Ice Explosion2023の、とっても長い感想とその他うだうだ・3 | 気まぐれデトックス

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続きです。

 

第二部が始まると、この後、まさかのノンストップです。

たとえWCが長蛇の列だろうが、遅刻厳禁です。

だって、自席に戻るタイミングがないもん。

初回公演では、私は3F席だったのだけれども、ミハル・ブレジナの『鼓童』の演技中に、何人もの観客が東西のスーパーアリーナ席前の細い通路を走って自席に戻っていて、ミハルに対してとても申し訳ない気持ちになった。

次の公演から休憩時間が延長されたようで、楽公演では目立つほどではなくなっていて、ほっとしたけれども。

 

てかさ。

「LUXE」の生中継の時にも、よりにもよって「ナルシス」の二人が対峙する緊迫のシーンで、扉を開けて入場した人が映っていたよね。

率直に言うが、

演技中は、一切出入り禁止にしてほしい。

今回の場合で言うと、第二部は最後の周回まで出入り禁止になってしまうが、そこは割り切って、二階席後方の、コロナ禍前ならば立見席であったあたりで観てもらえばいいんじゃないだろうか。

特に、新横浜スケートセンターの場合、北のアリーナやスーパーアリーナに戻る為には、東西のスーパーアリーナ前を延々と歩くしかない。当然、その時に東西のお客さんの視界を遮ってしまわざるをえない訳で、自分の贔屓スケーターの一番の見せ場を、その為に観られなかった、なんてことも発生しうる。

「生理現象なのに。高いチケット代払ったのに自席で観られないなんて!」と憤慨するなら、自分がその逆の立場だったら、と考えてみてほしい。

通常、劇場ではそんなん通用しませんよ?試合の延長という意識の根強いアイスショーだから、慣例的に許されていただけのことであって。

私は、以前、バレエ公演で幕の途中で急な腹痛に見舞われ、やむなく外に出させてもらったことがあったけれども、落ち着いてからも「すみませんが、幕が下りるまではお席には戻れませんよ」と係員に言われたことがある。

でも、それは仕方ない、とおとなしく受け容れた。私が観られないのは自己責任だけれども、私が視界を遮ってしまう他の観客は、とんだとばっちり以外のなにものでもないから。

 

おっと、脱線してしまいましたm(__)m

 

第二部は、いよいよここからブチ上がっていくぜい!な感じの、大輔さん含む男性十人によるグループナンバーから始まる。微妙にデザインの異なる全身真っ白の衣裳にサイバーサングラス。かっこいいねえ(*´▽`*)

 

 

アイディアを出した大輔さんは、「卯年なので白に」「うさ耳もつけたかった」」なんて、半分冗談のように言っていたけれども、通称「Cyber RABBIT」、宮本賢二さん久々のヒット作であります♪(正直、夏のFOI2022の大輔さんとアボットのコラボナンバーは、ステファンとの「ANTHEM」の焼き直しじゃないか?という感じでかなり作品としては残念だった)

踊れるメンズがこれだけ揃ってキレッキレに踊りまくると、それだけでアガるぅ(((o(*゚▽゚*)o)))

そしてこの白いメンズに割って入るように、ユラ・ミン、村上佳菜子、折原裕香、村元哉中によるK-POPなノリノリの「BLACKPINK」。黒を基調に、ビビッドなピンクや蛍光色を加えた衣裳が、とってもキュート♡日によって上着を着たり髪型を変えたり、ガールズはお洒落を楽しんでいたもよう。

振付はユラ・ミン。カッコカワイイ(≧∇≦)

 

 

私、失礼ながらユラ・ミン嬢は今回「初めまして」だったんですが、素晴らしいダンスセンスですね!

なんでも踊れる我らが村元哉中嬢と共に、ショー全体の中でも特別にキレのよい踊りを炸裂させてました( *´艸`)

そしてね。

このパンキッシュなお嬢様がた四人に対して、「あらあら、、、ワタクシはちょっとあーた達とは違いましてよ?」みたいな小芝居を挟みつつ、椅子を押して登場の宮原知子さんとのプログラムのつなぎが、またラブリーなんです!

これまた地上波ではばっさりカットされていたのが、残念無念。

知子さん、SOIでも大活躍しているだけあって、現役時代以上にキレッキレでノリノリで優雅なんですよー!

放送してーーー!!もったいないお化け出るぞおおおお!!!

この後、エレガントな白いスカートを外してカラフルなショートスカートで踊り狂った知子さんから、名古屋フェスティバルから連戦の友野一希君への、バッチバチに掛け合うようなやりとりからのー、友野君の今季の烈しさNO.1の「WHAT'S MY NAME?」への展開が、最高にいい!!

さらにまた畳みかけるように切れ目なく、大輔さんとジェイソン・ブラウンによるコラボ「WHAT A WONDERFUL WORLD」。

これまた大輔さん好みな感じの、けだるくダークな感じのアレンジがされたカバー曲。

そういえば、そもそも大輔さん、「WHAT A WONDERFUL WORLD」を「MY FAVORITE SONG」とかつてNYで語っていましたね(*´艸`*)

ジェイソンの、身体能力の高さを生かした、大きくしなやかな動き。

自身「大好き」と言う懐かしの「VAS」衣裳の大輔さんは、動く彫刻のよう。シングル時代の衣裳を身に着けて滑ると、大輔さんの滑りがシングル時代と大きく変化したことがよくわかります。体格の変化だけじゃなくね。

途中でマッシモとエイドリアンが加わり、大輔さんがマッシモをリフトするシーンも。かつてファイエラ&スカリで観た、男女逆転リフトをまさかこの形で再び見ることができるとは。。。

そこへ荒川さん、ケイトリン、エイドリアンがカットインし、女性三人によるグループナンバー「You are a Memory」。振付はケイトリン。

なんとなく、荒川さんを挟んで二人が彼女を奪い合うようにも、傷心の荒川さんをマッシモに奪われて傷つき、お互いに労わり合うようにも見える。対立し競い合うようにも見えるエイドリアンとケイトリンのデュオ。一幅の物語絵のよう。「三美神」と私の中で名づけさせていただきました♪

それにしても、大きなアイスショーに出たのは「これが初めて」というエイドリアンの存在感、「華」には驚きました。あれほどゴージャスなケイトリンと女王静香さまと一緒に滑って、なんの遜色もない。

けっして、チームズエワの同僚だから、という理由で呼ばれた訳ではないことを、見事に証明してみせましたね。

後日YOUTUBEに上がった映像の中で、ジェイソンから「素晴らしかった」と褒められて、涙ぐんで喜ぶエイドリアン(3:40あたりから)の姿には、じいんときました。

 

PIWの吉野君と中西さんも加わって、七人で舞う「The Power of Mind」は、照明の使い方が幻想的で素敵。

「氷艶」や「LUXE」のような、プロジェクション・マッピングのプロ中のプロによる演出はなくとも、新横浜スケートリンクの照明に工夫を加えるだけで、これだけ深い印象的な世界を現出できる。

 

もう、このあたりで自分、確信しましたよ。

これは、半年以上前から、何度もトライ&エラーを重ねてプランを練ってきた世界だと。

昨日今日の付け焼刃ではない。

よくあるアイスショーの、二、三日で振り付けて合わせて披露する「グループナンバー」とはレベルが違う。

おそらく、もっと早い段階で、たぶん遠隔で振付はできていて、出演するスケーターには各自「予習」を依頼していた筈。

音楽の編集や照明だって、その場でさくさくっと弄ったレベルじゃない。

大輔さんとマッシモと哉中さんとで、何度も打合せてコンセプトと曲を決め、それぞれこんなイメージで、と伝えて信頼できる振付者や衣裳さん、照明さん、音響さんに委ねて、原案が出来上がったら、それも遠隔で何度も擦り合わせて、という段階が、幾度もあった筈。

そういうことを、現役選手としてのハードなトレーニングや振付や氷上練習や試合の合間にやっていた、ということ。

 

実は私、シーズン初めに、現役継続を発表した直後のかなだいが、マッシモの処にいってEXを創りました!という投稿を見て、すごく不思議だったんですよね。

なんでEX?競技続けるなら、一番急がないといけないのはRDなのに、どうして?と。

今にして思えば、この時、既に大輔さんとマッシモ、哉中さんの間で、氷爆のコンセプトが練られていたんですね。

前の項でも書いたけれども、このショーには、通常のアイスショーにはない、「主張」があり、コンセプトがある

それを最も端的に表現する作品、ショーのメインテーマとしてEX「Love goes」はある。

一見、いわゆるマジョリティの、男女の恋愛の破綻と切ない別れを唄っているように聴こえていたこの曲は、前の項に引用した記事にもあるように、実はサムの同性への恋と失恋を唄っている。

それを、男女とか、同性とかという枠を超えた、人と人としての想い合い、労わり合う、より大きな「愛」として描き、男女、シングル、カップル、父、母、といった諸々の属性から「解放(BY哉中さん)」として描いた。

第二部を中心に、ショー全体が訴えてくるものとして、このテーマは何度もリフレインする。

 

RDこそ急いで仕上げないといけないのに?と疑問に感じた私は、かつてシングルの選手としての大輔さんを応援していた時の発想の習性から、いまだに逃れられていないらしい。

RDはもちろん大事だけれども、ショーの準備は、多くの出演者・関係者が関わること。だから、それをこそ一番に仕上げ、コンセプトを詰めなければならなかった。

それが、大輔さんにも哉中さんにも、自然な発想だった。

それほどに、二人にとっては、試合もショーも等価だった。

やられた。。。と、初演の帰りの電車の中で呟きました。

いえ、清々しく、参りました!って感じね。

 

で、ちょっとこのコンセプトと関連して、ミハルがいかにも急遽呼ばれたっぽい事情についても、ちょっと考えたんですが、いったんここで上げます。(続きます)