この平杯を手に入れたのは、もう15年位前になります。
韓国ソウルの郊外にある長安坪(チャンアンピョン)の骨董屋街で求めました。
 
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当時はすでに韓国でもいいものはなくなりつつある頃でしたが、まだまだこの手のものは安く手に入れることができました。
 
少し怪我をしていますが、これも自己流で「直し」を施しています。
 
もっともこの平杯は直径が11cm近くあるので、酒を飲むのにはちょっと大きすぎると言う人もいるかもしれません。
 
手の大きな人にはちょうどいいでしょう。
 
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見込みの刷毛目は水分を吸うとさらにはっきりと見えてきます。この刷毛目を見ながら酒を飲むといい気持ちになれます。
 
ガラス質の釉薬に細かく入ったかんにゅうがほどよく風化して、なんともいえない雰囲気を作っています。これは新陶には望めない雰囲気です。
 
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裏側も薄く刷毛目があります。高台を削りだしたへら目も力強く、当時の陶工の息吹が聞こえるようです。
 
高台は一応、竹の節高台になっていて李朝の特徴を現しています。
 
最近はマッコリなどの韓国のお酒も手に入りやすくなったので、これでぐびぐび飲んでみましょうか。
 
それにしても週末に限って晴れてくれません。昨年の11月からまったく星の撮影から遠ざかってしまっています。天気予報を見てみると、今週も期待薄ですね。いったいいつまでこんな天気が続くのでしょうか。本当にやけ酒になってしまいそうです。