前時に引き続き、植物の道管についての実験・観察をしました。

 今日は、「身近な野菜」でやってみました。

 用意したのは、白菜、セロリ、ブロッコリー、人参の4種です。

 

 

 45分の授業時間内には吸い上げが間に合わないものもありますので、今回は、授業の2時間前に、私の方で染色液に漬けておきました。各班分用意しておきました。

 白菜、セロリ辺りは、20分くらいでも結構吸い上げて、どんどん色が変わっていきます。

 ブロッコリー、人参は吸い上げに数時間かかります。

 

 セロリは、茎と葉の様子がよく分かります。

 葉の染まり具合をよく観察させた後に、茎を各自、輪切り・縦切りにさせました。

 非常によく染まっていました。

 

 

 次にブロッコリー。

 これは主に茎の様子を観察させました。

 道管は真ん中を通っているのではなく、両端を通っているのが分かりました。

 

 

 次に人参。

 これは大根でもできます。

「根」の部分の観察になります。

 茎と違い、「真ん中」が染まっていることが確認できました。

 根は、茎と違い、真ん中に道管が集まっています。

 

 最後に白菜。これはみごとに赤く染まります。

 切らせて葉の切断面を見せたかったのですが、授業時間切れとなりました。残念!

 葉の染まり具合を観察させるだけにしました。

 

 

 このように「野菜」の場合は、葉や茎のサイズが大きいので、目視で十分、道管の通り具合を確認できます。

 切り花用の染色液は、野菜の場合は、原液のままでも良いのですが「5倍程度に希釈」しました。これでも十分、色は出ていました。ただ、人参は染まりが悪いので原液のままが良いかもしれません。

 

 今回は、児童に包丁で刻ませましたが、怪我などが心配な場合、教師が「調理用のスライサー」でどんどんスライスしてあげると良いです。

 ちなみに、スライサーを児童に使わせるのは止めた方が良いです。刃の部分が長く露出しているので、慣れていない子には危険です。

 

 人参やブロッコリーは固いので、スライサーだと楽です。

 教師が縦に横にと、どんどんスライスしていき、丁度よい切断面を出してあげるのも手です。