【おさんぽ行くか!】 1. 掘り掘り起こし | 日々コギ精進(仮)

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レオ…
ティーダ…
いつまでも君達を愛していますよ…

《掘り掘り起こし》


「おさんぽ行くか!」


そう言うとティーダは喜んで飛びかかってくることがあった。それは彼の「やったー!行く行く!」という表現だったと思う。その時に彼が繰り出す”肉球パンチ”はなかなかの威力を持っていた。問題は”パンチの届く場所”だ。1回だけ”スイートスポット”にまともに喰らって悶絶したことがあった。その直後に「どうしたの?とーちゃん?早くおさんぽに行こうよ!」とばかりに顔をペロペロされた。もう一度、彼に顔をペロペロされたいとは思うが、あれを”スイートスポット”に食らうのだけは二度とゴメンだ。


「ねえ?おさんぽ行かない?」


おさんぽの時間帯になると彼の方から誘ってくることもあった。


「プレイバウ」(PLAY BOW)

上半身だけ伏せてお尻は上げるポーズ。


プレイバウによる熱烈なオファーはとても嬉しいのだが、そういう時には余計にからかいたくなってしまう。「グゴー!グゴー!」とイビキの真似をして寝たふりをする。すると彼は首筋と床の隙間を死に物狂いで両手で掘り掘りして起こしにくる。たまらず顔を上げると焦れに焦れた彼が顔をペロペロと必死に舐めてくる。それがもう楽しくて楽しくて、3回くらい繰り返してからおさんぽに出かけたものだ。


そういえば彼は私が本寝(ガチで熟睡している時のこと)をしている時はどんなにおさんぽに行きたくても”掘り掘り起こし”をしてくることは無かった。強引に起こされて怒ったり叱ったりしたことは一切無い。だから彼がどういう考えでそうするに至ったのかは本当によく分からない。今更ながらに思う。「ティーダ、すごいよ。お前はすごいよ。ホントよく出来た子だよ」と思う。


疲れていてどうしようもない。

気力を振り絞らないと起きられない。

そんな時に来てくれないものだろうか。

本寝をしてる所にやってもらって全然OK

”掘り掘り起こし”

たまにはやりに来てくれていいんだよ?

ティーダ?


つづく


※ぐうぐう… (*´ー`*) こんなん起こせないっすよー