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表紙が雲田はるこの素敵なイラストだったので、買ってみたら現代の噺家による高座が9本書き起こされていた。
ラインナップは菊之丞の明烏、文菊の夢金、花緑の妾馬と野晒し、兼好の応挙の幽霊と死神、市馬の阿武松、鯉昇の時そばと芝浜、である。
文句ない人選だが、2席の人は1席にして9人の噺家にしてほしかった。
この本の素晴らしいところは噺の一つ一つにQRコードが付いていて、それをスマホで読み込むと、実際に音声で元となった高座が聴けることである。
それぞれパスワードが決まっているので、それを打ち込むと出囃子が聴こえてくる。
これはちょっとした感動だ。
配信というやり方もよいが、見えないところで金とられるのはどうもね。
仕方ない時もあるけど。
本を買うように気軽に手に入るのがいい。
もちろん落語以外にも音楽でそういうこともできるわけで、CD新譜紹介や音楽書の譜例を簡単にアクセスして聴くことができると便利だ。