昨日は、博物館の展示の解説が限定20人対象であるために、行ってきました。なんか駐車場すっごい混んでると思ったら、なんと、入館無料だった!
展示見学は2回目なので、あとは、解説を楽しみに待っていました。というのも、やはり、素人が解説を見ながら回るのと、専門家のガイドがあるでは、まったく理解度が違うからです。
前見たときにまとめたことは、おもに、ミヤコタナゴのことだけれど、ザリガニとドジョウのことも書いています。
で、見ていたはずなのに、新たな気づかせもありました。(メモです)
1、地球上で名前がついている生き物は、213万種だが、未確認のものを含めると3000万種もある
この、数字の落差、これには驚きました。ということは、虫好きの少年なんかは、この先名付け親になる可能性ってたくさんあるのですよね。
いまは絶滅したフタバスズキリュウは、福島県いわき市の鈴木君が見つけて名を付けたのですから…
2、今、2100年に向けて6度目の大量絶滅に向かっている
4億4000万年前のオルドビス期末の絶滅から、6600万年前の白亜紀末の絶滅まで5回あったということなんですね。火山による硫酸の粒子が乱反射したり、小惑星・隕石の落下により、太陽光が届かなくなったのが理由だそうです。
この大量絶滅により、7~80%の生物が絶滅し、次の環境に適応できた新しい生物の時代がやってくるということです。2100年の大量絶滅では、50%が死滅と考えられているそうです。うーむ。あと少しじゃないか。
3、生物多様性が失われていく理由は・・・
・開発、乱獲
・手入れ不足(雑木林)
・外来種
・温暖化
4、減っていく在来種
・平地林としては、神社の林が手入れされて残っている
・太陽光パネルのせいで、それまで棲んでいた生物が棲めなくなる
・N公民館の木(クヌギだったかな?)のうろには、アオバズクが棲んでいる
・川が氾濫して河岸が洗われることによって、生物多様性が守られるのだが、ダム等治水工事をし、氾濫しなくなると、オキナグサなど生育できなくなっていく
・ヒロシメチョウは、1977年以降ピタリといなくなっている
・ヤシャビシャク
・コノハイシ
・タカ類生息は、豊かな生態系の証(食物連鎖の頂点)
・湿地は開発されやすい
5、どうしたものかニホンジカ
ニホンオオカミ等天敵がいなくなったこと、温暖化により越冬可能となったことで、増えすぎている。草、木の幹などきれいに食い尽くしてしまうため、昆虫など生息できなくなり生態系が崩れている。(でも「駆除」はできないんだよね)
6、国内のほかの地域からの種でも、入り込めば外来種である
ゲンジボタルは「国内外来種」である。ホタルの繁殖活動をしてるグループなどがいるが、ほかの土地のホタルを持ってきて離すことはよくない。
地域によって、同じ種でも遺伝子が違って、体の大きさ等異なる。
7、意図せず紛れ込んだ中国からのカマキリ
博物館がホームセンターで買ってきた竹ぼうきの、房の中に、何かの卵があったので、それを取り出して、様子を見ると、××カマキリ=外来種だった。この竹ぼうきは中国産なので、竹ぼうきを介して、日本全国に、この外来種がばらまかれているかっこうである。
8、少なくなっているけれどきれいな黄緑色のシュレーゲルアオガエルちゃんと、モリアオガエルちゃんの違い
キレイなつるつる黄緑の、シュレーゲルアオガエル
もうね、ずっと動かないのよね。カエルって夜行性ですか?
これは、シュレーゲルアオガエル。モリアオガエルは、天井に引っ付いたままで、うまく写真が撮れませんでしたが…モリアオガエルと言えば、やっぱ、川内村だよね!!
この、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの違い、説明聞いてなんだか楽しかった
モリアオガエル=目の周りが、赤みがかっている。肌は鳥肌たってるザラザラ。
シュレーゲル=目の周りが、金色。肌はすべすべでマットなかんじ。
※同博物館著「那須野が原の自然」によると、ニホンアマガエルってのが、緑色したカエルのもうひとつの生息する種で、鼻から目の周りに黒線が入って、体の色も、緑だけでなく白、灰色、模様も入ったりするらしいです。
その辺で見かける地味な色のカエルは、ほぼ、ニホンアマガエルなのかな?
私は特に、生き物なんて全然興味なかったんだけどね。
秋田のクニマスちゃんで目覚めて、それでこっちきて、ミヤコタナゴの虜になって、それでいろいろ生き物に興味が出てきたわけで…
年取ったからかな?
(最近は、ナメは出没しません。暑い夏はつらいけど、ナメに関しては感謝)
ここまで、展示解説を聞いて、メモしてきたことの覚書です。