この中に
日本人の英語力は低いと言われるが、じつはそうではないかもしれない。
6年間も勉強して、英語が全くできないというわけがない。
というような文面がある。
んー、ちょっとうろ覚えだから不安だけど、まぁまぁ合ってるはず。
で、これに対して言いたいのは
センター試験をベースにして、日本人の英語力を考えるとしたい。
センター試験の平均点は、作者側の意向も含め120/200。
ザックリ評価で120点以下が受験者の半分いる。
そしてこの受験者というのは、その学年の全国民というわけではない。
あくまで
大学生を目指す
高校3年生及び浪人生やらなにやらなのだ。
そう、大学生として、学問をしにいく輩、の英語力がこんなものなのだ。
もちろんそのうち大学生になれない人(不合格になる者)も含まれるわけだが。
問題なのは大学生にもなろう者たちの平均点がそんなもの、ということである。
受けている者たちはわかるだろうが、大学生になり、英語の文献(最新の研究成果のわかる論文など)を読もうとしたらセンター試験の英語なんてとりあえずほぼミスなく読めておけ、というようなものだろう。
ある意味最低限の英語である。
それもわからない学生がバンバンいるのに日本人の英語力が高いってなんだろう?
そしてセンター試験英語で180/200以上の成績を取る人はその学年で上位5%とも言われる。
つまり入学後まともに学問の世界に触れられそうなのは大学を目指す人間であっても上位5%に満たないのだ。
さて、日本人の学問を学ぶことを目指す人たちの英語力の平均が高くないことは述べた。
それはなぜか。
たった一言で終わる。
ただ単に勉強してないから。
これに尽きる。
私が高校生をしていたのは10年も前だが、私は全く勉強していない生徒だった。周りにもそんなやつがかなりいた。
高校の成績は散々だったが、受験を意識してからは高校3年の頭からやり始めて1浪で国公立の医学部へ合格した。
つまり丸2年あればできるような勉強量なのだ。
それをさらに1年追加しても満足にできないのは、単純に勉強していないだけのことだ。
部活に学校行事、恋愛、友達、それはどれも素晴らしいものだ。
しかし、学問を志すつもりの人間からいえばそれは一旦二の次にしてもいいくらいなものだ。
それか並行させても余裕で上位5%くらいの力は身につくのだ。
なにが言いたいかって?
日本はとにかく大学に行かせよう行かせようとしすぎている。
学問をすることもないのに。
ただ就職のためだけに。
それか猶予期間をもらうために。
ひどくつまらない。
こんなので国力は落ちて当然だろう。
中卒でいく仕事も、大卒でなる仕事も、貴賎はない。
むしろ同等に評価してやるべきだ。ドイツのマイスター制度のように。
支離滅裂になるが、日本の英語力は低い。低くてもいい。
だがそれはちゃんと指針になっている。
別に不得意な者がわざわざ学問の道に入ることはないのだ。
いつかその数年がムダになり、足枷になる日が来ると思う。