広島の森本さんからのプレゼント | イラストレーターleolio 『歩こうの会 おざな(Ozana)』

広島の森本さんからのプレゼント



 本日、ある荷物が届いた。

 ことの始まりは、先週に私が契約しているケータイ会社のボーダフォンに電話したことに始まる。
 私のメインのケータイは数年間機種変更していないので、その間にボーダフォンのポイントが5000ポイント近く貯まっている。どうして機種変をしないかは重い話になるので置いといて、機種変したいときはもう一台仕事用のケータイを持っているのでそちらを機種変すればいいこと。


 しかし行き場の無い貯蓄ポイント。保有してても仕方無い、宝の持ち腐れだ・・・。
 と、毎月送られてくる明細票を眺めながら、ずっとそう思っていたところ、最近のボーダフォンの案内によれば、ポイント交換にて保有している携帯の新しいバッテリーや充電器を送ってくれるという。

 確かに数年使っているとリチウム電池は劣化して来て本来の力を発揮出来ないばかりか、たんまり時間をかけて充電してみても数時間後には「おら、もう腹減った。もうすぐしたら消えるけど、そこんとこよろしく!」といわんばかりに、充電がすぐ無くなる。
 電池式の携帯充電機がご同行しなければ、我ケータイは一日もたない。

 ケータイを補うためさらに携帯が要る現状。


 さすがにこれは不便過ぎる。かといって機種変もしたくないので、さっそくその使い道の無いポイントに一つの光を照らしてみようと、ボーダフォンに「新しいバッテリー下さいな。」とこちらの旨を伝えるべく電話したのであります。

 一度電話すると、工場につなぎ直すとのこと。しかしながら夕方時は混雑していたのか、後ほど工場担当者から掛け直してくれるという。
 そして小一時間ほどしてから女性から電話がかかり「お送りします。」と、ただし二週間ぐらいかかりますけど了承して下さいなとのこと。まあいいか。やけに電話越しの女性は「お忙しいときにすいません。」と言っていた。数えていたんだが五分も無かった会話中に「お忙しいところすいません。」を八回程使っていた。
 こちらこそ「お忙しくなくてすいません。」と恐縮してしまいそうになるところだ。



 それが先週。



 で今日来た。

 二週間というのは数日のことだったらしい。



 来た箱を開けてみると、どうもバッテリーに対して10倍ぐらい箱が大きいことに気付いた。しかもなぜか広島から来ていた。まるで広島から上京して来た子が、上京第一の住処として30畳ぐらいの部屋を借りてみたような感じだ。身分相応の箱があったはずだ、全くこの子には合っていない。

 箱内が広すぎてクッションとしての梱包材も全く意味が無い。
 
 包んでもいないし、全く当たってもいない。

 なんなら「なぜだか一緒に付いて来てしまいました。」という感じがある。


 そして箱の伝票に書かれていた問合せ先を見てみると、「広島店 森本」とある。
 広島の森本さんが東京の森本にプレゼントをくれたわけだ。

 ありがとう、森本さん。

 でも今度はせめてクッションの梱包材に包んでね。
 ポイントはまだどえりゃーあるので、また何かもらおうかな。




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