
おばあちゃんに会いに来る人が
沢山いた
その店を継いでいる伯父さん
みんな尊敬してる

この道具達は
いずれちゃんと店で飾りたいな
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